投稿和歌のまとめ36~40
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/02/01 00:56:53
コメントで上げさせて戴いた短歌をマトメたものです。
36.あさゆうな ふちのみかえて はのねかふ ひとひのうちに かかさなけれは
(朝といわず晩にも、無事の身で帰ってくることを願い
そのことは一日とて欠かした事はありません、そうでなくてはいけない)
葉っぱは一日中陽の光を受けて、無事に実ってくれることを願っています。
そんな思いも載せようかと思ったけれど、ちと無理があるかも
37.なみ木みち 風のしらべに 舞いおりぬ またくる秋と 君のかたなで
(秋はシャンソンの季節、こずえに渡る風に乗り舞い降りて来る紅葉【銀杏?】
「また来年ね~」と肩を撫でて去っていった。)
この歌の元の詩は、おそらく枯れ葉【彼は】と例える、別れの詩だったのかも
しれない。また来る秋は【機会があれば】との偶然がなければ会うことは無い
だろうと、言いたかったのだろう。枯れ葉に代わって肩を引き寄せたくなる。
38.お月見は あまのはしより 降り注ぐ 光すずけし 胸に抱かれて
(これはお母さんが、小さな子供を胸に抱いて、
そよぐ秋風を受けながら、お月見ををしている様子です)
そんな様子を見守っていると、母は子に言った
「おききま なむ~い ねえぇ」
39.十六夜の ひざにうつろう 秋の月 身の欠けたるを たれにいわむと
(野外にて独り膝を濡らして泣きじゃくる私、うつむいてお月さんに尋ねる
どうしてこんな事になってしまったのだろう。)
月が映るほど膝を濡らすとか大げさな話です。
十六夜の月は、満月とは違い欠けていますよね、それに掛けてあります。
つまり、そんな事聞かれても成るべくして独りになったって答えでもある。
自業自得な私を詠んだ歌になっています。
40.赤朽葉 恋に焦がれて まい落つる 風が冷たく 枝をゆらせば
(真っ赤な桜の葉が落ちて来る、あれは恋に焼かれて染まったのか
それだのに、冷たくあしらわれて失恋しまったのだろうか)
もと詩は、話に聞いていたが、これほど真っ赤だとはびっくりだ
と、ただ単に書きたかったようであるが、どうなのだろう?
いや、けっして私の考えすぎではないと思う、きっとね。
引き続きこめんとありがとう
>ひざに「うつろう」は「虚ろう」ともかけてあるのかと思いました。
あってますよ、まるで膝に流した涙に写っているかのように虚ろうお月さん、てことですんで。
お月さんを見上げないで、うつむいたまま話しかけている、とお考えくだされ。
「おまえ俺を見ろよ、満ちたら欠けて行く、今も昔も変わらんだろ」
「そんな~、慰めになってないよ」
「なにいってんだ、お前の場合は自業自得だよ、物の理ってヤツだ、諦メロン」
「……」
おしまい
ひざに「うつろう」は「虚ろう」ともかけてあるのかと
思いました。
コメントありがとうございます。
表現力豊かな小説を書ければなと、頑張っております。
表現は、やっぱりこうした訓練からと思いました。