Nicotto Town


✪マークは作り話でし


ルビィグラス

ぼんやりと読書、目が疲れて仰向けになる。
目に入ってきたのは、書棚の奥の小さな小瓶に入った赤い石。
手に取るとその小瓶には、ルビィグラスと書いてある。
どこぞのお土産に買った物だが、
どこで買ったかまでは思い出せない。
小瓶のラベルには、薔薇の蔓が書かれて渦巻いている。
旅の思い出にと、必ずひとつだけは自分用にお土産を買うのは癖だ。
書斎の棚の中は、そんな旅の思い出で埋もれている。
たしか電車の中で小瓶を見つめてた時、
暁に染まる地平線にふたつの太陽が見えた。
日よけ窓の隙間を洩れた暁は、
ワックスを塗った床に光のプリズムをつくった。
太陽がふたつに見えたのは
透明な窓ガラスに天井の燈が映っていたのだ。
電車は暁に向かって走っている、地平はヒヤシンスの紅。
そんな情景は覚えているのに、
買った場所は思い出せない。


  

アバター
2018/10/12 09:28
う~ん。どこで買ったのか気になる
アバター
2018/10/12 09:05
旅の思い出に、自分にお土産って、ステキな思いつき^^
真似しちゃいますね~♪

買った場所が思い出せないほど旅をされているのですねぇ~
羨ましいです^^

どこかへふらりと~~長めの旅がしてみたいのですが、なかなか
叶わないです(T T)。。。




アバター
2018/10/11 23:11
ルビー色のワインを飲みながら
ゆっくり
思い出辿って見ましょうか。

時間は たっぷりあるんだもの。
アバター
2018/10/11 21:50
小瓶に入れた赤い石、美しいだろうな〜 
光に透かして見てみたいな



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