バイプレイヤーズ 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/02/23 16:14:54
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
第3話「男バイプレイヤーと女バイプレイヤー」
テレビ東京 水曜夜9時54分~
▼訃報
主役の1人である大杉漣氏が21日未明、急逝されたとのことで、本当に心からお悔やみを申し上げます。
当ドラマの3回目は、ご遺族や関係者の方々の意思で、通常放映されました。
とてもありがたいですが、とてもいつものようには見ることができませんでした。
特に大杉氏が「5人一緒でこそ島おじさん」と言っていたシーンは、
台本通りのセリフだと分かっていても、つい涙ぐんでしまいました。
ニュースによると、20日にバイプレイヤーズのロケを終え、共演者と食事をすませ、
午後11時頃ホテルに戻った後、腹痛を訴えた大杉氏は、松重氏に付き添われ
タクシーで病院に向かい、その約4~5時間後には死亡してしまったそうです。
松重氏が付き添ったというところに、あぁドラマと同じだなと感じたのですが、
付き添った松重氏も当初はまさか死去するとは思っていなかったでしょう…。
最終的にはバイプレイヤーズの他の4人とご家族と一部の関係者に見守られながら息を引き取ったようです。
発表では急性心不全ということになっていますが、「心不全」とは理由はわからないけど
心臓が止まって死んでしまったよということですので、死因はまだ分かっていないと思います。
4~5時間では病院も詳しく検査する暇もなかったでしょうし、医師が少なくなる夜間だったのも災いしたと思います。
恐らく先週あたりに撮り終えたばかりの今回の映像で、大杉氏が活き活きと演技をしているのを見て、
もうこの人はこの世にいないんだと思うと、本当に不思議な気持ちになります。
古いドラマの再放送とかならそういうこともままありますが、今現在放映中のドラマですからね…。
きっと頭では理解していても、心が理解していないのだと思います。
ご家族や関係者、そして一緒に撮影していたキャストやスタッフの皆さんも、
大杉氏がもういないということが、まだ信じられないのではないでしょうか。
有名人の訃報はよくあることですけど、今回ばかりは本当にショックでした。
まだ66歳…死ぬような年じゃないですよ…。
ドラマの今後が気になるところですが、現時点で分かっていることは、4回は7割方、最終回の5回は15%
くらいしか撮影が終わっていないらしいですが、2回とも放映する方向で現在調整を進めているようです。
これはファンとしては喜ぶべきなのでしょうが、5人揃ってこそのバイプレイヤーズなので、
正直ちょっと複雑な気持ちがします。
大杉氏の大きすぎる穴をどうやって埋めるのか、果たしてコメディとして成立するのか、
様々な心配はありますが、テレ東らしい斬新な解決策を期待しています。
▼島マダムと2人の美女
というわけで、今回はまともな感想が書けない状態ではあるのですが、
大杉氏の遺作になるでしょうから、内容にも少し触れたいと思います。(以下敬称略)
今回は田口が大風邪を引いてしまい、島おじさんが5人揃って出演できなくなったため、
代わりに女性版バイプレイヤーズ「島マダム」の5人が登場。
そしてしまっこさんのメインキャストである吉田羊と板谷由夏が、お互いが相手を好きすぎて
思い切った演技ができないことを、別々に田口に相談しようとするのですが、
田口が病気のため他の3~4人に相談するというお話でした。
3~4人というのは板谷の時は大杉と田口を除く3人だったけど、
吉田の時いなかったのは病気の田口だけだったからです。
そして今回のシークレットゲストは平泉成。でも出番少なかったですw
もうちょっとバイプレイヤーズたちとの絡みを見ていたかったですね。
シークレットゲストと話す時は、バイプレイヤーズたちの自然な会話が見れるので結構好きなのです。
正直、このドラマってコメディではあるのですが、わっはっは!と大笑いできるドラマではないですよね。
おじさんたちのわちゃわちゃした絡みをニヤニヤしながら見るのが基本。
よくメインストーリーには関係ない「小芝居」と言われるシーンがありますけど、それがずっと続いてる感じ。
シーズン1からラストに台本なしの本当の雑談のシーンがありますが、ああいうのがいいですね。
雑談だからしゃべりがかぶって聞き取りづらいし、それもうドラマじゃなくてトーク番組じゃんて思うけど、
ドラマ好きにはたまらないシーンですよ。
本当にね、また別の形で、こういう独特なドラマをテレ東に作ってほしい。
そして、ちゃんと無料見逃し配信をしてほしいですねw