Nicotto Town


✪マークは作り話でし


部屋

今でも両親の部屋はそのままにしてある、
部屋がたくさんあるからだけど。
たまに入ってはおきみやげを見つける。
父はよくわからないことを口走っていた、
大工になるとか詩人になるとかその他いろいろと。
いつも夢みたいな話を聞かせてくれた。
だからこの部屋にはなれなかったけど、
その夢のおきみやげだけはたくさんある。
中でも特注で作らせた五十個の引き出しがついてる家具、
イタリアから仕入れた木材で作らせたといつも自慢していた。
今でも順番に開けては中を覗いて笑っている。
アラビア文字で番号が彫られている、
一番最初の引き出しの中は詩人の森。
どんな詩を書いてあるのか想像してみてください、
変わり種だから人とはチョット違うんですね。
私が幼い頃、いちど読んでとお願いしたことがあった。
そのとき父は、
「私の詩は読むものではなく、味わい聞くものなのだょ」
と引き出しからドロップを出して私の口に入れた。
父が逝ってから、
この引き出しを開けるとその意味がよく分かった。
透明なシリコンチューブのようなものに、
詩の一行たちが書かれて並んでいた。
まるでお菓子に包まれてる細長い水あめみたいな、
色のない透明なキャンディ・ドロップのように。
「細長く結晶したものが認められる お菓子のようだ



アバター
2018/02/07 13:44
色々興味津々(*´▽`*)
アバター
2018/02/07 07:31
お菓子のような~~甘美な美しいヽ(-゚ヽ)トッ!! (ノ゚-゚)ノテモ!!.。゚+.(゚ー゚)ノ。+.゚ イイ!!



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