【源氏遊び】 空木宮邸にて
- カテゴリ:自作小説
- 2018/06/01 20:44:45
くふ❤
もうすぐ… もうすぐ空木宮様に会える !!
そう思うと、和泉は顔がニマニマとにやけるのを、止めることが出来なかった。
一生懸命、表情を引き締めようとしても、すぐに崩れ…。
くふ❤ くふふ…
そんな文使いの百面相に、空木宮の家司は、気味の悪いものを見るような目を向けている。
内裏もまた変わった使いを寄越したものだ、と呆れているようにも見えた。
帝の気晴らしに、という名目で近々、宵の宴が開かれる。
気心の知れた方々を招いての内々のもの、とされてはいたが、主宰者が帝とあっては、
ましてや招くのが、帝の御弟君・空木宮とあっては、そう気軽に声を掛けるという訳にもいかず…。
帝が直々にしたためた文を携え、和泉は正使として宮邸を訪れていた。
空木宮の屋敷は、さほど大きなものでも華美なものでもなかったが、
風雅であり、また静謐な趣を感じさせ、
さすがは侘び寂にも通じた空木宮様 !! と和泉を喜ばせる。
「帝が私に文を…」
空木宮の第一声には軽い驚きとともに戸惑いが含まれていた。
和泉が差し出した細長い文箱に伸びた手が、一瞬、ためらうように止まる。
きゃぁぁぁ~。空木宮様のお声、とても涼やか~。
手を伸ばす仕草も、なんてお美しいのかしら。高貴な御方はやはり違うわー。
空木宮は何かを振り切るように帝の文を開き、それを読むのに、かなり長い時を費やした。
表情には、やや喜色も含まれていたが、思い悩むように沈んでいる。
和泉は軽く頭を下げ扇で口元を隠しつつ、上目使いでチラチラと文を読む空木宮を盗み見ては見惚れ、
心中で はぅ~ (〃▽〃) と声にならない歓声を上げる。
ただひたすらに幸福な時間であった。
やがて空木宮は立ち上がり、端近に出て外へと目を向ける。
「帝はこの私に…再び華やかな場に出て来よと仰せか」
視線は庭の樹木にあったが、この世ではない遠くを見ているようでもあり、
憂いを帯びた表情は晴れない。
空木宮様、立ち姿にも気品があるわー !! まなざしも色気があり過ぎるわ~ !!!
一方の和泉はもう、きゅんきゅん❤ であった。
+ + +
「空木宮はどうであった」
後見である右大臣を如雪に悪用され、失意の弟を、帝はひどく気にかけていた。
宴を開こうと思い立ったのも、文使いにかこつけて、様子を見て来よ、との命を和泉に託したのも、
音沙汰のない空木宮を案じていたためでもある。
文使いから戻った和泉を早々に召し、帝は問うた。
「空木宮様はやっぱり超イケメーーーンでした !!! あんなにステキな方は、ちょっと居ないですよねー」
「和泉命婦…」
帝は額を押さえ、ため息をついた。
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源氏遊び
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今上帝、明らかな人選ミス !!
静々とした情景を描写しながら、それでいてその空気をまったく読んでくれないキャラを書く…
って ( ̄~ ̄lll) すんげーーー難しいと思ったわー。
.
小鳥作業をしていてお邪魔しました(*'ω'*)
お話し面白かったです^^
きゅんきゅん❤
って人選ミスだったのですかΣ(゚□゚;)
面白かった~!
帝にもひかれてるとか(*つ▽`)っ)))
このテンションにも気づかず思い悩む空木宮にちょっとニマニマした(# ̄ー ̄#)
源氏遊びの新作のご連絡ありがとうございます。
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全員片思いの多角関係… ありそうで、マジ !! シュールギャグかも。。。
平晏のオタジョwwww
イケメン萌は時代関係なし!!に違いないぞーとリアルに思ったりいたしました。
お部屋も月夜のコーデも素敵だなぁ
一時期、イケメン萌ーって言ってるオタに美人はほぼいない
そう思ってましたが、和泉さんは
この和泉さんに萌~(*´Д`)ハァハァになっている殿方がどこぞにおられるぞと思いましたw
恋する和ちゃんキャラクターとか貴重じゃね?w
その含み笑いに惚れているやつがきっといるww
手を抜くために空間を小さくしただけっつーか…w
屏風のような長方形の絵を作ってみたかったと言うか (*ノωノ)
入り込んだら迷いそうw
> え?もっと素敵なところ語りましょうか?とか言われて
これ、笑った笑ったw 大爆笑 ヾ(≧▽≦)ノ゙ 涙出るほどwww
深雪典侍、近くにいたのかw 気の毒に。
古い部屋を突貫してリメイクwww ステキと言ってくれて、ありがとう~♫
コイツの含み笑いが気持ち悪いのは~、まあ、いつものことです (*≧m≦*)
2時間でちゃちゃっと上げてしまいましたから~
難産…というほど手はかけてません~ (*ノωノ) キャッ お恥ずかしいw
いやいや、最初のキャラ紹介ブログからして、
空木宮はもう !! イケメン以外の何物でもなかったっよ~~~?
まさに !!! 宮様しか見てません。
てか、宮様しか見るつもり、ありませんでした、最初から !(o ̄^ ̄)o 的な。
恋する乙女、最強~~~www
あーあの帝 ( ̄~ ̄lll) まさに、仰る通りかも…。
気付いたとは思うけどww
ほんと、和泉さんが目の保養に行っただけっていうねー。
これ、平晏クロスオーバーの後あたりの話なんだね。
あぁ 鏑木くん通信で盛り上がりそうなネタですね、和泉さんww
もう、空木宮様の顔と行動しか見てなかったというww、
和泉さんが目の保養をしただけでしたw
ずれてるけれど、一途さ加減がかわいいな^^
ウスノロの空木宮をイケメーーン☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
に書いてくださってありがとうございますー(*≧∀≦)(*≧∀≦)ニャハ
屋敷の中はこういう風になっていたのかーo(^0^*)o♪
ステキすぎるーヾ(*´∀`*)ノ
ここが恋する乙女の視点っぽくて好きです。
空木宮の飾らぬ風流さもさることながら、
好きな人がそこにいるっていうだけで、和泉命婦には特別なものに見えるのでしょうね。
人選ミスなのかな……?
とりあえず執筆難産だったようで、お疲れさまでした。
で含み笑いの和泉命婦が怖い。。
帝、すっばらしい人選ミス!!!ヾ(≧▽≦)ノ゙
いや、そんなことが聞きたかったのではなくてねー
とか言っても ぽよよーんとなってる和泉さんには
え?もっと素敵なところ語りましょうか?とか言われて
いや、もういい・・・元気そうだったんだね、うん それだけわかればいいかー
って通り目になってる帝が思い浮かぶわw
深雪も笑いをこらえるのに必死。