SNSにおける意思疎通の鍵
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/01/16 14:23:56
SNSが生まれる前、BBSと呼ばれていた時代では、もともと画面に表示された言の葉だけで思惟を伝えていた。
「あなた可笑しいよ」と打ち込まれた場合、文面を前後してこの暗号解読に四苦八苦する。
正しく思惑を読み返信しないと、思わぬ事態に発展しかねないからである。
この暗号解読の補助(鍵)として『 (^ω^)・(;.;)・(#-_-) 』が発明され、記号だけでなく絵も含めて『顔文字』が定着された。
ところが、小説や詩歌の類ではこれら顔文字を使うことをしない。
それゆえ、言葉を放った情景を記述しなければならない。
それを写実的に表現すればするほど、芸術的価値が下がる気がする。
逆に抽象的な曖昧表現をすれば、誤解を招く危険性が増してゆく。
私は抽象的な表現を志向しているのであるが、ある考えが思いあがってきた。
詠み手と読み手の距離である。
人と人とは、嫌いであれば距離を置き、好ましくば近くなる。
「あなた可笑しいよ」と打ち込まれた場合、遠くの人は悪意を感じ、近くの人は喜んでいる貴方を想像する。
小説を書くにあたり、初めの2~3ページが肝要だ。
一気にこちら側に引き寄せておけば、読者が好ましい世界を作り上げて夢中になってくれる。
このように小説論を語る方々の思惟を、私のことばで書き上げた次第であります。
良き言の葉と理解していただけるようお願いいたします。
コメントありがとうございます。
>下読みさんが最初の3行を読み。
こりゃまた厳しい世界ですね。
最初に大ぶろしきを広げて興味を惹かないとアカンゆう事ですか。
初めに3行があった。
3行から、4行目が生まれ物語が始まった。
こゆことかな
最近になって古本屋から『落語』と打たれた入門書を買ってきた。
噺家は、高座に上がるとマクラを振るところから始める。
『世間話にせよ昔ながらの小咄にせよ、マクラには、まず客の関心を引き寄せるという大きな役割がある。あくまでも導入部であるから、それだけが際立つのは良くない。ごく自然に本文につなげるのが名手の腕とされる。』
この例に習った方が良いのか、初めから本文全開で行かねばならんのか……
まあ! 私にはイラン心配なのだが、一本書けるようになってから悩めと、お告げがありました。
それでは