Nicotto Town


まったり時間。


【お話】合わせ鏡の夢に、時のかけら。

ゆらり、と揺れる。水面にうつる、もうひとつの世界、合わせ鏡の夢の中で、時のかけらを探してみよう。

もらったステキコーデ♪:9

ゆらり、と揺れる。


水面にうつった、森の影。

その影にに落ちる、水滴の中に。

合わせ鏡の、世界が生じる。

夢の中の夢、

幻の中の幻。

刹那の永遠、

永遠の閉じた輪のしずく。

この幻の中に足を踏み入れれば、

かつてあり、今は消え去った、

時の彼方にあった、夢のかけらを見ることができる。

妖精の女王からいただいた、ステッキの魔法。

羅針盤代わりの地球儀の準備も整った。

見つかる夢は、うたかたに消えるがさだめ。

けれど、それを見るわたしには、確かに見たと言う記憶が残る。

その記憶を、

確信に変えて、世界に返す作業をするのが、

わたしたち、唄人の仕事。

さて。

では、出かけよう。

時のかけら、世界の見た夢のひとつぶを探して。



***



わたしは、わたし。

愚かな旅人、枯れ果てた夢の砂漠で、夢をさがす夢見人のひとり。

歌を紡ぎ、詩を語り、物語りをするのが、わたしの仕事。

あるときは、我々を力づける栄光の象徴よと人々からもてはやされ、またあるときは、くだらない雑音を垂れ流すごくつぶしとさげすまれて追い出される。

夢を紡ぐものの処遇なんて、そんなもの。でも、それが何だと言うのだろう。

わたしは、わたし。

知っている。

詩人や唄人の紡ぐ幻の世界は、うたかたの夢。

語る端、歌う端から消え去って、何も残らない。

でも、

立ち会った人には、確かにあったと記憶が残る。

くだらないとするか、宝物とするかは、その人次第。

そこに意味があるのか、ないのか。迷ったこともあったけれど、

わたしは、わたし。この生き方、この在り方しか知らない。

だからこそ、

愚かと言われても、戻れなくなる危険を冒しても。

探さずにはいられない。世界の見た夢のかけらを。

伝えずにはいられない。かつてあり、今もある、

全ての美と愛と善の元からくる、力る歌、詩と物語の切れ端を。


***


青をメインにしてみたら、ぼんやりした感じになったので、水の中の世界かなー、とか考えて、じゃあ、水面に映った世界だ、あ、そしたら合わせ鏡とかどうかな。で、こうなりました。










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