Nicotto Town


☆リリ☆の部屋


こんなアルバム発売されました


2015年に発表した『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』がオリコン週間アルバムチャート初登場1位を獲得(5/11付・オリコン調べ)。オリジナルアルバムとしては『青空の扉』以来久々の1位で、18年半ぶりの首位獲得というインターバルはそれまでの記録を抜き歴代1位、さらに2週連続1位獲得(5/18付・オリコン調べ)という快挙も成し遂げ、シングル・アルバムを通じての最年長記録も更新した。

 その浜田省吾が、ソロデビューから41年目にして自身初となる洋楽カバーのアルバムを制作した。
 マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダーなどモータウン系のR&Bを中心に、ビートルズ、キャロル・キング、さらにはラムゼイ・ルイス・トリオのインストゥルメンタルナンバーなど選曲は幅広いが、共通しているのは浜田が少年時代によく聴き、大好きだった曲ということだ。

 アルバムタイトルは『The Moonlight Cats Radio Show』。
 1960年代から1970年代初期、ラジオで聴いた海の向こうのヒットチューンの数々。テンプテーションズ「My Girl」、ビートルズのカバーでも知られるスモーキー・ロビンソン&ミラクルズ「You’ve Really Got a Hold on Me」……あの頃夢中になったギターやピアノの印象的なフレーズが次々に奏でられ、自分の心のどこかにもその音がずっと鳴り続けていたと気づかされる。
 一方、たとえば「My Girl」には、恋人ではなく娘=子どもたちを思う歌と解釈することで原曲とは違った輝きを与えるなど(もちろん歌詞は原曲のまま歌われているのだが)、懐かしさと新しさの加減が絶妙なカバーアルバムでもある。
 圧巻はマーヴィン・ゲイ「What’s Going on」。邦盤シングルのタイトルは「愛のゆくえ」だった。心地よいサウンドに乗る甘いメロディーとボーカルが、実は「あまりにも多くの人々が(ベトナム戦争で)死んでいる」と静かに叫んでいると知るのは、少し歳を重ねてからだっただろう。
 モータウンに新たな“ソウル(魂)”を込めたその曲の浜田省吾バージョンは、カバーを聴くことの面白さが短いイントロからいきなり炸裂している。オリジナルのサウンドを特徴づけているゆるいグルーヴをさらに強調した、エレクトリックギターのローコードのストローク!
 表面上はクールでありながら、胸のうちで何かが燃えているのを強く感じさせる浜田省吾の歌声。「難しい歌なので、最初は自分にこの曲が歌えるだろうかと思った」という、キャリア40年を越えたボーカリストのものとは思えない言葉には、少年の頃聴いた愛する曲への敬意と畏れが表れているのと同時に、名曲のカバーを新鮮に響かせる浜田省吾の歌のマジックの一端が垣間見える。
 浜田省吾とモータウンとの関係については、伊藤銀次が以前こんなことを語ったこともある。
「僕は発見した! どっちかっていうとシンガーソングライターのイメージがあったんだけど、浜田さんのルーツはモータウンなんですよ。70年代の浜田さんのレコードを聴くと、体に入っているものがメロディーの端々に自然に出ている」
 1997年のアルバム『初夏の頃』にサウンドプロデューサーとして参加したときのものだ。

 本作品のアーティスト名は、Shogo Hamada & The J.S. Inspirations。The J.S. Inspirationsは、『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』の収録曲をすべて歌った2015年のツアーから行動をともにするバンドに、新たにつけられた名前である。
 原曲の、特に後半部分に顕著なあやしい煙に包まれたようなざわめき(!)を、トランペット、エレクトリックギター、サックス、バッキングボーカルのメロウなバトルに生まれ変わらせた「What’s Going on」など、素晴らしいプレイを聴かせてくれるメンバーは小田原豊(Ds)、美久月千晴(Bs)、河内肇(Pf)、福田裕彦(Key)、町支寛二(Gt&Vo)、長田進(Gt)、古村敏比古(Sax)、清岡太郎(Tb)、佐々木史郎(Tp)、竹内宏美(Vo)、中嶋ユキノ(Vo)、そして浜田省吾(Vo)。
 各曲のサウンドプロデュースをそれぞれが担当、曲によってはバンドメンバーもメインボーカルをとるというスタイルは「バンドの雰囲気がよくて、2015年のツアーがすごく楽しかったので、一緒に作品を残したかった」という浜田省吾の意向を反映したものだ。
 浜田と同じくラジオから流れる海外のヒットチューンに夢中になった世代もいれば、「懐かしいというより新しさのほうが強い」と語る世代もいるメンバー。本作を聴くリスナーも、さまざまな世代にわたるのだろう。

