Nicotto Town



最近書店で見ないと思ったら。。。

スキージャーナル、という雑誌が休刊となってしまいました。会社自体が倒産したので、事実上の廃刊でしょう。年に2~3号程度しか買いませんでしたが、私のスキー復活を助けてくれた大切な雑誌でした。

シーズンインからシーズン中にかけて、これはと思った技術解説の記事が乗っている号を買っては穴が開くほど読んで、写真を見ていました。スキー場にも持って行き、ゲレンデから宿に帰ってきてからも、その日に滑った内容を思い出しながら読み返し、説明内容の意味を咀嚼しなおし、イメージトレーニングをし、そして翌日のゲレンデに出ていく。そしてシーズンが終わり、翌シーズンが始まるころ、先シーズンのイメージや課題を思い出しながら、また参考になりそうな新しい記事を探していました。

シーズンオフには、来年度モデルのインプレッション記事が大量に掲載されました。とても最新モデルの新品を買うような金銭的な余裕はありませんでしたが、それを参考にしながら今どきのスキー板の特性を勉強して、ネットで過去モデルインプレッションまとめサイトなども舐めるように読み、何年か前のモデルで自分に合いそうなモデルを決めて、ヤフオクで粘り強く出品されるのを待ち、競合する入札者と戦い(笑)、そして私の手元に今のスキー板がやって来ました。もう10年も前のモデルの中古ですが、少ない情報の中で選んで選んで選び倒して、2年以上も悩み続けてやっと手にした大事な相棒です。

そんな私の15年ほどのブランクを埋めるための、唯一に近い情報源が、スキージャーナルでした。基礎スキー(というジャンルがスキーにはあるのです)に偏り過ぎていたとか、季節限定スポーツ誌なのに月刊はそもそも無謀とか、色々と批判はありました。実はスキー専門誌は、スキージャーナル以外にも2誌あるのですが、どうもしっくりこなくてスキージャーナルを買っていました。

スキージャーナルの創刊は1960年代。近年の日本のスキー文化の栄枯盛衰を全部見て来た雑誌の灯が消えてしまいました。残念でなりませんが、これが時代の流れです。雑誌という媒体も、スキ―というスポーツも、そこからは逃れられない。まあね、ネット配信雑誌とかで残せたらよかったのにとかは思いますが、後の祭りです。


今まで買ってきたバックナンバーは大切にします。今年の冬も、スキージャーナルを鞄に入れて、私はスキーに行くことでしょう。どうもありがとうございました。




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