Nicotto Town


ヤツフサの妄想


夢を追うリスク


今日もエッセイです。

昨日、ちょっと書いてみたい事が増えたので、その延長ですw

読み飛ばし推奨w



来年の事を言えば鬼が笑う。

これは未来の事なんて誰もわからないのに、あれこれ言っても仕方ない。

そんな話は鬼でもせせら笑うと言う意味だ。

だから私は『将来の夢』って言葉が余り好きではない。

『一期一会』の方が私は好きだ。

もしかしたら明日は会えないかもしれない。

だから今を大切にしよう。

おもてなしの神髄だとも言える。

夢ってのは私的に「寝て見るもの」で、将来に叶えたいモノが有るなら夢じゃなく

「目標」であり「計画」だと思う。

アホ面してポカンと口を開けて『あんな事いいな、出来たらいいな』って棚から

牡丹餅を願っていても望みはかなわない。

努力したり、機会を逃さないように目をあけて自分の行きたい方向をしっかりと

見て足を進める。 それは『夢』じゃないよね。 絶対『目標』と『計画性』。


そして誰でも言う『人生にリセットボタンはない』勿論セーブ機能もない。

覆水盆に返らずなんて言葉もあるが、実際そんな生易しい事って余り出くわさな

かった。

どっちかと言えば「吐いた唾は飲めぬ」が多い。

と言うか、飲まされる。

自分で吐いた唾が付いてる地面を舐めるように土下座させられるのだ。


そんな中、生きて行く希望を作ってくれる要素の1つが『夢』じゃないだろうか?

毎日色んな辛いことが有る。

その日々を紛らわす心の潤い。

それが『夢』、儚い、叶わない、望みを託すもの。

だが変な話だが、夢と言うのは酒と同じで酔う事もある。

そうして自分の夢に酔ったものは自分の夢で幸せでいられるだろうか?

実際、夢を語るだけで他人に迷惑が掛かる事もある。

夢ってそう言う物じゃないかな?



例えば実例として、漫画家になった先輩がいた。

某美術大学を卒業後、投稿した作品で漫画の賞をいきなりとった。

それはもう200万円位の賞金で、前途洋々な気がした。

しかし親は反対した。

漫画が売れなくなったらどうするつもりか?

定職について居る方が生活が安定する。

色んな理由で先輩を説得しようとしたが、いきなり200万円も貰えば否定的意見

など聞く耳を持たない。

こうして漫画家の道が開いた。


漫画って、一度何処かの雑誌で賞をとると、2度は賞を貰えない。

雑誌の賞荒らしになるのは何処の出版社でも嫌だから、他の雑誌で賞を取って

る人はチェックされているんだね。

でもいきなり連載なんてことは無く、セミプロとしてのデビューとなる。

勿論賞を取る前から持ち込みしている人が普通らしいが、夢に酔った人の話として

わかりやすい事実を上げていると、本当にあった珍しいケースなのかも知れない。


ではその後、その先輩はどうなったかと言えば、連載が取れない日がずーっと続い

たのだ。

勿論持ち込みもしまくってた。

でも雑誌って連載決まってるじゃない?

その中で新人枠みたいに入れてもらう訳だから、審査がかなり厳しくなる。

審査員の目だけじゃなく、読者の目による実質の売り上げに直結するからってのも

あるんだろう。


それでもたまには仕事が入る事が有った。

でもそういう時は他で連載予定していた漫画のページが足りないから、慌てて依頼

される物だったりしたらしい。

だから締め切りも短いし、いきなりバイトを休まないといけないと言う修羅場だ。

徹夜なんて当たり前、アシスタント雇う金なんてバイトで生活している身で出来る

訳がない。

ポッと出の若造に声がかかるとしたら、それだけ大変な割に安い仕事なのだ。

だから普通のバイトで、休みがとりやすい所に入る。

いつでも仕事の依頼に対応できるように。


こうしてその先輩はボロアパートの玄関にアイスの棒をセロテープでくっつけ、

ライオンズマンションと書いた所に住んで居たわけだが、健康なうちは何とかなる

ものだ。

でも病気をしたら?

怪我をして入院したら?

仕事でバイト休んで生活費が足りなくなったら?

