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火星大接近中

天文ファンの間では2年と2か月毎に火星が接近するので、観測の好機と機材を準備する。
おもな要因は火星の軌道が楕円であるためだが、大接近となるのは火星の近日点付近で地球と会合する場合である。
火星の近日点は黄経336°くらいなので、地球がその付近を通過する8月30日ごろに会合すれば最も接近することになる。
2003年はその条件にかなり近く(8月27日に大接近)、この時に望遠鏡で見た火星の模様は素晴らしかった。
今回の大接近も7月31日なので期待できると思っていたが、どうやら別の要因で観望の雲行きが怪しい。

実は火星では、過去最大級のダストストーム(砂嵐)が発生中なのだ。
このためか先日観望した火星は、ぼんやりした赤い表面しか見えなかった。

火星では6月13日大規模な砂嵐が発生し、表面で観測を続けて15年目になる探査車オポチュニティが通信不通になっているとNASAが発表した。
砂嵐により太陽光が遮られ、太陽電池が発電できなくなり休止モードに入ったようだ。このまま休止モードが続くと、運用停止になるおそれもあるという。
6年目になる探査車キュリオシティは、原子力電池で発電しているため今のところ砂嵐の影響はないという。

https://mars.nasa.gov/resources/21918/curiositys-view-of-the-june-2018-dust-storm/
https://www.nasa.gov/feature/storm-chasers-on-mars-searching-for-dusty-secrets




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