22日の東京の大雪、大変な混乱をもたらしましたね。その後も寒波の居座りで、気象台地点の話ですが、5日も経った27日現在で6ｃｍもの積雪が残っているとか。

　こちらでは20ｃｍ程度の雪は、ほとんど混乱なく対処できますが、それにしても一冬に何度もある雪の量ではありません。注意を促す以外、ほとんど無防備・無対策の東京などでは、大混乱が起きても何の不思議もないのかも知れません。

　それにしても、ニュース映像で嫌と言う程見せつけられた、雪で立ち往生したり、スリップしたりする自動車のタイヤは、冬タイヤなのでしょうか？それとも普通タイヤなのでしょうか？後者であれば、雪国の人達は怖くてとても運転は出来ません。立ち往生してからチェーンを巻いているバスもありました。これも雪国では考えられない光景です。

　坂道は絶望的でしたね。こちらでは少し勾配がきつい主な道路の坂道ではロードヒーテイングで対応しています。
　10ｃｍ程度の雪が降れば、夜中でも除雪車が出動し、かなりの大雪が降っても、朝には車道も歩道も綺麗に除雪されています。その迅速さには3いつも感心させられます。
　除雪は道路上の雪を道路脇に寄せる作業などで、たび重なれば道路幅は狭くなり、道路脇の雪山は次第に高くなります。そこで、一冬に何回か、道路脇に溜った雪をトラックで雪堆積場まで運びます。堆積場に積上げられた膨大な雪は、真夏の7月頃まで融けずに残っている場所もあります。
　その他、歩道に融雪剤を撒いたり、主な交差点に滑り止めの砂を置いてあるなど、細かい対策も行われています。

　あれやこれやの雪対策で、交通の混乱を防ぎ、雪国の冬の生活が守られていますが、そのためには大変な費用が費やされています。
　札幌市の場合、一冬で150億円前後、雪が多ければ補正予算が組まれ、更に膨らみます。単純に人口比で考えると、北海道全体ではその2～3倍と思われます。札幌市の道路延長は、札幌～タイのバンコク間の距離にほぼ匹敵するする5000ｋｍ強で、全部を一回除雪すると1.2億円かかる計算になるそうです。

　そんな雪対策も必ずしも万全ではありません。短時間に数十ｃｍも降るドカ雪やホワイトアウトなどでは、短期間とは言え、やはりかなりの混乱が生じます。ブラックアイスバーンは、個人個人で注意するしかありません。

　雪国にとって、雪は必ずしも敵ではないし、必要なものでもあるのですが、やっぱり適度に降って欲しいものです＾＾。