結局親や身内に金を借りたりすることになる。

その都度親に「いい加減目を覚ませ」と言われ続ける。

そう、これが『夢』を語って進もうとするだけで迷惑がかかる例だ。

鬼も笑う夢のビジョン、どうしていいのかわからない手探りの道、計画が立てられ

ない突然の仕事。

結局歳を取ってから諦めても、ちゃんとした道に戻るのは難しい。

それは冬山の富士山で、すぐ下に街明かりが見えているのに体力が尽きて下山

出来なくなるのに似ている。

目の前にゴールがあるのに辿り着けないのだ。



他にもオフロードレーサーを夢見た田舎の定食屋の息子もいた。

でもレースって金がかかる。

中古のバイク買ったとしても、レースに出るとなると改造しないと最下位まっしぐ

らだ。

普通のオートバイってのは安全に作られてるから、それを超えたモータースポーツ

使用にするには金がかかる。


安くすましても百数十万はかかるし、新車でいい物を作れば高級自動車が買える。

しかもレースに出るのには怪我が付き物の為、高額な使い捨て保険も要る。

ライセンスも居る。

練習の為に時間も要る。

その間どうやって食べていくのか?

親が「あなたレーサーになりたいんだって? じゃあ数千万あげる」なんて親は

どこかの貴族様だと問いたい。

危険な事をして、実入りより出費が多い。

海外のレースに出れば、出るだけで数百万円くらいかかる。

ヤツフサが聞いた話では「北京ウランバートルラリー」に出た人が400万くらい

掛かったと言っていた。

しかも事故を起こして入院。

一緒に走っていた人は死亡した。


そう、夢って話すだけで迷惑が掛かるのを押しのけて行かなくちゃならないんだ。

その先にいい事が待っているとは限らないのに。

ちゃんと安定した仕事。

サラリーマンはキツイ。

ヤツフサには向かないといつも思う。

ヤツフサの友人もそう言うタイプだらけ。

でも結局、夢は安定した生活の上にあるんじゃないかな?

夢は寝てみるもの。

もしそれが嫌なら「目標」にして「計画」的に足場を固めながらじゃないと、

宝くじに当たるよりも低い確率の獣道に行くだけ。

獣道ってなにが怖いかと言えば、途中で道が無くなる事だ。

夢を見るなとは言わない。

夢は生きる希望の素となる。

でも夢に酔うと私の様に戻れない道に進んでしまう事もあるんだよ。ヽ(゚ω゚=)


ちょっとだけ自信を取り戻した自作小説
21話:https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=26474&aid=66819183
22話:https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=26474&aid=66823247

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2018/11/28 23:41
>ゆにこ様
一期一会を「いっきいっかい」と読んでた人が居ました (*´ω`*)
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2018/11/28 21:53
一期一会、いい言葉ですよね(*´ω`*)
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2018/11/25 20:28
>todo様
制限突破と言う言葉は制限があるって事ですよね。
でも「才能」のある人はその「制限」が非常に上にあると思うことが有ります。
あと続ける根性みたいなの。
以前ボーカロイドが流行った時、ちゃんと曲に出来た人って何%位なんでしょう?
購入しただけで満足したとか居る人多い気がします (^ω^;)<ヤツフサのギターみたい

全てを捨てなくても手に入れる人は手に入れてると思います。
でも才能を補うのに努力だけで頑張る人は、沢山捨てなくちゃならないんでしょう。

昔、手塚治虫さんの手塚プロで働いていた人が、超の付く3Kの職場だったらしく、夢破れて田舎に帰る人が続出してたそうです。
そう言う人を残った人は「蝶になった」と言ってたそうですよ。

まぁ、あそこで残った人で有名なのが「宮崎駿」さんとかなんですけどね・・・
苦労し過ぎたせいか、無茶苦茶口悪いよね (´;ω;`)
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2018/11/25 10:44
限度を意識してたら突出は出来ないけど、突出はハイリスク。

誰も手に入れられないものを手に入れようとするなら、誰もが手に入れられるものは諦めなきゃならないかもしれないね。

まあ、突出も出来ないのに誰もが手に入れられてるものも手に出来ないってのは、よくある気がするけど。

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2018/11/25 00:26
>まりあ様
漫画家になりたい人って言うか、漫画家になれる人って、漫画家を目指さなくても漫画が好きで、とりあえずいっぱい描きまくってる人多いですよ。
小さい頃からずっと誰に言われるわけでもなく、誰にも頼らずノートとかに書きなぐりまくる。
同人誌とか形にして出したいとかじゃない気がします。
最近は小学生でプロの漫画家デビューで、連載開始とか社会問題にまでなったことが有るんですよね。
出版社から見たら月産でどれくらい、一生のうちに何ページ描けるかっていう計算なんでしょうけど、そう言う意味ではえぐい話ですよね。

