Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第19章 その②


   friend-名も無き物語-第19章 その②

  「?僕かい?」
 と親方のウォーラルはいきなりアグノムに
 呼び止められて、彼に向かって
 若干怪訝そうにそう言った。
 「・・・ちょっと話したいことがある。」
 とアグノムは親方のウォーラルに向かって
 手招きしながら彼女のいる方に
 近寄ってくるとそう言ってきた。
 「何だい?」
 と親方のウォーラルはいきなりアグノムにそう聞かれ
 アグノムに向かって若干怪訝そうにそう聞き返した。
 「あのブラッキーとニャオニクス・・・・・・普通の
 ポケモンとはちょっと違う感覚がしたけど・・・・・・
 もしかして人間か?」
 とアグノムは親方のウォーラルの方に
 泉の上を浮遊しながら近寄るとそう言ってきた。
 「・・・・・・鋭いね。その通りだよ。」
 と親方のウォーラルはアグノムに向かって
 参ったなという顔をしながらそう言った。
 「なるほど・・・・・・やはりユクシーが言っていたのは
 彼のことか・・・・・・。」
 とアグノムは親方のウォーラルに向かって
 泉の上を浮遊しながらそう言ってきた。
 「・・・・・・ユクシー?」
 と親方のウォーラルはアグノムに向かって
 訝しげにそう訪ねた。
 「ああ・・・・・・。以前、あのブラッキーを見たことが
 あるようだ。ニャオニクスはその時いなかった
 ようだけどね。」
 とアグノムは親方のウォーラルに向かって
 泉の上を浮遊しながらそう言ってきた。
 「・・・・・・なるほど。あそこか。僕が以前ユクシーと
 出会った・・・・・・。」
 と親方のウォーラルはアグノムに向かって
 何かを納得したようにそう言った。
 「やはり君はあの時ユクシーが言っていた
 シャワーズか・・・・・・。自分の記憶を封印して
 欲しいと頼んだ・・・・・・。」
 とアグノムは泉の上に浮遊したまま親方のウォーラルを
 見てそう言ってきた。
 「・・・・・・・・・。」
 と親方のウォーラルはしばらくの間
 無言になった。
 「・・・・・・あの時のことは、気にしないでほしいと
 ユクシーに伝えておいてくれないかな。」
 と親方のウォーラルは瞳を閉じると
 アグノムに向かってそう言うと続けて、
 「ユクシーの言う通りだったよ。あの時の僕は・・・
 愚かだった。」
 と親方のウォーラルは瞳を閉じたまま
 アグノムに向かってそう言うと続けて、
 「今は、過去を捨てずに、過去と向き合って
 生きてきて良かったと思っている。それを
 気づかせてくれたのはユクシーだったからね。」
 と親方のウォーラルは瞳を閉じたまま
 アグノムに向かってそう言うと更に続けて、
 「もし今度ユクシーに会うことがあれば、
 ちゃんとお礼を言いたいと思っている。」
 と親方のウォーラルは、瞼を開くと
 アグノムに向かってそう言った。
 「・・・・・・そうか・・・・・・。君は君なりに、答えを
 導き出すことができたんだね。」
 とアグノムは泉の上に浮遊したまま
 親方のウォーラルに向かってそう言ってきた。
 「ああ・・・・・・。」
 と親方のウォーラルは泉の上に浮遊している
 アグノムに向かってそう言うと続けて、
 「もう同じ過ちは繰り返さない。あの時守れ
 なかったからこそ、今度は守り抜いてみせる。」
 と親方のウォーラルは泉の上に浮遊している
 アグノムに向かって誓うようにそう言うと続けて、
 「彼らを・・・・・・僕の仲間たちを・・・・・・ね。」
 と親方のウォーラルは泉の上に浮遊している
 アグノムに向かってそう言った。
 「・・・・・・。」
 アグノムは泉の上に浮遊したままただ黙って
 親方のウォーラルの言葉を聞いていた。
 「君はいい仲間に巡り会えたようだね。さっきの
 人間たちは澄んだ目をしてたよ。
 きっと彼らなら・・・、
 あの力を真の意味で発揮することができる
 かもしれない。」
 とアグノムは泉の上に浮遊したまま
 親方のウォーラルに向かってそう言ってきた。
 「・・・ということは、さっきカゲロウ君に渡した
 あの謎の宝石は・・・・・・!」
 と親方のウォーラルは泉の上に浮遊している
 アグノムに向かって何かに気がつくとそう言った。
 「ここにある水晶と僕の力、そしてここにある
 エネルギーから創り出したもの。でもそれだけ
 じゃ、あれはただの宝石に過ぎない。」
 とアグノムは泉の上に浮遊したまま
 親方のウォーラルに向かってそう言うと続けて、
 「あれを使いこなせるかどうかは、彼らの
 心の持ちよう次第さ。」
 とアグノムは泉の上に浮遊したまま
 親方のウォーラルに向かってそう言うと更に続けて、
 「僕も、彼らの力に興味を持ったんでね。
 あとは、運命の導き次第といったところか・・・。」
 とアグノムは泉の上に浮遊したまま
 親方のウォーラルに向かってそう言ってきた。
 「・・・そうだ。ユクシーに聞いてほしいことがある
 んだ。あのエルレイドだけど、記憶損失なんだ。
 何か知っていることがあるか聞いてほしい。」
 と親方のウォーラルは泉の上に浮遊している
 アグノムに向かってそう言うと続けて、
 「・・・ユクシーには目を見た相手の記憶を
 消してしまう力があるからね・・・・・・。
 もしかしたらとは思っているんだけど・・・・・・。」
 と親方のウォーラルは、泉の上に浮遊している
 アグノムに向かって少し不安気にそう言った。
 「・・・・・・わかった。なら、また数日後にここで
 会おう。その時にユクシーからの伝言を
 伝えることにする。」
 とアグノムは泉の上に浮遊したまま
 親方のウォーラルに向かってそう言ってきた。
 「ありがとう。」
 と親方のウォーラルは、泉の上に浮遊している
 アグノムに向かって少し微笑みながら
 そうお礼を言った。
 「・・・・・・あっ、あと1つ・・・・・・。あのエルレイドは
 人間である可能性はないのかな。ちょっと
 気になったもんで・・・・・・。」
 と親方のウォーラルは、泉の上に浮遊している
 アグノムに向かってそう言った。
 「彼についてはよくわからないな・・・・・・でも何か
 不思議な力は感じた。それが人間の物か
 ポケモンの物か、それ以外の物か・・・・・・、
 それについてはよくわからないがもしかしたら
 彼が記憶喪失であることに何か秘密があるの
 かもしれないな・・・・・・。」
 とアグノムは泉の上に浮遊したまま
 少し考え込んだ後、親方のウォーラルに向かって
 そう言ってきた。
 「・・・・・・・・・。」
 親方のウォーラルは、ただ黙って
 アグノムの言葉を聞いていた。
 一方、その頃・・・・・・。
 「いや~、やっとちゃんとした女子会が
 できましたね!海辺のカフェ『キャモメ庵』とかもう
 雰囲気サイコーでした!!」
 とピカノンが笑顔でワラビとミスティアに向かって
 そう言ってきたのだった・・・。

                  その③に続く




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