Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


雪との闘い…


今日が湯治合宿の最終日。

以前から読まねばと思っていた本を、
この4日間、じっくりと読み、
一回分の仕事のアウトラインを作ることができた…、かな?

それにしても、越後の山里。
雪、すごいです。
半端な量じゃありません。

除雪してないところを、
この冬の累積積雪量と見なすと、
その高さ、約2メートル。

こちらに着いた翌日、
晴れ間が見えたので、
宿では屋根の雪下しをしていましたが、
これがこの冬、5回目の雪下しだそうです。

しかも、その日の夕方からまた雪が降り、
雪は夜通し降り続いたらしく、
朝、目覚めてみれば、また50センチ以上の積雪。

この温泉街のメインストリートは、
高温の温泉で温めた水が
随所で噴水のように湧き出す仕組みになっているため、
一晩中降り続いた雪を除雪車が取り除けば、
道路の上は雪が自然に溶けていくのですが、
各家の玄関前や駐車スペースは、
各家毎に除雪しなければならず、
雪が積もった日の朝は、
家族が総出で雪掻き作業となります。

除雪しないでおいたら、
除雪作業がますます大変になって、
春まで扉が開かない、
雪の中に車が埋もれたまま、
ということになりかねないからです。

しかも、この地域では、
除雪するのにスコップなんてほとんど使いません。
スコップで除雪できるような半端な量ではないからです。

みんな手押しソリのようなもので、
  (スノーカート、スノーキャリー、
   ママさんダンプという呼び名もあるらしいですが)
積もった雪に突進し、
ソリの上に雪を乗せたまま、
側溝に作られた雪落とし用の穴や、
家の裏手にある川に雪を落としていく。

それでも小一時間作業しないと雪は片付かず、
片付けた側から、雪がまたずんずんと降り積もっていく…。

結局、私が滞在している宿では、
昨日と今日も屋根の雪下しをしていました。
私が滞在中の4日間で、
雪下し回数は5回から7回へと増えていったのです。

空き家になっている家や、
おじいちゃんおばあちゃんだけになった家は、
アルバイト料を払って雪下しをお願いしているみたいですし、
消防車を入れてある小屋は、
地元消防団の人たちが出て、雪下ししていました。

端から見ている分には面白そうですが、
素人が面白半分でお手伝いできるような作業ではありません。
足を滑らして、屋根から落ちるのが関の山。
慣れている人たちが行っても、
毎年、除雪作業中の事故が起きているのですから。

なるほど…。
雪との闘いって、こういうことなのね。

このあたり一帯は、中選挙区制の頃で言うと、旧新潟3区。
ここが地元選挙区であった田中角栄は、
豪雪を災害指定に加えさせたのですが、
その気持ちもわかる気がします。

標高300mぐらいのところなんですけどね。

明日、帰ります。


付け足し。

今年はこれでも雪が少ないそうで、
例年だと、春までの間に
15回ぐらいは雪下ろしをするそうです。

しかも、このあたりでは、
「雪下ろし」とは言わず、
「家を掘り出す」と言うんだとか。  (^^;ゞ

ごくろうさまです。





月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.