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【闇の貴公子】 影のひとりごと 

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「夕食は7時です。正装してくださいね」

キズィの館に初めて足を踏み入れた日、そう言われて、ひどく驚いた。

メジュール公爵キズィローヴァ。
彼の出自は誰も知らない。知っているという人間に会ったことがない。
ある時期に、惑星メジュールの王家から高位貴族・メジュール公爵に封じられたぽっと出。
多くの者がそう思っているだろう。私も、そう信じていた。

だが、それはたぶん間違いだろう。

日常生活、立ち居振る舞い、習慣… そういったもの全てに、
それこそ骨の髄まで 〝貴族〟 であることが染みついている、キズィは、そんな男だった。
夕食の席に正装を求めるなど、序の口だ。

彼は、私と似たような生まれなのかもしれない。漠然と、そう思った。





私は、カミーユ。キズィはそう呼んでいる。

現メジュール王家の王弟殿下の子どものひとりとして生まれたが、
母の身分が低く過ぎたがために、どこぞに養子に出されることもなく、王家の離宮で育てられた。
もっとも名も、戸籍も与えられず、いないものとして扱われたので、
そうそう外に出すという訳にはいかなかったのだろうが、
それでも王家に役立つ道具となるべく、徹底的に躾けられ教育も施された。

キズィがメジュール公爵に封じられた後、私は王家からキズィへ側近として譲渡された。
王家にしてみれば、厄介払い。ついでに監視役といったところか。

「刺客ではないのですか?」

キズィは片眉を上げ、意外そうに言った。
王家がキズィ暗殺を期待していない、と言ったら嘘になるだろう。
だが、それを成してしまったら… 喜ばれるどころか、
私は王家にとっても危険因子と見なされ、死ぬまで監禁される未来しか見えない。

そんな退屈な日々を送るくらいなら、キズィの身代わりに暗殺されるほうが、まだ楽しめる気がした。

だからメジュール王家が考えそうな罠や、大義名分、行動原理など私が知る限りの情報を与え、
キズィの側にいることを選んだ。
以来、私はキズィの代役として、キズィに飼われている。

カミーユという名を付けられたのも、その頃だ。

しばらくは私自身に王家の監視がつくだろうと思っていたが、それらしい者は見当たらなかった。
王家は私という道具が反抗するなど、微塵も考えていないのだろう。

私は生まれて初めての 〝自由〟 を喜んだ。





カツン、と軽い靴音を立てて、執事が私の前に立つ。
書庫の奥にいた私を見つけるのに、どれほどの時間をかけたのだろう、と思いつつ…。

「何か用か」
「公爵閣下からのご伝言です。〝本日の夕食はともにしなくとも良い〟 と」
「そうか。では夕食は部屋に運んでくれ」
「かしこまりました」

夕食をともにしない… それは客が来るから顔を出すな、という意味だ。
ならばせいぜい気ままに過ごさせてもらおうか。



  + + +

闇の貴公子・キズィローヴァ 公式サイト ?
https://jackthenikotto.wixsite.com/kizilova

ロイトで遊ぼう♪ 企画 外部サイト
https://jackthenikotto.wixsite.com/royal-train

  + + +





こいつの、気ままに過ごすって何じゃろ ?! と考えたけど、
ベッドの上で ゴロン ‹‹ヽ( ・ω・ )/››‹‹ヽ( ・)/›› ‹‹ヽ( ・ω・ )/›› ゴロン しながら本を読むくらいしか
思いつかなかった。ので、きっとそんなんだろう。

享楽や自堕落は受け入れるが、不作法は嫌う…。
私のキズィローヴァのイメージは、そんな感じなので~、
ベッドでゴロゴロしながらの読書など、キズィはたぶん嫌がる気がするw

……とか今なら思える。が。

エツコさんの初出時のキズィ、私の印象は 〝顔だけで成り上がったチンピラ〟 だった。
爵位を得る前の生活は荒れていた、と書かれていたし、
その時の話に出てきたキズィは、お世辞にも品があるとは言えない男だったから、
最下層からハニートラップを仕掛けまくって、のし上がってきたのだろうと、想像していた。

どちらかというと、ロイトに熱中していた私は、エメさんキズィを後回しにしていたこともあって
このイメージ ↑ から抜け出せていなかった。

が、いくつか読んでみると、エメラルドさんが作り上げたキズィには、
原案者・エツコさんが書いたイメージが全く無い。
なので、これはもう別人だ、と私は頭を切り替えた。切り替えた。切り替えた。

…… すごいタイヘンだった (っω`-。)



代役・カミーユ。キズィの側にいながら、フツーの精神を持ったフツーの人間です。
ま、若干の癖は無いでもないけどwww

好きに遊んでいいよーとエメさんが言ってくれたので、好き勝手に書いてみました (*≧m≦*)
.

