け
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/11/28 02:09:54
私は此処にいるよ
其の言葉さえ届かない先に
- アナタは居る -
恵まれているね
大勢に信頼されているね
何処までが素顔で何処からが沈んだ心なのか
判らないでよかった
アナタは私に気づく事は無い
私はアナタを眩し過ぎてみる事も出来ない
生きる過程の中 育つ環境の中
決してすれ違う事の無い私達だからこそ
皮肉ね 興味が尽きないの
私はマッチ売りの少女よ?
アナタは異次元世界での王族よ?
接点のない二人に
何もないだろうけれど
聞いて 届いて
- 私は此処にいるよ -
アナタの目に私が映らなくとも
私はアナタを追いかける
此の命ね、強請ってる
アナタが知らなくても
アナタが危険にサレされた時
私は 要らないの
だから 露のように
見えないまま
アナタが生きて
それが在り続ける事で
私も生きるの