正直やりたい事をやらせても、まともな道を選んでいるのは、ちゃんと育てられた証拠じゃないでしょうか?
ヤツフサの同級生も陸自に居ますが、自衛隊って何と言うか転勤みたいな感じで色んな土地に行かないと出世しないとか聞いたことが有るんですよ。
でもその友達は、家買っちゃったからずっと同じ駐屯地に居るんですよね。
部署は変わってるみたいですけど・・・

それにその友達も自分で「自衛隊に入りたい!」って入ったわけじゃなく、最初に入社した会社を3カ月で辞め、貯金したお金で安い250ccのバイクを買い、旅に出掛けて帰って来なかったんですが、大阪で事故を起こして親に居場所がバレ、フラフラするといけないからという理由で、親が親戚の自衛官の人に相談して入隊したと言う曰く付き。

ヤツフサの周りって自由過ぎて無茶する人多かったんですよね。
なので自由でも足場を固めた人は凄いと思うんです。
まぁ、そう言う意味ではうちの弟も「アメ車が弄りたい!」って、輸入車を扱う会社に入社して、何故かベンツ班にまわされ、ブチブチ言いながらも頑張ったから、ドイツまで行って研修を受けられる様になり、ベンツマイスターの資格を取って、ベンツディーラー日本大会に出る位頑張ってるので、兄のヤツフサがしょぼいだけなんですけどもw

ただやっぱり高級車を扱う仕事は神経すり減らすみたいで、ちょっとでも傷つけたら見えない所だとしても、お客さんの家が買える位の車を預かってるわけで、かなりキツイらしくて、実家(うち)に来ると愚痴しかいいません。
親が病気でも自分の仕事が優先です。
因みに弟は肺炎になって入院しろと医者に言われる位酷い状態でも、気管支拡張剤を貰って仕事して医者に怒られるレベルで、まりあの姐さんレベルですwww
アバター
2018/11/24 23:48
「漫画家になりたいから、りぼんに投稿するお金ちょうだい」
と言ったら、親にぶん殴られました
今になって思えば、親の金をあてにして何寝言言ってんだコイツ
と思ったんでしょうが
一度投稿援助してもらってたら、自分の実力を自分で分かって
寝言は寝て言うようになっていたと思います。

親に阻まれた(阻まれなくても挫折してただろうけど)経験が
人生レベルで辛かったので、子供たちがやりたいと言う事は、一切止めていません。
そのかいあって息子は、文句タラタラ言いつつ戦車乗りやってます。
娘は葬式コーディネーターになるとか言ってましたが
普通にケータイ売りのおねーさんになりました。
結構成績が良くて、職場の皆様にかわいがられているようです。
たまにブチ切れLINEが、怒涛の勢いで送られてきますけど。
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2018/11/24 20:04
>ルルルのル様
極端な例でした (^ω^;)

でもプログラマーになりたいって言う夢を持って目標にした事もヤツフサにはありました、そう言う割と叶いやすい「目標」はあるんですけども。
問題はその先どうするかってのもありますよね。
漫画家になれた、レーサーになれた、プログラマーになれた。
でもその先は?

因みにヤツフサはプログラマーになったけど、日々進化するコンピュータに翻弄され、納期に追われるIT土方の現実に潰れてしまいました。
ちゃんと先を見てないと「夢」がかなってお終いじゃなくて、人生その先長いですからねぇ…

ルルルのルさんの言う通り、デカすぎる夢も無茶ですよね。 (*´ω`*)
本当に出来る人が居て、それを知ってるから「自分だってできる」って思ってしまうのでしょうが、得てしてそう言う人は「才能」って奴を持っていて、持ってるだけじゃなくて努力して才能を開花させていたりしますよね。
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2018/11/24 19:50
夢、、、

確かに、、レーサーや漫画家で、、やっていける人は、、一握りの人だよね




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