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シグキーリア


friend-名も無き物語-第29章 その①


   friend-名も無き物語-第29章 その①

 ーfriend-名も無き物語-第29章 海と大地の脅威ー

  「・・・・・・そうですね、信じましょう、彼らを。」
 と副親方のモフラウドは
 暗雲立ちこめる雨空を見上げてそう言った。
 同時刻、大陸の北側では・・・・・・。
 「住人の避難、何とか進んではいますが・・・・・・
 この暑さはちょっと酷過ぎませんか・・・・・・。」
 とフィクルは額から噴き出る汗を前足で
 拭いながらメルトラムに向かってそう言った。
 「そうだねぇ・・・・・・ボクの身体もヒリヒリして
 きたよ。」
 とメルトラムも照りつける太陽を見上げ
 そう言うと続けて、
 「でもまっ、何とかなるでしょ。
 大丈夫大丈夫。」
 とメルトラムはフィクルに向かって
 笑顔でそう言った。
 「あのですねぇ・・・・・・メルトラムさん今の状況
 わかっていますか?これ以上暑くなったら下手
 したらみんな死に絶えますよ!?」
 とフィクルは額から噴き出る汗を前足で
 拭いながらメルトラムに向かって
 呆れた様子でそう言った。
 「・・・・・・フィクル君。ボクが何でこんな非常時でも
 楽観的にいられると思うかい?」
 とメルトラムはフィクルに向かってそう訪ねてきた。
 「えっ・・・・・・?」
 とフィクルはメルトラムに向かってそう言った。
 「希望は潰えた訳じゃない。彼らならこの事態を
 収めてくれると信じている。」
 とメルトラムはフィクルに向かって
 火山地帯方面を見やるとそう言った。
 「彼ら・・・・・・。」
 とフィクルも火山地帯方面を見るとそう言った。
 「信じられるからこそボクも気を楽にできる。
 焦りすぎると目の前の事態に対しても疎かに
 なりがちだからね。」
 とメルトラムはフィクルに向かってそう言うと続けて、
 「彼ら・・・・・・カゲロウ君達ならやってくれると
 信じて、ボクはボクが今やるべきことを
 やるまでだ。」
 とメルトラムはフィクルに向かって
 そう言うと更に続けて、
 「さぁ、早くトキガミの住民をアオイコの
 氷雪地帯まで避難させるんだ。それがボクらが
 今できる最善だと信じて。」
 とメルトラムはフィクルに向かってそう言った。
 「は、はい・・・・・・!」
 とフィクルはメルトラムに向かって
 額から噴き出る汗を前足で拭いながらそう返事を返した。
 一方その頃僕達火山地帯探索メンバー全員は・・・・・・。
 「こ、これが異常気象の原因・・・・・・。」
 地底神殿の最奥部へと続く道の先にいた存在を見て
 カゲロウは僕達に向かって呟くようにそう言った。
 「なるほど・・・・・・大体予想はついていたけど
 やっぱり・・・・・・。」
 と僕は地底神殿の最奥部へと続く道の先にいた
 存在を見てそう言うと続けて、
 「やはり・・・グラードンか・・・・・・!」
 と僕は地底神殿の最奥部へと続く道の先にいた
 ポケモンを見てそう言った。
 僕達火山地帯探索メンバー全員の目の前に
 大昔、日照りによって海を干上がらせて大陸を
 広げた大地の神と呼ばれた伝説のポケモン、
 グラードンがマグマの海の中で暴れ狂っていた。
 グラードン
 「グラグラルゥゥゥゥ!」
 とマグマの海の中で我を忘れて暴れ狂っていた
 グラードンが一際大きく咆哮したかと思うと
 辺り一帯が眩い閃光に包まれた!!
 「な、なんだ・・・・・・!?」
 とカゲロウは僕達に向かってそう言うと
 眩い閃光に驚き目を瞑った。
