ハロウィンとかぼちゃの提灯
- カテゴリ:コーデ広場
- 2017/10/30 12:41:59
ハロウィンはサーカスの季節。黒いカーニバルに、さあ行こう。
ハロウィンといえばかぼちゃ提灯だーっ。
というくらい、日本でもポピュラーになってしまいました。
今、USA発のゲーム二は、事実これをモチーフにしたモンスター、
「かぼちゃ大王」とか「かぼちゃ頭」というやつが出てきます。
人間の頭が、(人間の頭より大きな)かぼちゃになっていて、
この頭だけがはずれて、飛び跳ねながら襲ってくる!
そして弾ける。爆弾のように。
だいたいそんな感じのモンスターです。
しかし、かぼちゃ提灯というように、本来は、門口に出す提灯だった。
これは、ローラ・インガルス・ワイルダーの『大きな森の小さな家』に始まるシリーズのなかで、作る描写が出てきます。
でかいかぼちゃ(あのオレンジのやつね)を父さんがナイフで刳り抜き、目や鼻、口のところを切り取って、なかに蝋燭を入れるというものです。
オレンジ色のかぼちゃだからこそ、提灯にしても明るいし生えるのかなあ、と思います。
けれども、アメリカ大陸からかぼちゃがヨーロッパに到来する前は、当然別のもので作ってました。
何を使ったのか?
蕪です!(どーん)
あちらの蕪には、家畜の飼料にも使うような、でかーい蕪があるんです。
これを刳り抜いて、中に蝋燭を入れ、提灯にするわけです。
ちょっと印象が違っちゃいそうですね。
蕪ならきっと、白いんだろうし。
さて、それなら、なぜそもそも提灯を作るのか。
お菓子をもらいにくる子供たちの灯りにするため?
まあ、そうでしょう。
せっかくのハロウィンだから不気味なものであるとより雰囲気が盛り上がる~。
だけではない、のだと思います。
そもそも英国には(そして欧州の他の地域にも)、
いや~んな妖怪がいるんですよ。
欧州にもあるし、英国にはとくに多いのですが、
田舎には湿地帯が多いのです。
特に英国の湿地帯は、泥炭抗がある一方、
一歩間違えて道をはずれると、底なし沼になっていて、
車一台ですら、飲み込んでしまう!
これは怖いです、物理的に!
文学上では、『バスカヴィル家の犬』(アーサー・コナン・ドイル)にも登場するし、
日本では漫画の『MASTER KEATON』にも登場しました。
ろくな灯りもないその昔、夜にこんなところを通るのはそりゃあ危険でいやだったと思います。
そこで妖怪が誕生したのです。
英国の妖怪(妖精)のなかでもメジャーな、ジャック・オ・ランタンというやつがそれ!
人気ゲームの『女神転生』(派生作品含む)では、愛嬌のある妖精として登場しますが、いやいやいやいや、どうしてそんな可愛いものじゃあないのです。
夜、遠くを灯りが動いているのが見える。
これはほっとしますね。
で、その後をついていくと、湿地に迷い混んでしまうんです。
この灯りがジャック・オ・ランタンです。
つまり、人を迷わせる灯りです。
かぼちゃ提灯はこの流れを汲んでいるのだと私は思います。
どうですか。
怖いですか?
……怖いですよね?
怖がって下さい!
かぼちゃ提灯には重々、お気を着けて。
え。私のコーデがそう見えるのは気のせいですよ気のせいあるいはうさぎの魔法~。
ハロウィンでランタンなどにするかぼちゃは確かペポカボチャとかいう種類で観賞用、らしいです(食べられるペポカボチャもあるそうですけども)>
近隣のスーパーにもあれが飾ってありまして、「食用ではありません」と注意書きがありましたw
イギリスは、日本でいう「太郎」みたいな感覚で、男の仮名を「ジャック」とするのが多いのかな、と思います。
しかしあのシリアルキラー、いったい何者だったのか、興味が尽きないですね~。
そういえば、ジャック・ザ・リパーをネタに生まれたという、バネ足ジャック、などというものもあるようです。
「◎◎◎しないと×××がくるよ」はわりと世界的にあるようなんですが、
このあたりは国ごとの分布とか調べるとなんだか面白そうですね~。
妖怪の発生には色々なルートがあるんだと思います。
私は、柳田国男のいう「落ちぶれた神々」説が好きですが、
それでは説明がつかないものも結構ありますね~。
相変わらずショt・・・・・素敵なコーデですね~
ジャックオーランタンにはそんな由来があったのですね~
そういえばハロウィン用のカボチャって食べれないものが多いけど、あれにも意味が?
イギリスだとジャック・ザ・リッパーってあれは違うか、でも別の意味で未だに未解決事件であれから派生して日本に来たのが口裂け女でしたね。あれも怖いです。
直感的に注意を促す的な意味合いが多そうですね^^
よく「早く○○しないと、○○が来るよ!」みたいに脅かされたものですw
妖怪って多分そういう意味合いも大きいのでしょうね。
また、何が安全で何が危ないのかを教えるというのもありますね。
鬼に出逢ったらこうすれば助かる、とか……。
そうそう、ドルイド教の時代からのお祭りなんですよね~。
面白いことに、ケルト・ゲルマンでも、ケルトは妖精の話が多く、ゲルマンは幽霊の話が多いです。
ハロウィンにあたる日で、死者が家族のもとを訪れてくる、というのもドイツの方が意味合いとしては強そうです。
若くして亡くなった娘が訪ねてくる、というような話を幾つか読んだ憶えがあります~。
日本のお盆とも近いですね。
大事な存在だったのかもしれませんね。
『蕪』、私の読んだ小説では、日本でいうお盆みたいな感じとして書かれていたような…。
灯りに死者の霊魂を迎える的な~。
ケルト(ドルイド?)から来ている的な~。
奥深いですね(。・ω・。)
ありがとうです!
わあ、みかんさんもネコかぼちゃヘッドですね。
私もハロウィンの夜にはそれかぶろうかと思っています。
可愛いですよね~。