Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第7章 その③


   friend-名も無き物語-第7章 その③

  「一つはピンク色のダイヤ型、もう1つは黄色い
 星型の宝石だね・・・。」
 と僕がポリゴンZが落としていった2つの宝石を
 手にとってまじまじと見てそう言うとカゲロウが、
 「まあ今考えても分からないし、とりあえず
 わかるまで持っておけばいいんじゃないかな。」
 とポリゴンZが落としていった2つの宝石を
 手にとってまじまじと見てそう言ってきた。
 「それもそうね。じゃあ先に進みましょうか。」
 とミスティアが僕達に向かってそう言った。
 「ん~!洞窟を抜けたら今までとは違って
 夏の雰囲気がする場所に来ましたね!
 潮風が気持ちいいです!」
 と真っ先に洞窟を抜けたピカノンが大きく
 のびをするとそう言ってきた。
 「秋から夏か・・・季節の移り変わりが逆転した 
 みたいでなんだか変な気分だよ。」
 と僕がミスティア達に向かってそう言うと彼女が、
 「この世界はちょっと場所が切り替わるだけで
 環境もガラリと変わる場所が結構あるって
 ウォーラルさんが言ってたからね。」
 と僕に向かってそう言うと彼女は続けて、
 「さて、ここから南に進んでいけば、海沿いを
 通ってギルドまで戻れるはずよ。」
 と彼女は僕に向かってそう言った。
 「にしてもちょっと暑いな・・・・・・。今までが
 涼しすぎたのかな。」
 とカゲロウが汗を拭きながら僕達に
 向かってそう言うとミスティアが、
 「気候が急に夏っぽくなったからね・・・
 体も秋の環境に慣れていたせいで急な気候の変化
 で調子が合わないのかもね・・・。」
 と僕達に向かってそう言ったその時、
 そよ風が吹いてきた。
 「あっ、でも風が吹いてきたわね。
 涼しくていい気持ち♪」
 とミスティアが僕達に向かって吹いてきている
 そよ風に自分のリボンのような触手を
 なびかせてそう言ってきた。
 「程よい感じに強い風ですね♪
 潮の香りもさっきより漂ってきました。」
 とピカノンが僕達に向かって吹いてきている
 そよ風にあたりながら笑顔でそう言った。
 「・・・何か、風の音がどんどん強く
 なってないか?」
 と僕が風にあたりながらみんなに向かって
 そう言うとカゲロウが、
 「そうか?体感的には変わらないが・・・。」
 と僕に向かって風にあたった後、そう言ってきた。
 「セイヤさんはニャビーですし、私達より
 そういった気候の変化に敏感なのかもしれませんね。」
 とピカノンが僕に向かってそう言った後、
 突然僕達に向かって吹いてきている風の勢いが変わった。
 「言われてみれば確かにだんだん強くなってきて
 いるな。体感でも強まってきたように感じる。」
 とカゲロウが僕達に向かって勢いよく吹いてきている
 風にあたりながらそう言ってきた。
 「何か・・・・・・すごく大きな風がこちらに向かって
 きているような・・・・・・。」
 と僕が僕達に向かって勢いよく吹いてきている
 風にあたりながらそう言った直後、突風が僕達を襲った!!
 「きゃあああぁぁぁ!?」
 とミスティアが突風にあおられてそう悲鳴をあげる。
 「あたたた・・・・・・すごい暴風だったな・・・。
 みんな大丈夫か・・・・・・って
 ミ、ミスティアがいない!!」
 とカゲロウがそう言って辺りをキョロキョロ見回すと
 ミスティアがいなくなっていることに気付きそう叫んだ。
 「ま、まさか今の暴風に飛ばされて!?」
 とピカノンがカゲロウに向かってそう言った。
 「でも僕達今みんなあの暴風を受けたのに、何で
 彼女だけ・・・・・・。」
