アラキの大冒険Season2PART0第3章
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/07/18 21:25:38
アラキの大冒険Season2PART0第3章 その②
「やりましたねアノートさん!またこれで3匹で
冒険できるって訳ですね!」
とネルフが笑顔でそう言うとアノートが、
「そうね!ふふふ。」
とネルフに笑顔でそう言った。彼は、
「ライト、例の準備は?」
とライトに訪ねると彼女は、
「大丈夫!ちゃんと皆で終わらせてあるわ。」
とネルフに笑顔でそう言った。
「準備?」
僕が不思議そうにネルフに訪ねると彼は、
「来ればわかるさ。」
とだけ言って僕をギルドの奥の部屋に
案内する。僕が案内されたのは
真っ暗な部屋だった。
「準備いいか?」
とネルフが訪ねるとシャドーが、
「大丈夫だよ!」
とネルフにそう言った。そして、
「せーの!」
と言うリーフの掛け声と共に皆が手に持っていた
クラッカーの音と共に部屋に明かりが灯る。
「おかえり!アラキ!!」
とネルフが僕に笑顔でそう言った。そしてそこには、
ギルドのメンバー全員が笑顔で待っていてその机には、
美味しそうな料理の数々が並んでいた。
その机の中央には、ばかでかいケーキが鎮座している。
「みんな待ってたよ!」
とシャドーが僕にそう言った。
「おかえりー!!」
とライトが僕に笑顔でそう言った。
「み、みんな・・・・・・!」
僕は皆の優しさに言葉を失う。
「実はみんなで、君が帰ってきたら歓迎会を
やろうって話になってたんだ!」
とリーフが僕にそう言った。
「折角だから盛大にな。ミルクにも頑張って
貰ったよ。」
とネルフが僕にそう言った。
「はい!久々に腕を振るわせていただきました!
歓迎会の話を聞いたらそりゃもうテンション
あがりましたしね!」
とミルクが僕に笑顔でそう言った。
「ボクは君とは初対面だけど、君はみんなに
これだけ愛されてるんだね!羨ましいよ!」
とエンジェルが僕にそう言った。
「今日はお前が帰ってきてくれた記念だ!
みんな楽しんでいってくれよな!」
とネルフがその場にいたメンバー全員にそう言った。
「すごーい!!こんなイベント計画してくれて
いたんだ!!」
とアノートが驚きながらそう言うと
僕を見ながら、
「よかったねアラキ!!今日は思いっきり
みんなで楽しみましょ!!」
とアノートが僕に笑顔でそう言った。
「う、うん・・・・・・!」
僕は慌ててアノートに微笑んでそう言った。
「おめでとうございます!アラキさん!!」
と言うフュールの後にその場にいた
ギルドのメンバー全員が、
「おめでとう!!」
そう言ってギルドのメンバー全員のクラッカーと
拍手喝采の音がその場に響き渡った。
その日はアラキの帰還祝いで夜までみんな楽しんで
いました。
彼がこちらの世界に戻ってくるまでにみんなが何を
してくれたのかを聞いたり、逆に人間界に戻っている
間に何をしていたか、人間界はどういう所だったのかなどを
話したりしていました。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎ、日にちが変わった
あたりにアノート達は自分の家へ帰ってきました。
その夜の事・・・・・・。
「・・・・・・ねぇ、アラキ、起きてる?」
僕の隣に寝ていたアノートが僕に小声でそう訪ねる。
「うん。どうしたの?」
僕がアノートに小声でそう訪ねるとアノートは、
「・・・・・・ちょっと私についてきて。」
とアノートが僕に小声でそう言ってきた。
「・・・?」
僕がいぶかしげにアノートについて行く。
「ここは・・・?」
アノートについて行くと彼女は、家から繋がる高台に
拡がる広場のように開けた場所に僕を連れて来た。
「ここは・・・私だけの秘密の場所。他の家族は
誰も知らない・・・・・・ね。」
とアノートが僕にそう言った。
「こっそり抜け穴を作って、ここまで繋げたの。」
とアノートが後ろの階段を前足で指し示して
僕にそう言った。
「へぇ~・・・・・・まさか家の中から家の上の丘まで
通じてるとは思わなかったな・・・・・・。」
僕がアノートの秘密の場所を見回してそう言った。
「右を見てみて。」
とアノートが僕にそう言ってきた。僕は不思議に
思いながらも右を見てみると、
「き、きれいな星空だ・・・・・・。」
そこには数多の星々が瞬いていた。
「でしょ?私は何かあった時や急に物寂しく
なった時とか、夜にここに来るの。この美しい
夜空を見て心を落ち着かせるために・・・。」
とアノートが僕を見ながらそう言った・・・。
その③に続く