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ウイルス戦争 神は死んだ


マイコン4機種共通で使えるデータフォーマット

http://www.ne.jp/asahi/sawachin/sawachin/pc/c_grace.htm

C-GRACE:PC-88シリーズ、X1シリーズ、FM-7/8シリーズ、MZ-2000シリーズで共通に 使えるCGデータフォーマット

どうやったらC-GRACE形式の画像描画データを作れるのか知らないが、各機種共通で使えるCGデータは当時、革命的な存在だった。
昔のマイコンは各機種で一々プログラムが異なっていた問題を解決する便利なプログラム
 C-GRACE はマイコンの画面でアニメ絵を見たいマニアにとってはありがたい仕組みだった。

PC-88シリーズ、X1シリーズ、FM-7/8シリーズ、MZ-2000シリーズを持っていれば雑誌テクノポリス掲載の16進数データを入力することでキレイなイラストを描画できる訳だが、
今にして思えば画像一枚表示するのにマイコンマニアは狂ったように16進数を入力していたのだなぁ。

この16進数の入力をテンキー操作だけでやれれば、労力の軽減になる。
というのも16進数は0~9、A、B、C、D、E、F という数字+文字で15種類のキャラクターを入力する必要があるわけだ。
だからA~Fの時だけ左側にある文字入力をする関係で、入力する手は右に行ったり左に行ったりで大忙し。
テンキーだけで入力できれば片手で足りる。
テンキー周囲にある /*-+,. が入力されたらA~F入力されたと処理すれば、16進数入力は大助かり。
マイコンで特定のメモリアドレスに16進数を入力するにはマシン語モニターを使うのだろうけど、これは使いにくい。
そこで16進数入力用プログラムをBASICで作ることになる。
16進数は2桁だからキーボード入力した内容に応じてメモリのアドレスに16進数を記録していく。
そして /*-+,. が入力されたら ABCDEF という対応する内容に変更。
”/5”は A5 としてメモリに格納され ”0.” は 0F として格納される。
そうやって2文字の入力が16進数として次々メモリに記録されていくわけだ。

入力ミスをした場合は即時に直したいので、BSキーを2回叩けば直前の16進数を再入力できる。
入力が終わったらメモリアドレスを指定してSAVE(カセットテープかフロッピーに記録)する訳だが、大きなプログラムだと入力に一週間ぐらいかかったりした。
マシン語プログラムの検査はチェックサムというBASICプログラムで行えるので、意外と検査作業は楽だった。
マシン語プログラムは実行前に必ず一回はプログラムのSAVEをやらないと大抵マイコンが暴走してプログラムを失うことになる。
上手く動かない場合は最初からチェックサムで再検査。
運が悪いと、入力ミスした箇所がわからずお手上げになることもあった。

そうやって苦労してようやく入力が完了しても、実行して出てくるのはアニメのイラストがたった一枚だけなのだから、昔のマイコンマニアは根気や根性を持ち合わせていたのだろう。




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