東北一周テント旅 (二日目前半)
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2018/08/11 01:59:42
2日目の朝 4時前に目が覚めてしまった
周りは薄暗く、他のテントもまだ寝静まっていた
水場へ向かい顔を洗い、歯を磨きました
「この水は飲料には使えないので、飲む場合は必ず沸かしてから」
と言われていましたが顔を洗うくらいなら大丈夫かなと思いそのまま使いました
バーナーでお湯を沸かし、コーヒーを淹れ地図を眺めながらちびちび飲みました
今日は秋田県、男鹿半島の先端入道埼を目指します
その距離は、300kmを少し超えるくらいです
また秋田県を目指す前に、山形県でやっておきたいこともありました
山形県は、その名が示すように山が多く、中でも鳥海山は有名です
山につきものと言えば滝! 山形県は滝の数が日本一なのだそうです
そして鳥海山麓の飽海には、飽海三名瀑と呼ばれる三本の滝があるのです
これをすべて回ってから山形を抜けようと考えてました
あ、ちなみに飽海とかいて「あくみ」と読みます
現在では遊佐町のみを飽海郡としていますが明治時代はもっと広かったようです
のんびりコーヒーを飲みながら考えを巡らせていると、
起きだす人たちも出てきました
その人たちにおはようございますと挨拶をして、テントの撤収作業に入ります
手早く撤収するとまずは十二滝を目指して野営場を後にしました
道ながら見かけた道路の看板には、秋田まで210kmと書いてありました
地元では道路の案内板に100kmを超える距離が書かれているものは
あまり見かけることはありません
田舎の距離感とでも言いましょうか?
距離に関する感覚が少し違うように感じました
十二滝までは地図で見た直線距離では大したことはなかったのですが
山間の道を大きく迂回して進むため、思った以上に時間がかかりました
そして、グーグルのカーナビが到着しましたと伝えた場所・・・
完全に田んぼのど真ん中でしたw
何だよココ、と思ったのですが
たまたま田んぼの手入れをしているおじさんがいたので聞いてみました
「少し先の森のような所へ入って、神社のところから歩いていくしかない」
とのこと、なんでグーグルマップはこんなとこを指示したのか謎ですが
とりあえず進んでみました
神社の脇に駐車場みたいなところがあったのですが、
朝7時だというのに人がいっぱい!
まさか大人気観光地なのかと思いましたが
よく見ると作業員っぽい人たちでした
もしかして、十二滝へはいけないのかな? と思い話しかけてみました
すると少し先で土砂崩れがあり現在復旧工事中、
通れることは通れるけど気を付けて通りな! とのこと
早速歩いていくと300m位に渡りフェンスで
土砂を堰き止めている箇所がありました。
ああーこれ崩れて来たらアウトだなと、
崩れてきた斜面をにらみながら通り抜けました
山道を登っていくと橋が見えてきました
遥か下に川らしきものが流れている音がします
まさか、あそこまで降りていくのではあるまいな・・・
と思いましたが、やはり予想は当たりました
お世辞にも手入れされてるとも言えない
幅40㎝ほどの丸太の階段を下っていくのですがこれが滑りやすい
そしてどこまで降りれば川なのか、というくらいに長かったです
ようやく川まで降りてくると、ザーーっと滝の音が聞こえてきました
音のする方に歩を進めていくと朽ちた橋があり、そこを越えたところに
十二滝はありました。
一目見て、なるほど名瀑と呼ばれるわけだ、と思いました
落差はおよそ30m、水量、迫力は言うに及ばず
2つに分かれた滝姿も見事なモノでした
十二滝は十二個ある滝の総称で、今見てるのはその一番下の部分
上流にまだ滝があるはずですが、道らしきものはない・・・
そこでピンと来ました、さっきあった朽ちた橋あれがそうなのではないか?
