Nicotto Town


ユウの想いごと


小説『スティル・ライフ』

池澤夏樹 著
『スティル・ライフ』を読みました。

ストーリーがおもしろいと感じる小説は
多々あるけれど
読んでいて安らぎを感じる小説
文章そのものが心地良いと思える小説には
なかなか出会えないのだけれど
今回出会うことができました。

染色工場でバイトしている青年が
同世代の風変わりなフリーター男性と
親交を重ねていくうちに
株式売買の仕事を持ちかけられるという話で。

主な登場人物は二人だけで
ストーリー本筋は
大きな起伏とかみごとな伏線もないけれど
自然とか宇宙とか科学とか
私たちをとりまく世界に対する
私たちが普段思いもつかないような
捉えかたが描かれていて
「なるほどこういう考えかたもあるのか・・」と
しきりに感心したのでした。

作中のような二人の会話を実際に聞いたら
キザで変わりものの人たちと思うだろうし
このストーリー展開のように実際には
都合よく進まないだろうけれど
そのような要素も含めつつ
詩情豊かな表現とが相まって
あたかも本自体が
マイナスイオンを発しているような。

作中で主人公が
頭を空っぽにして
自然風景写真のスライドを鑑賞し
自身が自然の一部であるような
錯覚に陥る場面があるのだけれど
なにかと影響を受けやすい私は
翌日車の窓から大きな白い雲を
ぼ~っと眺めてみたのだけれど
なにかと煩悩が多い私の頭には
ファミマのチーズカレーパンが
浮かんだのでした。
 

アバター
2018/10/13 21:47
お昼ご飯はファミマでお世話になることが多いのですが、
チーズカレーパンはノーチェックでした。
休み明けに探してみます(笑)
自分に合う、好きな文章っていいですよね。読むだけで心地よくなりますもんね^^
アバター
2018/10/13 20:52
『スティル・ライフ』は今まで読んだ小説の中で、好きな小説のひとつであります。(`・ω・´)ゞ
池澤夏樹の一時期の小説はとても好きなんですが、、
最近の作品はイマイチよくわからない感。(´・ω・`)



Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.