Nicotto Town


今年は感想を書く訓練なのだ


『ザ・コンサルタント(2016)』

『ザ・コンサルタント(2016)』原題:THE ACCOUNTANT

◆概要
ベン・アフレック演ずるクリスチャン・ウルフは、田舎町で小さな会計事務所を構える物静かな男だった。
表では小規模経営者から納税申告の相談を受けたりしている。
その実裏では、脱税やら資金洗浄を手伝ったりして巨額の利益を手に入れている。
だが、彼には彼なりのモラルがあり、それに反する行いは許さない。
そんな彼だから、裏社会の人間と反目し命を狙われて、逃れるため住居を転々としている。

そもそも彼の特殊能力は、暗算と記憶能力だ。
その力を使い決算書の改ざんや、逆に帳尻合わせをスーパーコンピュータ並みにこなせる。
いや、AIでは越えられない知能を持つ故に、それを凌駕していると言える。
つぎに彼の特殊技能は、ダークサイドに落ちた007と言えば理解できよう。
ある日彼は、義手・義足の大手メーカーより決算書の矛盾解明を依頼され、そこから事件に巻き込まれて行く。

◆感想(ネタばれあり)
ベン・アフレックは、『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』で
マット・デイモン演じる数学の天才役の親友だったのが思い出された。
『ザ・コンサルタント』では、ベン・アフレックの方が数学の天才役だ。
しかし、得た才能と同等以上のハンデを背負ってしまっている。
そのハンデとは、自閉症スペクトラム障害(ASD)と言うのが正しいであろう。
映画では、肉体と精神を鍛えたその上で薬を服用している。
そして、発作が起きそうになると、自発的な対処療法で乗り越えている。

言い方は悪いが、向こう側に居ても可笑しくない人がこちら側で、超人的・天才的な能力を発揮している。
こう言う設定って、ハラハラドキドキの王道だよね、古いけどウルトラマンのカラータイマー3分間みたいな。
ウルトラマンのは、特撮に金がかかるので3分間にしたって製作者都合が物語にピッタリはまった例だそうだけど。
また、狙撃距離1500mは盛りすぎと思ったが『アメリカン・スナイパー』では2000mで命中なので違和感解消された。

最後にがっかりした点、子供の頃唯一の仲良しだった弟とラストで再会するけど、そのシチュエイションが悪い。
ベン・アフレックの仇である側の傭兵的立場で登場するからである。
ひねりが足りない、敵なら兄弟だと知ってウルフの見方をすることになる。
結果、敵から追われる羽目になり、力を合わせて乗り切るとか考えてほしかった。

アバター
2018/01/08 13:16
若い頃、某会社の経理をしていた。決算になると会社の顧問
をしている会計事務所へよく行ったものである。職員が何人
もいて、いろんな会社の伝票を持ち帰って、計算していた。
ある時、床に伝票が一枚落ちていた。気付いた私は所長の処
に「落ちてました。」と手渡した。所長はパット見ただけで
「これは、あそこの会社の伝票や。」と言った。さすが所長
である。支出内容を見ただけで会社名を見極めていた。



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