橋まで戻ってみましたが、橋の両脇共に崩落により土砂が堆積
とてもじゃないけど進める状況ではありませんでした
というか、ここの土地かなり崩れやすいのかもしれません
将来見れ無くなるかもしれないな、と思いながら
長ーい階段を登って行きました。 結構しんどい;
土砂崩れのポイントでは工事が始まっていましたので、
先ほどの人たちに軽く挨拶してから駐車場まで戻りました
さすがに秘境っぽい場所だからか、他に見に来ている人はいませんでした
いや、時間帯かな?w 朝の7時から滝を見に来る奴もなかなかいないよね
次に目指すのは玉簾の滝です
地図で見ると目と鼻の先に見えるのですが
大きく裾野を迂回していくため、またとんでもなく時間がかかりました
ここは先ほどの十二滝とは違い、完全に観光地化しており
駐車場には、お土産物屋さんも併設されていました
800mほど山道を進みますが、きちんと手入れされています
弘法大師に縁があるらしく道の端々にそれらしいスポットがあり
飽きることがありません
滝の音が聞こえてくると、神社が見えます
旅の無事を祈り手を合わせてから裏手に回ると、玉簾の滝です
県内最大の落差、高さ63mから一気に落ちてくる様は、ど迫力!
さらに滝壺のすぐそばまで近寄ることができます
ただ・・・
滝の方から風が吹き込んできて、小雨が降ってるくらいに濡れます
自分はいくら濡れてもいいのですがカメラが・・・
ということで、撮影はそこそこで切り上げ
心行くまでマイナスイオンを浴びることにしました
迫力、滝姿、お手軽さと三拍子そろった、いい滝だと思います
二ノ滝は、地図上で見ると近そうなのですが、
行ってみるとやっぱり遠かったです
他の2つと違い、ここだけは遊佐町、つまり現在の飽海にあるのです
鳥海山を流れる川にあるので山をぐんぐん登っていくのも
他の2つと違うところです
細い山道を登っていくと赤い鳥居が見えました
どうやらここが入口のようです
けして足場がいいとは言えませんが、傾斜はなだらかな登りで
それほどきつい感じではなかったです
鳥居から10分ほど歩くと神社があり、その辺りでゴーーという滝の音がしました
少し進むと金属製の長い階段があり観瀑台へと降りていけるようになっていました
一ノ滝は、やや小ぶりながらかなり近くで眺めることができ
滝壺へ落ちる様は得も言われぬ迫力がありました
しかしこれは、飽海三名瀑ではなく、あくまで前座!
メインの二ノ滝へ向かいます
一ノ滝までが大したことなかったので、二ノ滝までも楽勝かな
そう思って伸ばした三脚にカメラをセットしたまま二ノ滝へ向かったのですが
この考えは甘すぎました
持ってきた三脚は、夜空の撮影用の最も重くて安定感のある三脚で
このチョイスも失敗でした 軽い三脚を持ってくるべきだった・・・
一ノ滝から二ノ滝までの道は、かなり険しかったです
良くロッククライミングは頭脳のゲームだといいますが
それに非常に似ていると思います
ごつごつした岩場のような道は、次に足をここに置いて、ここでジャンプして
と考えながら進まないとなりませんでした
また一ノ滝を過ぎたあたりから雨が降り出しており
鬱蒼としたブナの木々が直接雨粒が当たるのを防いでくれはするものの
足元はかなり滑りやすくなっていました
そんなこんなで20分ほど進むと神社が見え、そこを過ぎると
急に視界が開けて二ノ滝が現れました
落差はおよそ20mですが鳥海山からの水量はすさまじく多く
二つに分かれた滝姿、さらにはそこにある岩の荒々しさが
滝のワイルドさを演出していました
運がいいとオオサンショウウオにも出会えるとのことでしたが
それらしい生き物は見当たりませんでした。
滝は本当に変な場所ばかりでした、でも玉簾の滝はお手軽に行けるのでオススメ出来ます
山の中は平地と比べるとかなり涼しいので暑くても案外いけてしまうかもしれません
その大変さがあっての見る滝は、大変さを忘れさせてくれるくらいですよね。
写真を見た限りでは、本当にキレイな滝ばかり…
マイナスイオンもたっぷりで、しぶきも心地よく感じますよね。
ここ数年は見に行ってないのですが、また行ってみたいくなりました。
けど、この暑さではちょっと無理かな(;^ω^)
いくら山は涼しいと言ってもね。
またお話し楽しみにしていますね♪