悪魔なので邪神を育てる事にした 28話
- カテゴリ:自作小説
- 2018/11/23 15:06:36
~ 邪活の裏活動 ~
火星人と金星人は焦っていた。
昔から地球の資源が羨ましかったと言うのが背景にあるのだが、それは元々火星が緑豊かな頃があったとされるからである。
一部の地球の学者は気が付いているが、火星からの隕石が元で地球の生命が誕生したと言われている。
逆に言えばそれ程昔に火星が豊かだったと言う状態だ。
現在でも火星は十分なハビタブルゾーン(人類が生活できる領域)の候補に挙がっているのだが、実際には厳しい状況。
しかも衰退原因は木星の影響で大気が奪われ、二酸化炭素よりも軽い酸素がほぼなくなった事で有り、年々木星に近づいている。
生き延びる為火星人は地下に潜り、地球で捕まえ繁殖させたハムスター発電で酸素発生装置やエアコンを動かし、何とか生き延びている。
依然は恐竜発電もあったがコストが高いため中止され、少なく弱い回転数でも大量に発電できる電力増幅装置が発明されて以降、小型哺乳類で代用している状態だ。
当初豊かだった海の水を酸素に変え続けた事から、現在地上に海は無く、ギリギリ循環器で酸素を補給。
食べられる物と言えば、もやしとかキノコ類。
それらを原料にした合成たんぱく質等しかない。
遺伝子組み換えもかなり行っていて、ある程度は安定供給はあるものの、地球の食べ物に比べたら見劣りするのだ。
それ故、一部火星人は地球の家畜などの密輸(キャトルミューティレーション)をしていた事もあり、また勝手に地球の家畜を育てる研究を進める団体が、穀物で育てると美味しい肉になると言う事実を発見し、独自に調査した痕跡が地球に残り「ミステリーサークル」として有名になってしまったので、火星警察もかなり取り締まりを強化せざるを得なかったのだ。
そこまでして我慢してきた火星人が、地球侵略を邪神様によってあっさり失敗。
これを見ていた金星人も他人事ではない。
まぁ、金星人は普通に地球人とそっくりな事から、ジョン・アダムスキーの紹介で地球人と普通に結婚して子孫を残していたりするので、火星人ほど焦っていないが、それでも金星人が地球に行けるのは「美女限定」なのは問題となって居る。
結局どちらも、もう神頼みしかない状態だ。
神頼み、これは未開な文明が自然現象や自分の死に恐れを抱いて出来たものである。
その為科学が発展している火星や金星では、数千年行われていないものであった。
だがこの様な事態になって、数千年の時を超え2つの星で「神頼み」が復活したのだ。
長きに渡って眠っていたその星の神が復活したのである。
それが「グラディウス」と「ウェヌス」だ。
どちらもその星の神で有り古代地球でも崇められていたが、宗教戦争で敗れ現在は美術館や考古学資料の一部とされているだけで崇められてはいない。
日本では「マーズ」と「ビーナス」の方が有名である。
決してセーラー服は着ていない。
崇められなくなり異教の神とされれば、それは勿論邪神。
今その邪神が今、その星の願いを叶えるべく地球進行を開始した。
こうして久しぶりに会う3柱は、
現在の状況を話し合う事になったのだが、軍神グラディウスはタカ派、ウェヌスはめんどくさがり、地球の邪神様は遊び以外興味がないと言う状態で、一向に話が進まず、とうとうグラディウスが切れた。
「ええい! 埒が明かん。 勝つか負けるか勝負しろ!」
「それって~ なんかめんどうだし~」
「自分で解決するのじゃ」
「それが出来ればこのような話し合いなど不要!」
「地球人は妄想力が凄いから~ 凄くいっぱい神様いるけど~ うちの星なんて科学しか信じてないから、神様私だけだし~」
「勝負するもなにも、おぬし等と我が戦えばビックバンとは言わんが、この辺りブラックホールになるぞい」
「ではどうすれば良いのか!」
「代表戦にすれば~?」
「それが良いの」
と言う訳で、金星、地球、火星の代表が戦う事になった。
火星は既に新型戦艦も揚陸艦も失われた事から、旧式の「アダムスキー型」が投入され、金星も予算がないため「葉巻型」が投入、そして地球には、まだ人類が宇宙で戦える科学が無いと言う事から、急遽邪神が趣味で作った「聖戦士ダン〇インOVA」のズワ〇スが投入。
ズ〇ウスはオーラコンバーターの代わりに魔力コンバーターを搭載し、バアルが操縦する事に。
結果は地球の圧勝である。
既に見た目で勝っているのは明らかだったので、金星人も火星人も諦めた。
が、その時地球の邪神様から提案があった。
それは邪神様を崇めれば、どんな願いも叶えると言うものだ。
神殿を建て、邪神様に祈りを捧げれば、金星や火星でも松阪牛が育つと言う物である。
勿論その一端はグラディウスやウェヌスが力を貸すが、慣れない事ゆえ邪神様がサポートするのである。
こうして、地球と同じ環境を金星や火星で再現する技術移転(テラフォーミング)が「ジェネシス計画」として立ち上げられ、ジェネシス装置と放射能除去装置コス〇クリーナーによって、地下にテラフォーミングされた空間を6分間で作り上げたのだった。
そして邪神様を崇める異星人が増えたのである。
同じころ、地球でも「成金懇談会」と称して、どんな願いも叶える裏組織が作られていた。
勿論非公式で叶った願いの2割を上納すると言うシステムの上、他言した者や1か月に1度定期的に開いている懇談会を最低3カ月に1度は出席しないと、願った望みの10倍不幸になると言う恐ろしいものだが、これさえクリアすれば巨大な会社の重役にも、どんなに嫌われている女性にも好かれてハーレムを作る事も、政治家で手腕を発揮する事も出来るのだ。
これは邪神様がやっている事ではなかったが、悪魔マルパス(詐欺師の神とも言われる悪魔)を中心に、エリゴル(隠された財宝を見つけ男女の仲を取り持つ力を持つが、裏切れば争いがおこる悪魔)や、悪魔バゼル(女性の心を意のままに操る悪魔)の他、悪魔スィトリ(願えばどんな女性でも裸で連れてくる悪魔)等、ろくでもない願いを叶える悪魔が中心になって、邪神様の名をかたり、一応形式上邪神様を布教していた。
信者の数は少ない者の、叶う願いが大きいため、人間界ではその勢力を伸ばしていったのである。
邪神様はそれについてノーコメントだそうだ。
昔のヨーロッパの服って、着るのも脱ぐのも大変だったみたいですよ。
と言うのも、ギリシャローマとか古代エジプトみたいな国だと、サリーの様に巻き付けるだけだたのが、中世ヨーロッパになるとぴったりフィットした服に代わってきまして、それがボタンが高価な時代でしたから、紐で代用していた資料が残ってます。
つまり服もブラもパンツも、紐で結んであるんですね。
しかも取れないように、今でいうスニーカーの靴紐みたいな何重にもクロスして留めるタイプですし、ベットなんて貴族以外あまり持っていないもので、基本藁の中で寝てると言う状態だと、余り服を脱がないって感じらしいです。
つまり裸で連れてきてくれるのは、服を脱がいのに何時間も掛けなくていいと言う願いなんでしょうねw
しらんけどwww