愛しの彼女は薔薇星人(2)
- カテゴリ:自作小説
- 2017/11/26 22:08:53
晃は自宅に帰って来ると、持ち帰った花を鉢に移そうとした。
「えーと。伊集院作の鉢はどこだっけ?」
その鉢は晃が東京第一美術大学を卒業した時に、記念に購入したお気に入りの鉢だった。その後、晃は自力で星造形産業☆スタークリエイトを興し27歳でここまで会社を大きくした。
「あった。あった。」
晃は鉢に土を入れると、花を植え水をあげた。
ルルル♪ラララン♪
また花から歌声が聞こえた感じがした。
今日は出張で遠くまで行ったから疲れたんだな。
早く寝ないとな。
晃はそう思って寝室に向かった。
「お花ちゃん、おやすみ。」
晃はその晩夢を見た。
とても美しい女性と手をつないで美ヶ原高原を歩いている夢だった。
初めて会った時から好きと感じる女性である。
その女性とどこまでも歩いているのだが、突然女性が消えてしまった。
そして、悲しくなった。
はっと目覚めると、汗をいっぱいかいていた。
のどがからからだ。
お水が飲みたい。
晃は寝室を出て台所に行こうとしたが何やら変だ。
「あっ!」
寝る前に植えた花が無い。
鉢が空っぽだ!
泥棒が入ったか?
ザーーー
バスルームで音がしている。
晃は忍び足でバスルームに近づくとドアを開けた。
「きゃーーーーー!」
女性の悲鳴と共に桶が飛んで来た。
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