Nicotto Town



ヴァンパイアと狼男と……

影の城の主

もらったステキコーデ♪:236

あとは昔でいえばミイラ男、今なら勿論、ゾンビですね。
これらの一般的なイメージは、ひとえに「映画」に由来するようです。

どれも民間伝承に根っこがありますが、それらは普通にイメージされるところの吸血鬼とか狼男とかとは、違うものなんです。

今週のPショップが「ヴァンパイア」だそうなので、少しヴァンパイアについて語ろうかと思います~。

実は吸血鬼というのは古代にはなかったんです。
古代にあったのは何かというと、それは屍食鬼、すなわちグールです。
夜、墓場にいって屍体を掘り出して、これを食べる。
実は、人生または女の三つの相(若い娘、母親、老婆)とも関係があって、
老婆=死 と、屍食鬼がつながっている。

インドのラークシャサー(羅刹)なんてものがまさにこれでしてす。
墓場で屍体を掘り出して食べる犬や狐が原型だと考えられていて、
従って屍食鬼は犬や狐とも深いつながりがあるという事になります~。

羅刹というと、怖い鬼というイメージが強いですけれども、
他方では人間に知恵をもたらすという面もあります。
凄く怖いけど、まあ「神性」らしきものもあるわけですね。

ヨーロッパでも同じでした。
ところがキリスト教が入ってくると、僅かなりとも神性が入っているものは、聖人しか許されないので、
教会との関係から、この屍食鬼が変質していくのです。

どうなったかというと、
異端者や自殺者など、神の恩寵を失った人が、聖別されていない(教会の墓地ではない)ところにうめられると、屍食鬼になる。
これが屍肉を食べるのではなく、血を飲む事になったのは、
キリスト教の聖餐を裏返したものなのでしょう。
キリストの血(ワイン)を飲んで天国(不死の国)へ行くかわりに、
人の血を飲んで永遠に死なずにいる、という事ですね

だからこそ、十字架とか聖水とかに弱いんです。

地域によっては、ナナカマドに弱いとか、色々とローカルな護符があるのですが……。

なんで大蒜に弱いのかはよくわかりませんw
なお、ルーマニアなどでは農家の軒先に魔除けの意味も兼ねて大蒜を吊り下げているそうなんですが、
映画における「吸血鬼」のイメージのもととなった、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』では、大蒜の「花」を使っています。

まあ、乙女の棺に詰めたりするのなら、大蒜の球根より花の方がいいですね~。

日本でも、血を吸うとされる妖怪は探せばいるみたいです。
磯女とかですね。
でも、いわゆる吸血鬼がいないのは、宗教的な背景の違いかもしれませんね~。

今現在は、昔の映画が形作ったイメージともさらに変わっていて、
バイクを乗り回すマッチョなレスタトみたいなのをはじめ、
多数のバリエーションができています。

なお、『吸血鬼ドラキュラ』以前にヒットした吸血鬼ものの小説に、レ・ファニュの『女吸血鬼カーミラ』があります。
これは、百合っぽい要素もある小説で、吸血鬼と同性愛が結びつけられるのはこのあたりにルーツがあるんだと思います。

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2018/10/08 19:43
>葉月~♪さん
わかります!
私も明月コーデを色々考えていたんですが、明月のたびに天気が悪くて出番が……><
そして今はニコタ全体がハロウィンに向けて一直線ですしね。

吸血鬼が求めているのは「水」というご指摘大変興味深いです。
確かに、人体の大部分は水で出来ているんですよね。
また、水を求めて彷徨う……というシーン自体、聖歌にしばしば出てくるモチーフです。
大変意味深いと思います~。
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2018/10/08 15:01
作家さんが、水が欲しくて
水、水、と家の中をウロウロしながら書いた小説「吸血鬼」だったりして
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2018/10/08 14:57
今日は~(^^♪
9月にウサギコーデを何種類も考えていたのに、投稿できなくて
10月のニコタは月末の
ハロウィーンに向けてヴァンパイアコーデが増えていくんですね

吸血鬼、↑のお話を読んで思ったのは
血を求める姿は、実際は水を求めてるってことでは、と思いました

日本だと、遭難してもすぐに沢に落ちたり雨が降ったりですが
(今夏ボランティア老に助けられた子供いましたね)
外国だと、血である必要は無いんだけど



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