精霊の守り人 最終章 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/01/14 16:58:46
精霊の守り人 最終章 第7回「傷だらけの再会」
NHK 土曜夜9時~
▼やっと登場
今回は、攻勢を増すタルシュ帝国軍と不利な状況ながらも抗戦をあきらめようとしない新ヨゴ国軍の戦いを軸に、
タンダとようやく巡り合えたバルサや、戦勝祈願に籠る帝と彼を見守る二ノ妃などの様子が描かれました。
まずはタルシュ帝国軍について。
ロタ王国兵を連れてきたラウル王子が、クールズ率いる本隊と合流。
しかしクールズは、王子の手を借りるまでもないと、自軍で新ヨゴ国の砦の突破を目指します。
この砦もなかなか大きく立派なものなのですが、年代を感じさせる木造で、
タルシュ軍が船で運んできたと思われる巨大な投石器になすすべもありません。
1日目はその投石器の威力を見せ付けるだけで終わり、翌朝総攻撃を仕掛ける予定でした。
この戦い、何となく映画のロードオブザリングの戦争シーンを思い起こしました。
昨今の日本のドラマではありえないくらいの迫力があったのはいいのですが、
前々から番宣やオープニング、予告などで繰り返し投石器や砦が破壊されるシーンを繰り返しやっていたので、
まったく新鮮味がなかったのはちょっと残念でした。
どこまでがセットでどこからがCGなのかまったくわかりませんでしたけども、
恐らくこの戦闘シーンはかなりお金がかかっていたのではないかと思います。
でもだからって用もないのに繰り返し使うことはないのになw
翌朝総攻撃が始まり、前日とは違って本気を出したクールズは、砦を徹底的に破壊しにかかります。
もうだめかと思いきや、そこにチャグム王子が援軍を引き連れ加勢に入ったのです。
戦争については今回はここまで。
タルシュ帝国の圧倒的な力に、チャグムはどこまで刃向かえるのでしょうか。
▼オッカ村
コチャの村、オッカは、ラウル王子軍の拠点として使われることになり、
村人たちは村付近の山肌にある岩屋に追い払われてしまいました。
しかしタルシュ軍の特徴として、占領した国の民衆から嫌われないよう、
殺戮や略奪をしないばかりか、必要な物資を買いつけたりもするのです。
彼らの軍服は金属でも織り込んであるのか金色や銀色などメタリックな光を放ち、顔はマスクで多い、
顔の下半分を黒く塗っていて、見るからに恐ろしげなのですが、統制が行き届いているのか、
もちろん軍として機能はしていますが、情に厚い軍人までいたりして、中身はとても人間くさいのです。
この軍人の1人を六平直政が演じていて、もう本当にぴったりで逆にいたたまれなくなりました。
偶然、バルサが盗賊を撃退して助けた隊商の中にコチャがいて、バルサはコチャに連れられやっとタンダと
再会できたのですが、タンダは足の傷が感染症を起こしていて、足を切らなければ死ぬという、酷い状態でした。
バルサの槍を含め、タルシュ軍に目ぼしい刃物を没収されてしまっていたため、
バルサは足を切る刃物を求めてオッカ村に赴くのですが、もちろん止められてしまいます。
そこにヒュウゴが現れ、バルサの好きにさせるのですが、その時バルサと切り結んだ
六平演じる軍人もついていき、足を切る手術を手伝ったのです。
この六平さんのキャラ、名前もわからず公式サイトにもウィキペディアにも掲載されてないんですよね。
六平さんてかなりベテランの名脇役だと思うんですけど、なんで載ってないんでしょうか? 友情出演?w
一方のヒュウゴは、バルサにカンバルから1人で来たという話を聞き、すべてを察知します。
元々バルサに、カンバルとロタの間を取り持って同盟を結ばせるようアドバイスしたのはヒュウゴです。
つまりカンバル、ロタから援軍が来るかもしれないと、この時ヒュウゴはわかったはずです。
彼はこの情報をどう思い、どう使うつもりなのか、気になりますね。
にしてもヒュウゴを演じている鈴木、めっちゃかっこいいですよね。
この撮影があったのは恐らく大河撮影前でしょうから、まだ体重を増やす前でしょう。
シャープでエキゾチックな風貌は、ファイナルファンタジーのキャラにいそうですよねw
▼帝の祈り
その頃帝は、宮廷の一室に引きこもり、ひたすら神に戦勝祈願をしていました。
新ヨゴの伝統で、この時帝は水しか飲まず、その世話は聖導師がしています。
聖導師がタルシュとつながっていることを知った二ノ妃は、心配になって帝とともに戦勝祈願をするという名目で
部屋に入り込み、聖導師が持ってきた水を、自分用と帝用のをこっそり入れ替えていました。
しかししばらくして帝がそれに気づき、二ノ妃はやむなく聖導師への疑惑を漏らしてしまいます。
この時の帝のショックといったら、只事ではありませんでしたね。
タルシュが攻めてくるという話を聞いた時より、ショックを受けたのではないでしょうか。
さもあらん、帝にとって聖導師は幼き頃よりの教師であり、公私共に父親のような存在なのですから。
聖導師も、ここぞという時に帝の暗殺を失敗してますからね。
やはりどんな愚帝でも、刃にかけるは憚られるのでしょう。
しかし帝が聖導師の裏切りを知ってしまったからには、必ず新たな展開になるでしょう。
そしてそれはあまり喜ばしいことではないように思えて仕方ありません。
残すところ、次回と最終回の後2回。
1回も見逃せませんな!