friend-名も無き物語-第15章 その③
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/12/16 22:20:10
friend-名も無き物語-第15章 その③
「信じれないでいたりね。」
と僕は再び大きな溜息をつくと
ピカノンに向かってそう言うと続けて、
「・・・・・・こうやってピカノンちゃんと話せていられ
るのも、僕からしたら特別なことのように思えて
仕方ないよ。」
と僕は驚愕しながらピカノンに向かってそう言った。
「・・・・・・私は・・・そういうのはよくわかりませんが、
世界は1つではなく、数多に存在して、それが何か
しらの原因で接触したりして・・・・・・、」
とピカノンは大きな溜息をついた
僕に向かってそう言うと続けて、
「こうした異世界同士の者達が奇跡的な出会いを
果たす・・・ってことなんでしょうかね・・・。」
とピカノンは遠くを見るような目で僕を見ながら
そう言った後、眼下に広がる都会の夜景に
目を移すと続けて、
「私がカゲロウさんやセイヤさんに会えて今
こうして仲間としてこの世界を巡る冒険を繰り
広げられること自体が、奇跡なんでしょうね。」
とピカノンは僕に向かって
そう言うと続けて、
「だからセイヤさんが私と会話できているこの
状況も・・・・・・そう考えると特別なことなのかも
しれません。」
とピカノンは僕に向かって
そう言うと更に続けて、
「普通であり、特別でもある・・・・・・私達の身の回り
で起きていることは、何であれそうなのかも
しれません。」
とピカノンは僕に向かってそう言った。
「・・・・・・。」
僕はただただ黙ってピカノンの
話を聞いていた。
「・・・・・・セイヤさんって、人間の時からそんな
性格なんですか?」
とピカノンは遠くを見るような目で眼下に広がる
都会の夜景を見ながら僕に向かってそう訪ねてきた。
「えっ。」
と僕はピカノンの突拍子もない
質問に少し動揺しながらそう言った。
「・・・・・・何というか・・・・・・わかりやすいですよね。
セイヤさんって。」
とピカノンは遠くを見るような目で眼下に広がる
都会の夜景を見ながら少し動揺している僕に向かって
そう言うと続けて、
「そうやって、すぐに表情に出てしまうあたり、
可愛げもあって。」
とピカノンはほくそ笑みながら
僕に向かってそう言った。
「か、可愛げ!?」
と僕はピカノンの言葉に
慌てふためきながらそう言った。
「セイヤさんってポケモンのことに詳しそう
じゃないですか。なら、ニャビーが
どういう種族か位は知っているはずです。」
とピカノンはほくそ笑みながら
僕に向かってそう言うと続けて、
「ニャビーは常に無表情、と言われる位、
喜怒哀楽を示さないといわれているんです。」
とピカノンはほくそ笑みながら
僕に向かってそう言うと更に続けて、
「ですけどセイヤさんはリアクションや表情が
豊かで・・・・・・そういった意味ではその姿と性格、
ミスマッチですよね。」
とピカノンはほくそ笑みながら
僕に向かってそう言った。
「ううっ・・・・・・。」
と僕はピカノンの言葉に言い返せないでいた。
「でも・・・・・・それがセイヤさんの中に残る
『人間らしさ』というものなのかも
しれませんね。」
とピカノンは僕に向かってそう言うと続けて、
「私たちがすぐに馴染めたのも、セイヤさんの
性質故だったのかもしれません。」
とピカノンは僕に向かって
そう言うと更に続けて、
「私は、セイヤさんのそういうところ、
好きですよ。」
とピカノンは僕に向かって
笑顔でそう言ってきた。
「えぇっ!?」
と僕はピカノンの言葉に吃驚してそう言った。
「あはは、やっぱり可愛いですね。
そういうところ。」
とピカノンは彼女の言葉に吃驚している
僕に向かって笑顔でそう言った。
「うぇ・・・やめてよ・・・そういうのは今の歳の
僕には結構心をえぐられるものが・・・・・・。」
と僕はピカノンの言葉にグロッキーになりながら
彼女に向かってそう言った。
「今はポケモンなんですし、別に気にしなくても
いいと思いますけどねぇ。」
とピカノンは僕に向かってそう言うと続けて、
「・・・まあ、まだ不安とかもあると思いますが、
あまり気負わなくてもいいと思いますよ?」
とピカノンは僕に向かってそう言ってきた。
「・・・・・・(・・・この子は・・・・・・僕の不安を少しでも
和らげようと・・・・・・?)。」
と僕はピカノンのその言葉を
聞いてそう思った。
「・・・やっぱり、まだ不安なんですね。」
とピカノンは僕に向かってそう言ってきた。
「・・・・・・まあね。というかやっぱり僕って
わかりやすいのかな?」
と僕はピカノンに向かってそう訪ねたのだった・・・。
その④に続く