巨神ガンマーワン(10)
- カテゴリ:日記
- 2018/02/05 11:57:41
ブシューーー
クジラが青空を突き抜けるような噴水を空に噴き上げた。
真鈴は小学校6年生の弟の七海健ことケン坊を連れて海洋博覧会シーコムに来ていた。
シーコムの会場は海の一角を囲ってクジラを放してあった。
「うわー!おおきいなー!」
ケン坊は歓声を上げている。
周りには、ソフトクリームをなめなめの家族連れでいっぱいだ。
「おねえちゃん。あれ、食べたい。」
「こっちへおいで。」
ケン坊の手を引いて、ソフトクリーム屋に向かった。
「どれがいいの?」
「あれがいい!」
ケン坊の指した先には、本日のメイン商品・ジャンボソフトクリームがあった。
「あんな大きいの食べれるの?」
こくりとうなずくケン坊。
巨大なソフトクリームを受け取り噛り付こうとした瞬間、地面がぐらぐら揺れ出した。
「あ、あ~ん。」
ケン坊は悲鳴を上げている。
真鈴が海の方を見ると、クジラの近くに巨大な影が海の底から浮き上がって来た。
海の底に引き込むような真っ黒い物体である。
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