friend-名も無き物語-第10章 その④
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/10/29 09:02:46
friend-名も無き物語-第10章 その④
「おおっ!それはそれで何か楽しそうですね!」
とピカノンがウォーラルに向かってそう言った。
「でも女子だけってことは・・・・・・カゲロウと
セイヤは?」
とワラビがウォーラルに向かってそう訪ねると彼は、
「カゲロウ君とセイヤ君にはちょっと用事がある
から残ってほしいんだ。」
とウォーラルは僕とカゲロウに向かってそう言った。
「用事?」
とカゲロウがウォーラルに向かってそう訪ねると彼は、
「うん。だからその間、他の女子メンバーは
買い物でもしてきたらどうだって話。」
とウォーラルはカゲロウと他の女子メンバーに
向かってそう言った。
「わかりました。行ってきます!」
とミスティアはウォーラルに向かってそう言うと
ミスティアは彼の部屋に僕とカゲロウを残し、
ワラビとピカノンを連れてストラルシティの
デパートに向かって行こうとする
ミスティア達に向かってウォーラルが、
「あ、そうそう。そういえば君達に連絡用に
これを渡しておかないと。ほら、一匹に一つ
ずつね。」
とそう言うとウォーラルは僕とカゲロウ、
ワラビとピカノンの4匹に携帯端末を手渡してきた。
携帯端末の表面にはスマポと書かれてあった。
「こ、これは最新式の携帯電話!こんな
高い物を合計4つも貰ってしまっていいんですか!?」
とミスティアはウォーラルから手渡された
スマポを見ると飛び上がって驚きながら
そう言うと彼は、
「気にしない気にしない。そのスマポは
開発会社と探検協会が連携して作り上げた探検隊
専用の機種なんだ。」
と僕達に向かって笑顔でそう言うと続けて、
「優れた探検隊とギルド親方が決めた隊員に
無償で提供する規則になっているからね。
但し使用料は自腹だから気をつけてね。」
とウォーラルは僕達に向かって
笑顔でそう言うと続けて、
「代わりと言ってはナンだけど、何かいいものが
売っていたらお土産よろしく頼むよ。」
とウォーラルはミスティア達に向かって笑顔でそう言った。
「わかりました!ありがとうございます!」
とピカノンはウォーラルに向かって笑顔でそう言った。
「(というかまさかこんなものまであるとは・・・
この世界の科学レベルってどれくらいなんだ
ろう・・・。)」
僕はウォーラルから手渡された
スマポを見ると飛び上がって
驚きながらそう思った。
「それじゃ、いってらっしゃ~い♪」
とウォーラルはミスティア達に向かって笑顔でそう言った。
「いってきま~す♪」
とワラビはウォーラルに向かって笑顔でそう言うと
彼の部屋に僕とカゲロウを残し、ミスティアとピカノンと一緒に
ストラルシティのデパートに向かって行った。
「さてと、じゃあ君たち2匹には残ってもらって
悪いけど、ちょっと僕に付き合ってほしいんだ。」
とウォーラルは僕とカゲロウの2匹に向かって
そう言ってきた。
「何をするんです?」
とカゲロウがウォーラルに向かってそう訪ねると彼は、
「なぁに、ちょっと話しておきたいことが
あるだけだよ。」
と僕達2匹に向かってそう言うと彼は、
「あそれぽちっとな。」
とそう言うと彼の机に設置されている
物凄く怪しげなスイッチを押すと
彼の部屋から何処かへと繋がっている
と思われる入口が音を立てて姿を現した。
「!?何か入口が現れたよ!?」
と僕が突如彼の部屋に現れた入口を
見ながら驚いてそう言った。
「折角だからあの先の部屋でゆっくり話をすると
しよう。」
とウォーラルは僕達2匹に向かってそう言うと彼は続けて、
「2匹ともあの先の部屋で待っていてくれる
かな?僕もすぐに行くよ。」
と僕達2匹に向かってそう言ってきた。
僕とカゲロウの2匹は彼の部屋に現れた入口から
中に入ると、そこは書斎のようだった。
僕達2匹は書斎のようなその部屋で
ウォーラルがやって来るのを待っていた。
「ここは僕の秘密の書斎。探検資料とかが保管
してあるんだ。人目に触れずに休憩したりする
時に使うんだ。」
暫くしてウォーラルがやって来ると
僕とカゲロウの2匹に向かって
そう言うと彼は続けて、
「もちろん、基本的に僕以外のポケモンは入れ
ないけどね。君達には特別に使わせてあげるよ。
何か役立つ資料とかあるかもしれないしね。」
と僕とカゲロウの2匹に向かって
そう言うと彼は更に続けて、
「あ、言っておくけど無断で中の物を持ち出さ
ないようにね。防犯カメラが見張っているから。」
と僕とカゲロウの2匹に向かって
そう注意してきた。
「(だからどんだけここは技術力があるんだよ。)」
と僕はウォーラルに心の中でツッコミを入れる。
「ところでここ地下ですよね?
何で窓もあるし太陽の光も届いているんだ?」
とカゲロウがウォーラルに向かってそう訪ねると彼は、
「このギルドは海辺の崖や谷間の地形を利用して
その内部に建てられているからね。地下といっ
ても実際は崖に埋まっている感じだからさ。」
とカゲロウに向かってそう言うと彼は、
「さて、雑談はこれくらいにして本題に入ろう。」
とウォーラルは僕達2匹に向かってそう言うと彼は続けて、
「君達に残ってもらったのは、別に男子だから
とかそういうわけじゃない。」
とウォーラルは僕達2匹に向かって
そう言うと彼は更に続けて、
「男子であると同時に、君達は2匹とも元人間
だからね。」
とウォーラルは僕達2匹に向かってそう言ってきた。
「あれ?何でウォーラルさんがその事を知って
いるんですか?」
と僕はウォーラルに驚きながらそう訪ねると彼は、
「フェティールから電話で聞いたよ。君達の
部屋の前を通ったら偶然聞いてしまったそうだ。」
とウォーラルは僕達2匹に向かってそう言った。
「あっ、という事は、フェティールさんも
その事知ってたんだな・・・・・・。」
とカゲロウがウォーラルに向かって
そう言ったのだった・・・。
friend-名も無き物語-第11章その①に続く