 と僕がカゲロウに向かってそう言って
 首をかしげていると彼が、
 「まさか今の風は自然のものじゃなく、誰かが
 意図的に発動させたものだとしたら・・・!」
 とカゲロウが一つの仮説をたてる。
 「彼女だけ風で連れ去ることもできる・・・と、
 そういうわけか。」
 と僕がカゲロウがたてた仮説に補足をいれてそう言った。
 「でも何でですか!?ミスティアさんだけ
 連れ去られたんですか!?」
 とピカノンがカゲロウに向かって
 素朴な疑問を投げ掛けるが彼は、
 「それはわからない。今の風が誰かが
 意図的に起こしたものなら・・・ミスティアだけ
 狙った何かしらの理由があると思うが・・・。」
 とピカノンに向かってそう言った。
 「!!2匹とも!あれを見て!」
 と僕がカゲロウ達に向かってそう言った。
 「竜巻が・・・・・・北の方へ遠ざかっていく・・・。」
 とピカノンが北の方へ遠ざかっていく
 竜巻を見て僕達に向かってそう言った。
 「恐らくミスティアを連れ去ったのはあの竜巻
 だろうな。あっちに進めばあの竜巻を起こした
 奴が誰なのか分かるかもしれない。」
 とカゲロウが北の方へ遠ざかっていく
 竜巻を見ながら僕達に向かってそう言った。
 「なら・・・!」
 とピカノンが僕達に向かってそう言うと僕が続けて、
 「追いかけるしかないね・・・!」
 とピカノンとカゲロウの2匹に向かって
 そう言うとカゲロウが、
 「ああ。何としてでもミスティアを助け
 だそう!」
 とピカノンと僕の2匹に向かってそう言ったその時!
 ???
 「わたしも助ける!」
 と僕達のきた道の方から聞き覚えのある
 幼気な声が聞こえてきた。
 僕達が驚いて声が聞こえてきた方を見ると
 ワラビが僕達の方に向かって駆け寄ってきた。
 「君は・・・・・・ワラビ!ワラビじゃないか。何でこんな
 ところに?」
 とカゲロウが驚きながら僕達の方に向かって
 駆け寄ってきたワラビに向かってそう訪ねると彼女は、
 「だってみんなわたしの寝ている間に出発しちゃ
 うんだもん!お話とかしたかったのに!」
 とぷりぷり怒りながら僕達の方に向かってそう言うと続けて、
 「だから追いかけてきたの!」
 とワラビは頬を膨らませて怒りながら僕達に
 向かってそう言うと更に続けて、
 「そしたらさっきの出来事、偶然見ちゃったの。
 ミスティアちゃんが風に攫われるのを・・・・・・。」
 とワラビは悲しげな顔で僕達に向かってそう言うと彼女は続けて、
 「わたしは昨日みんなに助けてもらった。
 わたしはみんなより実力がないから昨日も
 自分で戦えなかった・・・。」
 とワラビは悲しげな顔で僕達に向かって
 そう言うと更に続けて、
 「だから!今度はわたしがみんなを助けたい!
 ミスティアちゃんにも恩返しがしたいの!」
 とワラビはキッと鋭い目線を僕達に
 向けながらそう言うと続けて、
 「探検隊としての実力が不足しているのは
 わかってる!でも見て見ぬフリなんて出来ない!」
 とワラビはキッと鋭い目線を僕達に向けながら
 そう言うと更に続けて、
 「お願いみんな!わたしをみんなの仲間に
 いれてちょうだい!わたしはみんなを守れる位
 強くなりたい!それが夢なの!」
 とワラビは僕達に向かって自分の
 強い意志を伝えると続けて、
 「みんなと一緒ならわたしも成長できるって
 昨日思ったの!だからお願い!
 わたしはミスティアちゃんを助けたいの!」
 とワラビは僕達に向かってそう言ってきたのだった・・・。
  
                  その④に続く




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