Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第15章 その④


   friend-名も無き物語-第15章 その④

  「ええそりゃあもう。」
 とピカノンは僕に向かって
 笑顔でそう言った。
 「・・・・・・ピカノンちゃんには何も隠し事ができない
 気がしてきたよ・・・・・・。」
 と僕は大きな溜息をつくと
 ピカノンに向かってそう言った。
 「・・・・・・隠さなくてもいいんじゃないですか?
 その件については。」
 とピカノンは僕に向かってそう言うと続けて、
 「私でよければ相談に付き合いますよ。」
 とピカノンは僕に向かってそう言ってきた。
 「・・・・・・僕はみんなと出会って、何も知らないこの
 世界を一緒に旅をしてきたけれど・・・僕はちゃんと
 みんなの役に立てているのかな・・・・・・って。」
 と僕はピカノンに向かってそう言うと続けて、
 「僕はみんなにどんな風に思われているんだ、
 とか、僕はどうしてこの世界に迷い込んで
 しまったのか・・・・・・とかね。」
 と僕はピカノンに向かって
 そう言うと更に続けて、
 「考え始めたら、不安なことばかりさ。」
 と僕は大きな溜息をつくと
 ピカノンに向かってそう言った。
 「私は先ほども言ったようにセイヤさんのこと
 可愛げのある人だな~って思ってますよ!」
 とピカノンは僕に向かってそう言った。
 「あのねぇ・・・・・・。」
 と僕は溜息をつきながら
 ピカノンに向かってそう言った。
 「・・・・・・と、これは私がセイヤさんに対して持った
 イメージですが・・・・・・でもそれよりも、私は貴方の
 ことはとっても純粋だなって思いましたよ。」
 とピカノンは僕に向かってそう言った。
 「・・・・・・。」
 僕はただただ黙ってピカノンの
 話を聞いていた。
 「自分の気持ちに正直で、隠し事ができない位
 わかりやすいからこそ、みんなも明るく接する
 ことができるんだと思います。」
 とピカノンは僕に向かってそう言うと続けて、
 「それはセイヤさんの人徳ですよ。」
 とピカノンは僕に向かって
 そう言うと更に続けて、
 「他の皆さんも、セイヤさんに対して嫌な気持ち
 を抱いているポケモンはいないですよ。皆さんの
 接し方を見ていればわかります。」
 とピカノンは僕に向かって
 そう言った後に続けて、
 「それに、セイヤさんだってちゃんと自分に
 できること、やっているじゃないですか。」
 とピカノンは僕に向かって
 そう言った後更に続けて、
 「元々人間だったとは思えない位に、技だって
 使えてますし、みんな助かっていますよ。」
 とピカノンは僕に向かってそう言うと続けて、
 「特に私なんて、撃たれ弱いですからセイヤさんの
 サポートに助けてもらっている事多いですし。」
 とピカノンは僕に向かって
 そう言うと更に続けて、
 「私だってまだまだ未熟です。でもみんなで
 助け合って、冒険しているんです。」
 とピカノンは僕に向かって
 そう言った後に続けて、
 「だから、今自分にできることをやればいいと
 私は思いますよ?」
 とピカノンは僕に向かって
 そう言った後更に続けて、
 「誰からもやらなければならないことを要求
 されているわけじゃないんですし。」
 とピカノンは僕に向かって
 優しく諭すようにそう言ってきた。
 「ピカノンちゃん・・・・・・。」
 と僕はピカノンに向かって今にも
 消え入りそうな声でそう言った。
 「・・・・・・セイヤさんがどうしてこの世界に来る事に
 なってしまったのか、それはまだ私達には
 わからないことですけど、
 でも、その答えはどこかにあるものなのかも
 しれないし、セイヤさん自身が導き出すものかも
 しれません。」
 とピカノンは僕に向かってそう言うと続けて、
 「気負わずに、できることを頑張って、その答え
 に少しずつ近づいていけばいいんじゃ
 ないでしょうか?」
 とピカノンは僕に向かって
 再び優しく諭すようにそう言ってきた。
 「・・・・・・うん。そうだよね。何も今すぐに
 答えがわからなくてもいいんだもんね。」
 と僕はピカノンの話を聞いて
 少し落ち着くことができた。
 「僕は、僕ができること、僕が使える力でみんな
 と頑張ればいいんだよね。」
 と僕はピカノンに向かってそう訪ねた。
 「そうですよ!これからみんなで一緒に強く
 なればいいんです。焦らずにゆっくりと、
 頑張ればいいんです。」
 とピカノンは僕に向かってそう言うと続けて、
 「それに、せっかくの旅ですもん。変に強く
 なろうとせずに、みんなで楽しめればそれで
 いいんじゃないですか。」
 とピカノンは僕に向かって
 笑顔でそう言うと続けて、
 「私は、セイヤさんに出会えてよかったと思って
 いますよ。もちろん、他の皆さんも絶対私と
 同じことを言うはずですよ。」
 とピカノンは僕に向かって笑顔でそう言った。
 「・・・・・・うん。ありがとうピカノンちゃん。
 だいぶ気分が軽くなったよ。今日、こうやって
 じっくり話せてよかった。」
 と僕はピカノンに向かって笑顔でそう言った。
 「えっ・・・・・・ど、どういたしまして・・・。」
 とピカノンは僕に向かって
 顔を赤らめながらそう言った。
 「・・・・・・ん?どうかしたの?」
 と僕は顔を赤くしたピカノンに向かってそう訪ねる。
 「あっ、いや・・・・・・ちょっと
 冷え込んできたな、と・・・・・・。」
 とピカノンは僕に向かって
 慌ててそう言ってきた。
 「そ、そうか・・・・・・じゃあそろそろ戻ろうか。
 風邪ひかないように、しっかり布団で温まらない
 とね。」
 と僕はピカノンに向かってそう言った。
 「そうですね。戻りましょうか。」
 とピカノンは僕に向かってそう言った。
 僕とピカノンの2匹は、ギルドの屋上を後にして、
 親方様とメルトラムが僕達のために
 用意してくれた部屋の前へと戻ってきた。
 「それじゃ、今日はありがとう。
 おやすみ。また明日も頑張ろうね。」
 と親方様とメルトラムが僕達のために
 用意してくれた部屋の前で
 僕はピカノンに向かってそう言った。
 「はい。また明日、みんなで楽しみましょうね。
 おやすみなさい。」
 とピカノンは僕に向かってそう言った。
 「(・・・・・・さっきのセイヤさんの笑顔・・・・・・
 可愛かったな・・・・・・。)」
 とピカノンは先にスヤスヤと寝息を立てている
 カゲロウ達メンバー全員を起こさないように
 足音を潜ませて自身の部屋に戻ると
 顔を赤らめながらそう思ったのだった・・・。

    friend-名も無き物語-第16章その①に続く




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