大切な何か(02)
- カテゴリ:自作小説
- 2017/10/03 16:40:08
新居
ここへきて2晩ほど経つが、昨夜友人が夜中に連絡をくれた。
なんだかやけ酒とか言って、その原因は私のようだが、はっきりと言わない。
恨みだの、つらみだのあったが、少しばかりの慰めの言葉に、胸を詰まらせた。
あれから一週間、今頃になってほんの少し、目尻にじわっと感じた。
だいぶ落ち着いてきた。しかし心の整理がついたわけではない。
ただ単に床に置いてあった、荷物の行き場とかの事だ。
とりあえず決まっただけだ。収納におさまっただけだ。
ここはやはり、フローリングの上に段ボールをしいて・・・
まわりくどいな、こたつの中敷きにしただけです。
さて本題、まことに馬鹿ばかしい話だが、また元の鞘に収まるまでと。
それを望みに心の内を綴ってみようと、日記にカテゴリーを作ってみた。
かみさんがメールの返事をくれたら、2~3行メールを時々送ってみよう。
もう一度絆を求めて・・・
早くも難航
妻へは何度もメール送ったのだが、返事は来ない。
考えたくはないが、こう言うシチュエーションでは、
とても私からのメールなんか、受け取りたくないのだろう、それも無理のない話だ。
今となっては時間だけが、解決への糸口なのだろう。
誰でもそうだが、今の世の中、年金問題とか税金とか、将来が不安でたまらない。
連れ合いがいないと言うのも耐えがたい、苦難は供にあってこそなのに。
きっと今までは、妻によりかかり過ぎたのも、今に至った原因なのだなきっと。
とにかく今は生活するのに、その費用とかやりくりとか、学ぶ時期なのだろう。
そしてもう一度連れ合いと、共に人生を歩み始めることが叶った場合、
今から学ぶことを役立てて、寄り掛かったり、かかられたりと、
バランス良く、いたわり合いながら生きて行きたい。
あの老夫婦のように。
返事だけは来たな
とりあえず返事が来たので安心した。
確認事項があったので、もう一回メールを送ったが、そちらは戻ってこなかった。
特に緊急性があるわけじゃないから、いつか読んでくれれば良いかな。
あまりしつこく送っても困るだろうから、ほっておこう!
問題は、月末に契約プロバが切れるはずだから、来月以降連絡がつくかどうかだな。
ころ合いを見てメールしてみよう。
とにかく今は、生計について真剣に考えて、実行し目どを立てることだな。
これがなれば心も安定し、もとの趣味とか再開できるだろう。
そうすれば時間も短く感じ、辛い時間も減るだろう。
私がいないことで、別れた家族が幸せになるなら、それは望ましいことである。
とても悲しいことだが・・・
「今日から他人」
そのメールが最後だった
つづく