<新番組>西郷どん 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/01/08 16:45:11
<新番組>西郷どん 第1回「薩摩のやっせんぼ」
NHK 日曜夜8時~
▼どんな作品?
幕末維新期の薩摩藩を舞台に、維新の立役者である西郷隆盛の生涯を描く大河ドラマ。
原作は林真理子の小説、脚本は中園ミホと、主人公は男性ながらも女性視点の維新が描かれます。
主役は映画「HK」や「花子とアン」などに出演した肉体派俳優・鈴木亮平。
西郷を演じるため、少し体重を増やしたらしいです。
28年前に「翔ぶが如く」で西郷を演じた西田敏行がナレーションを担当しています。
▼斉彬との出会い
さて、始まりました、新しい大河ドラマ。
早速ネットでは「視聴率苦戦か」などとのネガキャン記事が出たりしてますが、
確かに維新期は「難しい」という理由で避ける人が多いのは事実です。
また原作・脚本ともに女性ということで、男性視聴者に逃げられる可能性もありますね。
昨年の大河も脚本と主人公が女性で、多分男性にかなり逃げられたと思いますw
戦国物は視聴率とりやすいんですけどね…。
初回の今回は、西郷の少年期が虚構を交えて描かれ、早速後の藩主となる斉彬と何回も顔を合わせていました。
この時期に斉彬が薩摩にいたはずがないというのは、ドラマ内でも言われてましたね。
藩の世子が江戸を離れるわけないじゃんというツッコミの予防線でしょう。
もし斉彬が薩摩にいたとしても、当時はまだ郷士(下士)であった西郷とは接点がないでしょうしね。
史実豚はこのへん敏感に反応しちゃうでしょうけど、初回ですし顔見世ってことで大目に見ましょうw
この斉彬を渡辺謙が演じており、鹿賀丈史演じる父親の斉興とあまり年齢差がないですねw
ちなみに鹿賀丈史の方はやはり「翔ぶが如く」で大久保を演じてましたね。
斉彬が没したのは50くらいですので、60手前の渡辺が演じるのは少し不自然ですが、
この時代、本当に活躍していた人たちは若かったので、斉彬くらいの重鎮となると、
あまり若い役者が演じても重みが感じられないのではないかと思います。
そして渡辺が演じる斉彬はとってもかっこよかったですね。
袴は穿いていたものの、上着は西洋のベストやコートで、特に弟の久光と狩に出た時、
久光は昔ながらの笠をかぶり馬にもきらびやかな飾りをつけてあったのに対し、
斉彬のいでたちは実用的かつ動きやすさを優先していたのにお気づきでしたでしょうか。
▼小吉の災難
今回は西郷の少年期のお話で、出ていたのはほぼ子役でした。
この子役が渡邊蒼(あお)と言う子なのですが、なるほど鈴木に似た感じの子を選んだなぁと思いました。
いつも大河の子役は演技力優先だからなのか、似ても似つかない子が選ばれることが多いんですけどね。
昨年の直虎、官兵衛、八重の桜などは顕著でした。
この渡邉蒼という子役の子は、子役として活動はしていたようですが、あまりメジャーではなかったようで、
ウィキペディアのページが作られていません。(恐らく近日作られるでしょう)
さてその小吉ですが、今回上士の子に恨まれ、真剣で肩を斬られてしまい、刀を持てなくなってしまいました。
確かに西郷さんってあまり刀を持ってるイメージがありません。
せいぜい猟銃くらいでしょうか。
体が大きく力持ちだったため、この一件は自分のみならず家族も大きく肩を落としたでしょうが、
剣術でなく学問で身を立てようと思い立つ大きなきっかけとなったわけですね。
▼cangoxina
このドラマが始まった時代は、1840年。
日本近海のあちこちに外国船が現れていた時期ですが、黒船が来航する10年以上も前なので、
日本は江戸時代初期の大坂の陣以来、一度も戦争というものを体験しないまま、
武士もそれ以外も平和を謳歌し独自の文化を発展させ、それが爛熟していた時代です。
今の日本が平和ボケしているとはいえ、まだ戦争を体験した人は数多く残っていますし、前の戦争が終わってから
73年ですから、200年以上戦争がなかった江戸時代の人は、今よりも相当平和ボケしてたと思います。
73年ですから、200年以上戦争がなかった江戸時代の人は、今よりも相当平和ボケしてたと思います。
その上、当時は今のように世界情勢を知ることがほとんどできません。
そんな中で、アヘン戦争の事実を知り、日本にも列強の脅威が迫っていることを予見した斉彬は、
只者ではないと思いますね。
もしアヘン戦争で中国が負けたという話を聞いたとしても、当時は対岸の火事くらいにしか
思わない人ばかりだったのではないかと思います。
賢公とはいえ何故ここまで的確に将来を予見できたのかというと、
やはり薩摩藩の人物であることが、大きく関係していると思いますね。
薩摩藩と言えば、やはり琉球との貿易です。
当時琉球は、薩摩と中国からの二重支配を受けていました。
だから薩摩は琉球を介して、いち早く、そして多くの情報を入手することができたのだと思います。
しかしそんな薩摩藩においても、斉彬の父・斉興も、異母弟である久光も、
まったく西洋には興味がなかったようで、やはり斉彬は才人であったと考えるべきでしょう。
斉彬が情報を得られる環境と、世界を俯瞰して見ることのできる才能を持ちあわせていたため、
薩摩藩は雄藩として維新期に活躍することができたと言えるでしょう。
実はもう1つ、薩摩を雄藩に押し上げた要因があるのですが、それはまたおいおいやるでしょう。
一度理解すると日本史で一番楽しい時代だと思いますよ。
この時代の日本の「攘夷」という思想は、幕府もどの藩も一致していたのですが、
それを実行するための方法に差異があり、その上幕府、朝廷、雄藩などの
諸勢力の覇権争いが絡んでいるので、わかりづらいんですよね。
今回の大河の感想もあまり調べずに書こうと思ってますけど、
上記のようにたまに自論で解説していく予定です。
日本史に疎い私としては、なかなかとっつきずらい維新の大河ということで。(´・ω・`)
どうしようかな~、と、思ってましたが。
2年、大河をみた習慣からか、初回、みましたです。^^
思ったより、期待できるのかな……と。
みおわって、とりあえず。
継続かな……。^^
がんばって、見続けようと思います!^^
miumiuさんのブログ、楽しみにしてますです~!^^v