おフランスな10月
- カテゴリ:アート/デザイン
- 2018/10/21 12:12:49
10月らしく、芸術の秋。
フランスの芝居を、
この秋は、2本見ました。
まず、サルトルの『出口なし』。
昔々、戯曲を読んだことがあるので、
一度舞台で見てみようと思いました。
小川絵理子演出
大竹しのぶ、段田安則、多部未華子のキャストでしたが、
多部未華子の人物造形が甘い!
イネスは、嫌な女。
エステルは、女の嫌なところを満載した、可愛い女。
ですが、多部未華子のエステルは、
キャンキャンと騒々しいだけでした。
次に、カミュの『誤解』。
稲葉賀恵演出
小島聖、原田美枝子、小林勝也、他
一枚の大きな布によって、
アフリカの大地を予感させる演出がすばらしいです。
あと、おそらく神であるのだろう、
使用人の造形も、ツボにはまってました。
どちらの芝居も、会話の演劇。
サルトルとカミュの、
世界と人間の捉え方が、
よく表出された芝居であるように思います。
家に帰り、本棚から、
サルトルの『出口なし』と
カミュの『カリギュラ・誤解』を探しだし、
舞台の内容を、再度、点検し始めています。