小説『凍りついた香り』
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/06/16 17:21:58
小川洋子 著
『凍りついた香り』を読みました。
しずかな悲しみと
淡い官能の膜につつまれたような
小説でした。
調香師見習いの恋人を亡くした女性が
彼氏の遺した謎めいたメッセージと
謎めいた内面を追い求めるように
過去の足取を辿るという話で。
暗い内容だけれど
ミニマルな文章による
プラハの街並みの風景描写とか
現実と幻想との境目があやふやになる
ファンタジックな描写とかの
雰囲気がすてきでした。
彼氏は
頭が良くてハンサムで繊細で
なによりスケートが
プロ並みに上手ということで
羽生結弦選手なんちゃってファンの私は
いけないと思いつつも
ついつい羽生選手のビジュアルを
思い浮かべてしまったのでした。
”香り”・・・は亡くなった羽生結弦くん似の彼が調香師だからなのかな(。´・ω・)?
香り(匂い)フェチの 私には なんだから気になるタイトルです(〃ノωノ)w