 コーマック・マッカーシーという作家のピュリッツァー賞受賞作『ザ・ロード』(2009年に映画化もされた)に“火を運ぶ”というキーワードが登場する。荒れ果てた世界に残されたわずかな人々が、絶望とわずかな希望の中、未来のために“火を運ぶ”。“火”は人類が得た生命の糧を意味しつつ、核兵器などの隠喩でもある。
 カバーとは、ミュージシャンからミュージシャンへ、国から国へ、世代から世代へ、歌という“火”を運ぶ行為ともいえる。Shogo Hamada & The J.S. Inspirationsの「What’s Going on」、そしてアルバム『The Moonlight Cats Radio Show』が2017年の世界にどう運ばれ、どう届くのか。

 もしかしたら僕たちは、とても近い将来、驚きと喜びでこうつぶやくのかもしれない。
 ……いったい何が起こっているんだ?

―― Written by 古矢 徹


>1.Soulful Strut00:03:152.My Cherie Amour00:05:013.Mercy, Mercy, Mercy00:05:064.You've Really Got a Hold on Me00:03:495.Will You Still Love Me Tomorrow00:04:436.What's Going on00:06:12
>1.The in Crowd00:03:412.My Girl00:03:533.メドレー Stop! In the Name of Love / You Can't Hurry Love00:05:084.Crazy Love00:03:365.This Boy00:03:586.Ain't No Mountain High Enough00:03:58

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2017/09/15 09:23
昨日の事でした。周りの事が見えない方のようで、まいりました。
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2017/09/14 21:37
前略、
 以前私の書いた「独り言」というブログで、コメントを頂き有難うございました。
今日、家内の年一回の札幌の病院の日でした(地方から2時間かけて)。
何故か彼女が来ているではありませんか・
家内に聞くと「トラブルになる前に、通院をする日の事を話した。トラブルがあったので
来るとは思わずそのままにしていた」との事。

彼女は待合室の隅の方に居た私を見つけ、また勧誘し始めました。
病院という場所で、その話をする神経の図太さには脱帽でした。
彼女の所属する支部に、苦情も伝えたのですが(伝わっているのかは定かではありませんが)
なんのその。
「同じ団体の方が(その友人を)非常識すぎる」と言っていた事も伝えたのですが
なんのその・・・・。
もう呆れてしまいました。

違う話で申し訳ありませんでした。
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2017/09/10 00:02
ヾ(❀╹◡╹)ノ゙イイネ!
コメントありがとうございます^^
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2017/09/06 23:34
>1.Soulful Strut
2.My Cherie Amour
3.Mercy, Mercy, Mercy
4.You've Really Got a Hold on Me
5.Will You Still Love Me Tomorrow
6.What's Going on


1.The in Crowd
2.My Girl
3.メドレー Stop! In the Name of Love / You Can't Hurry Love
4.Crazy Love
5.This Boy
6.Ain't No Mountain High Enough


文字化けかとおもったら 分と曲順がつながっていて 見ずらくなってましたので
修正しました
アバター
2017/09/06 22:02
とりあえず2枚とも注文した^^
かなり生っぽい音を期待してるんだけどね・・・
ライブでのバックバンドを起用した事がどう影響出てるのかが凄く楽しみ^^
アバター
2017/09/06 02:16
40年もプロとして歌い続けている、
それだけでも十分すぎる程すごい!!!(*゚O゚*)



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