【ロイト小説】 掌編・黄泉の国の伝説
- カテゴリ:自作小説
- 2018/04/16 23:03:53
14世紀の地球、イタリアを舞台にした物語、ロミオとジュリエット…。
これによく似た悲恋をもたらしたふたつの家が、ある惑星にあったと伝えられている。
ひとつは、その惑星のなかの最大国で比類なき権力を誇るバウラ家。
もうひとつは大国とまでは言えないにしても軍事国家として名を馳せる国のネイラー家。
権力と武力、信じるものが異なる二家は、ともに国を代表する地位にいたが、
公の場で顔を合わせてもいがみ合うばかりであった。
ことの起こりは、国家間の会合を前に、仮面舞踏会が開かれたことに端を発する。
そこでバウラ家の息子と、ネイラー家の娘が出逢ったからだ。
華やかに身を飾る女ばかりが身近にいたバウラ家の息子は、娘の清楚な風情に惹かれ、
武骨な男ばかりを見ていたネイラー家の娘は、青年の華やかさに心を奪われ…。
ともに仮面をつけたまま、互いの身分を知らないまま、恋に落ちた。
だが、やがてふたりの恋は破局を迎える。
娘は政略の駒として婚姻を強いられ、自らの命を絶つ。
それを知った青年は、ネイラー家に乗り込み、ネイラー家の継嗣に惨殺された。
これが引き金となり、バウラ家とネイラー家の争いは二国を巻き込んだ大戦へと発展する。
そのころ、ふたりの魂は、黄泉の国にあった。
黄泉の国は 〝死神〟 の国。
死神は古今東西、死者の魂が悪霊と化し、宇宙に災いをもたらさないよう、
正しく死者の国へと導く大いなる使命を担っている。
ふたりの魂も、黄泉の国を経て死者の国に導かれるはずであった。
だが、娘は悲しみのあまり、その魂を無とし、宇宙に溶けようとしていた。
青年は、娘を奪われ我が身を殺された 〝恨み〟 に魂を喰われ、悪霊と成りかけていた。
そのふたりを鎮めるために、黄泉の国の死神たちは、死神としての力を余すことなく振るい、
力を使い果たして幾人かが犠牲になったと、黄泉の国では伝えられている。
この伝説は、子ども向けに内容を変えて黄泉の国に残る。
死神とは何か。
黄泉の国に生まれるとはどういうことか。
もちろん黄泉の国に生まれた者すべてが死神の役目を選択する訳ではないが、
その絵本は、生まれながらにして死神の力を持つ黄泉の国の者の初歩的指導書となっている。
+ + +
黄泉の国の伝説は、最近、黄泉の国の外にも知られるようになり始めていた。
絵本はロマンティックな悲劇として美しい装丁の本になり、飛ぶように売れているという。
伝説をベースにしたケーキも作られ、老若男女に人気の逸品となっていた。
いっしょに食べよう~
美味しそう❤
いただきまーす ^^
黄泉の国の死神で、ロイヤルトレインの機関士を務めるサクラも、
故郷にいた時にはこのケーキが大好きで、仲の良い友だちと何度も食べに足を運んだ。
伝説は故郷の悲劇であり、悪霊と化した魂の怖ろしさを、死神の心底に刻むものではあるが、
それとは別に、懐かしさ、美味しさ、それに連動する楽しさを
サクラに思い起こさせるものでもあった。
そのケーキを今、ロイヤルトレインが車内や駅でも販売できるよう交渉に動いているという。
もしその契約がうまく成立すれば…
( ロイトのお土産物ショップで、いつでも買えるようになったら嬉しいな~ )
ロイト公安の休憩室で噂を耳にし、サクラはそんなことを思った。
ARCHMASTER Presents 壮大な電車ごっこ 〜2018年6月まで
+ + +
期間限定サークル 鉄道公安局
http://www.nicotto.jp/user/circle/index?c_id=257717
ロイトで遊ぼう♪ 企画 外部サイト
https://jackthenikotto.wixsite.com/royal-train
+ + +
実はこのケーキ、ミュ☆ミュさんが以前に作っていたカップケーキをマネさせてもらい、
それにアレンジを加えて作ったものなんですよね~ (*≧m≦*)
ミュ☆ミュさんのケーキは、オレンジラウンドパーティテーブルが、本当にカップに見えて
カップと生クリームの間にもイロイロはさまれてて (← 期間限定アイテムだった)
こうやれば、盛っているように見えるんだーーーと目からウロコw
他人様の改装は、マジ勉強になります❤
せっかく作ったケーキ♬ お話しも (やや強引に) 連動させてみましたwww
撮影に協力してくれたみなさまーっ。ありがとうございました~♬
美味しそう〜(*´﹃`*)じゅる
あたしも早速買おうっと♪
そして話のほうも面白いなぁ。
死の臭いのする悲恋も甘いケーキになってしまう辺り、
商魂の逞しさというか、
美味しいカワイイと食べてしまう強かさというか…w
その内、ロイヤルトレインで黄泉国ケーキを食べるのが
死神の間でブームになるのかな?
お話が読みやすく分かりやすかったです♬
ロイトで販売されるケーキにそういう秘められたお話があったんだと思うと
必ず購入したくなりますね(´▽`)
後世に残る伝説は美しく姿を変えるのですね❤︎
黄泉にサンデグジュも行こうかなぁ~w
広く知られた時点で、悲恋のふたりが黄泉の国で再会し死者の国へ旅立った、
メデタシメデタシ… 的な美談に変わっているんでしょうねw
〇天1位 ヾ(≧▽≦)ノ゙ 地球から売れ始めたとかwww
お値段、いくらだろう…
車内販売や、駅のキオスクで販売していたら、
絶対、買います~!!!
ちょっと高いかも知れないけど。。。。
黄泉の国のお話が伝説で その伝説をヒントにロイヤルでケーキ販売のの展開なんて想像も
してなかったです^^
昨日は、ありがとう。
このケーキを食べて、乗り切ろう♪
トシさんの通販話・・・人気で、〇天1位を取りましたとか書いてあるかも?w
車内で食べたいですねー
もっと小さくしてもらわないと食べきれないが。(o´艸`)
カズールの話 4 にサクラが鰐江に絞られた… って一文が出てくるじゃないですか~。
アレを書きながら、サクラに差し入れできる何か甘いもんがあっても良いなぁ… って思ったんですよねw
めでたくロイトで販売されたらウルあたりが早速お菓子を買ってきて
詰所でステラ達と食べるんでしょうね〜 そんな時に「そうそう、お菓子といえば」
と、ナーガ話が始まって
機関室ではサクラも懐かしいケーキを食べながら昔話を思い出す〜 みたいな
パッケージに「お菓子の伝説」とか既に書いてあったりして❤︎
通販サイトが Σ 黄泉の国も意外に商売人w
遠方のお客さんのために通販サイトとかありそうだぁlol
切ないけどカワイイお話で
サクラちゃんにピッタリだね(๑•̀ㅂ•́)و✧
悲劇のふたりだったのね。
哀しいお話。
素敵な本やかわいいケーキになって
みんなの心に残るのは良いことだけどね。
ロイトの駅で買えるといいねぇ❤