撫子のはな
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/04/24 13:21:44
宗祇法師集(00056)
こまとむる-いたたのはしの-ゆふなみに
-こほれてにほふ-やまふきのはな
吉春的解釈
武蔵板橋辺り?で馬(駒)を停めると、
夕波に零れ落ちた、山吹の花の香りが漂ってくる。
※やまふきのはな:開花期4~5月
吉春の本歌取り?
山もゆる
吹き来る風に
黒髪の
こほれてにほふ
撫子のはな
宗祇の時代にも遊郭らしきものがあったのだろうかと想像して詠んでみました。
※なでしこのはな:開花期3~5月、9~11月
>黒髪の愛おしい人の香りが漂ってくるようです。
その様に読み解て戴きまして嬉しい限りです。
萌えという言葉は、アニメオタクだけでなく広く浸透していますよね
よってそれで正解であり、黒髪の君にも萌えですね。にほふも誤字でした
元歌の通りヤマブキの花でもよかったのですが、
撫子の方が貴婦人を連想しやすいかと思いましてそうしました。
シチュエーションの違いはありますが、詠まれた歌の思惟は同じです。たぶん
お見事でございます
ちなみに ↓ のサイトには、宝の山がつまっています。本歌取り? に最適です
和歌データベース http://tois.nichibun.ac.jp/database/html2/waka/index_era.html
暇つぶしに挑戦してみると良いかも。ただし解説が無いので、読解は難しいのですが
いつの時代にもあるような気もします。
「山燃ゆる」ではなく、「山萌ゆる」のほうですよね。
山から吹き降りる春風に黒髪の愛おしい人の香りが漂ってくるようです。
私が差し上げた撫子の花の香りでしょうか。
と、私の都合の良いように情景を作り上げてしまいました笑
「こぼれてひほふ」は「こぼれてにほふ」でしょうか?
山萌ゆる
風に誘われ
行く道の
先に立つ君
花を飾りて