アバター
2018/08/11 23:35
こんばんは
Project_キズィ
https://jackthenikotto.wixsite.com/project-kizi

作ったよ
和ちゃんの小説も掲載させてもらった
事後承諾(人)
アバター
2018/07/10 19:54
面白いからです
アバター
2018/07/08 13:56
なぜお仕置き?
アバター
2018/07/08 13:33
ゆきやさん^^; これはお仕置きだな
アバター
2018/07/06 16:55
カミーユさんここで出てくるんだ。
エメ様の所で出て来てたから、カミーユ出てて、陰のキズィみたいだったけれど、和ちゃんでしたか?
常識人だったのに、だんだんヘンタイ感染するのかな?ww
アバター
2018/07/04 21:24
すごいヘンタイだった って空目した@@
……そして、すごい納得しちゃったよw

カミーユとキズィのギャップがまたいいね。
カミーユすごく常識人って感じがする
アバター
2018/07/04 20:41
躾けはキッチリされてますから (*ノωノ) 品がよく見えたら成功ですw

感染した分身www 怖いな ヾ(≧▽≦)ノ゙

10時に起床して食事をした後、手紙とかデスクワークをするらしいから < 本物キズィ
それに社交とか、あちこちからのご招待も忙しそうだから、
身代わりとか代役とか、いっぱいいても良さそうな気がするなw
好きに設定、作っちゃうのもアリだと思うよ。
そんで勝手に遊んでしまうwww

分身だって同じではあり得ないし (てか本物キズィと全く同じとはいかない)
そのへんの個性の違いを楽しめばいいよー。
たぶん。。。
アバター
2018/07/04 20:28
あ、それで ネコローヴァとミュミュローヴァは
感染した分身みたいなやつなの?
アバター
2018/07/04 20:22
感染するのか (*ノωノ) そりゃーヤバい。。。
アバター
2018/07/04 20:22
普通でも王家の人間だから品がありますね。(o´艸`)
私も名前もらってこよっ
アバター
2018/07/04 18:02
キズィローヴァはうつるんです
感染したらフリーズドライが気になります
ところで和ローヴァがもたらした名前がふんだんにありますので
良かったら貴兄らに配布しましょうか

素敵な名前ばかりです
早い者勝ちですよ
場所は Project_キズィ掲示板 です
アバター
2018/07/04 17:03
おーエツコさんが♬
キズィ・パーツw よろしくでーす。
アバター
2018/07/04 17:03
私も何か書こうと思ってるんだけど
キズィがいっぱいいる理由ってところで
思考が止まってるため もうちょっと考えたまとまったら書こうかな。
アバター
2018/07/04 17:02
いまねー サークルの集会にエツコたんがきました。
ダーリンの目を盗んでw
キズィ絶賛増殖中の話をしてきたよ。
喜んでました。
夜、もしダーリンがいなかったら 9時半にエメさまの島にって
伝えました。 来るとしたらペルルかな?
後で一応キズィのパーツセット知らせてくるw
アバター
2018/07/04 17:01
そうなんだよねー。
エメさんのキズィは、貴族として生まれ育ったようにしか見えんのよ。
選民意識から来る悪癖も含め、貴族にしちゃったほうが、しっくりくるんだ。

カミーユはうん、フツーの人にしたかったです。
生い立ちのせいで、いろいろ諦めすぎて、少々難点はありますけど。
アバター
2018/07/04 16:51
おお カミーユは意外とフツーの人なんだー( ̄。 ̄)ホーーォ。
でも王弟殿下の子供なんだー
複雑なキャラなんだねー

キズィ様のイメージは
そうかエツコたんの原作だと出自不明の成り上がりだったもんねー
爵位を得る前の生活が荒れていたって
何人か少年をヤっていたという意味だったらしいですね(;^_^A



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