 同時刻、ミスティア達海域探索メンバー全員は・・・・・・。
 「こ、これは・・・・・・!」
 とミスティアは海底神殿の最奥部へと続く道の先にいた
 ポケモンを見てたいそう驚いた様子でそう言った。
 ミスティア達海域探索メンバー全員の目の前に
 大昔、大雨を降らせて大地を水浸しにさせて海域を
 広げた大海の神と呼ばれた伝説のポケモン、
 カイオーガが海の中で我を忘れて暴れ狂っていた。
 「超古代ポケモンカイオーガ!
 大昔にその力で大雨を降らせて海を広げたと
 神話で語り継がれている存在です・・・!」
 とピカノンは海の中で我を忘れて暴れ狂っている
 カイオーガを指差してそう叫んだ。
 「じゃあ異常気象の原因って・・・・・・。」
 とワラビは尚も海の中で我を忘れて暴れ狂っている
 カイオーガをキッと睨みつけながらそう言った。
 カイオーガ
 「ギュラリュルゥゥゥゥ!」
 と海の中で我を忘れて暴れ狂っていた
 カイオーガが何かに呼応するかのように一際大きく
 咆哮したかと思うと辺り一帯が眩い閃光に包まれた!!
 「な、何・・・・・・!?」
 とミスティアはピカノン達に向かってそう言うと
 眩い閃光に驚き目を瞑った。
 眩い閃光が治まるとカイオーガがさっきよりも
 大きく、そして禍々しく異形な姿を現した。
 「きょ、巨大化した!?」
 とワラビはさっきよりも大きく、
 そして禍々しく異形な姿のカイオーガに
 驚き目を丸くしてそう言った。
 「しかも若干姿も変わっている・・・!?」
 とセラムもさっきよりも大きく、
 そして禍々しく異形な姿をしたカイオーガを
 見て驚き目を丸くしてそう言った。
 「と、とにかくカイオーガの暴走を
 止めましょう!」
 とピカノンはさっきよりも大きく、
 そして禍々しく異形な姿をしたカイオーガを
 見てかなり驚きながらも、ミスティア達
 メンバー全員に向かってそう言った。
 こうしてミスティア達とゲンシカイキした
 カイオーガとのバトルが幕を開ける!!
 ミスティア達とゲンシカイオーガとのバトルは、
 ゲンシカイオーガの技「冷凍ビーム」や
 高い威力の水タイプ技の応酬、更に
 ゲンシカイオーガの必殺技「根源の波動」に
 苦しめられながらもミスティアの技
 「ドレインキッス」やワラビの技
 「雷のキバ」、更に極めつけはピカノンの必殺技
 「雷」でゲンシカイオーガを撃破した!!
 かくしてミスティア達とゲンシカイオーガとのバトルは、
 苦戦を強いられたがミスティア達が勝利した。
 一方同時刻、僕達火山探索メンバー全員は・・・・・・。
 眩い閃光が治まるとグラードンがさっきよりも大きく、
 そして禍々しく異形な姿を現した。
 「これは・・・・・・!」
 とシルバルトはさっきよりも大きく、
 そして禍々しく異形な姿のグラードンを見て
 驚き目を丸くしてそう言った。
 「ゲンシカイキか・・・・・・!!」
 と僕はゲンシカイキしたグラードンを
 キッと睨みつけながら、姿勢を低くして
 背中の毛を逆立てて威嚇しながらそう言った。
 「な、なんだよそれ!?」
 とカゲロウはゲンシカイキしたグラードンを見て
 驚き目を丸くしながら僕に向かってそう聞いてきた。
 「グラードンとカイオーガのみが持つとされる、
 自然エネルギーを吸収することで力を得た状態
 だよ。古代の真の姿ともいわれている。」
 と僕はゲンシカイキしたグラードンを
 キッと睨みつけながら、姿勢を低くして
 背中の毛を逆立てて威嚇しながら
 カゲロウに向かってそう説明したのだった・・・。

                  その②に続く




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