Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


心の贅沢、なのかな


最近買ったちょっと贅沢なもの…。

贅沢品、買ってないといえば、買ってない。
金銭的に余裕がないからなあ。
一か月で使えるお金がもう、小遣いみたいな金額
一万円ぐらいしかないんで。その中で
交際費(つきあいでイベントに行く等)、
遊び(交通費+美術館いったり)、
ご贈答品(親戚などへお菓子もってったり)、
書籍代(資料代も含むけど…中古が殆ど、だけどさらに最近は
図書館ですませてるから、あまりかからない)
うわ、こうやって書くと少し悲しくなってくるな(笑)
化粧品やなんかは、これとは別に枠もうけてあるんだけど
(でも、洗剤やトイレットペーパー、風邪薬とかと併せて
 月平均2500円以内です…)

よく思うのは、中学生ぐらいのとき。
両親が離婚して、父と私が二人暮らししてた。
貧乏だったはずだけど、たぶん生活費や食費から
お金をすこしづつ貯めて…一日100円ぐらいかな。
土曜日だったか、日曜だったか。
映画を見に行ってた。当時は名画座とかあって
今よりもずいぶん値段がやすかったこともあるんだけど。
でも、今からおもうと、せいぜい月二回ぐらいだったのかな。
あとは、テレビで。深夜とかも、流れてたし。
それに、絵描いたり、映画の感想書いたり、
文章かいたり。
お金がなくても、満ち足りてた。
父が育ててる植物たちに囲まれて。魚もいたな、
金魚とか。

父は、もともとは裕福な家で生まれた人らしく
貧乏していても、気品があった。
なんていうのかな、お金にあくせくしないし、
ないならないなりに、楽しむすべをしっていた。
家にある植物だって、そこらへんから採ってきたものも多かったし。
新聞の切り抜きで、自分だけの資料をつくってたり。
そのなかには、西洋画の切り抜きだけでつくった
画集のようなスクラップブックもあったな…。

父と離婚してから、今はもうわたしとまったく疎遠になってしまっている母は
対照的に、お金に執着する人だった。
子ども心に、下品だなと思っていたが、たぶん違うんだろう。
心が満ちてないから、お金という
見えやすいものをはけ口にしてたんだろう。
それも幻想でしかないんだけど。

ところで、今の話に戻そう。父はわたしが20いくつかのときに亡くなった。
(なぜか、年齢を書いたり言ったりするのができない…。
父が生まれたのは昭和○年、亡くなったのは六十歳、
それは判っているから、計算すれば私の年齢も判明するのだけれど…
怖いというか、悲しいというか…)

最近まで、といってももう5年ぐらいたってるのか
フルタイムで働いてたんだけど、今はパート。
だから、お金ないんだけど、それはそれで、どうにかなるなあと
しみじみ。
その頃、職さがしをしていて、とある会社(そこには就職しなかったんだけど)
で、面接してくれた人がいってたことが印象的にのこってる。
「収入が減ってもね、なければないで、けっこうどうにかなるし、慣れますよ」
今も、その言葉、たまに思い出す。

意外とどうにかなってるし。
あの頃の父みたいに、なのかなあ。
だったらいい。
母と別れて、傷ついていただろう、だけれど。
私は父が大好きだった。おそらく父も。

最近買った贅沢品と言えば、イボキサゴのアクセサリー。
先週、千葉の加曽利貝塚の縄文祭りにいってきたんだけど
そこで、小さな巻貝のアクセサリーを買った。100円也。
縄文時代のこのあたりの人が食べてた貝なんだけど
ずっと、名前しらなくて、でも私も、潮干狩りとかでたまに
採ってて、可愛い貝だなあと、思ってたものだったので。
名前がわかってうれしかった。
イボキサゴ。しかも、わたしが好きな縄文時代とも
通じる、素敵な貝。
いまも、ここから見えるところに、ぶらさがってる。









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