映画館へ
『フジコ・ヘミングの時間』を観に行きました。

先日『羊と鋼の森』を読んでから
何かと影響を受けやすい私の胸中で
にわかピアノフィ－バーが起こったけれど
それをさらに活気づけるような
映画でした。

パリの街中を
てくてくと散歩する
小柄な80歳のおばあさんは
コンサートで世界中を飛びまわる
超人気ピアニスト
そんなフジコ・ヘミングさんの
人生の足跡をたどりつつ
日常の様子を追った
ドキュメンタリーです。

たゆまぬ努力
身体的ハンデの悩み
生活環境へのこだわり
家族とペットと友人
そしてピアノ
ピアノ
ピアノ。

様々な美しいピアノ曲が
様々な場面で奏でられ
特に終盤のコンサート演奏では
コンサートホールにいる気分になって
ただただうっとりするばかりでした。

逆境を乗りこえて
ばりばりと仕事をして
好きなものに情熱を注いで
そういう生活のさまをみて
ときめきつつも
部屋のたくさんの飾りものとか
飼っている数匹の猫とかをみて
「掃除とか世話とか大変そう・・」と
情熱が希薄な私は
ついつい思ってしまうのでした。