アラキの大冒険Season2PART0第2章
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/07/15 23:22:05
アラキの大冒険Season2PART0第2章 その④
アノートはジラーチにアラキが何故この世界に
来たのかを説明し、彼が自分にとってどれだけ
大切なのかをジラーチに話して聞かせる。
ジラーチはアノートの言葉を聞いて、
「確かにそれがあればその人間君に直接呼びかけ
ることが出来るかもね。」
とジラーチはアノートが大事そうに持っている
友情結晶のお守りを見るとジラーチは、
「わかった。やってみよう。
ただ・・・・・・、」
とジラーチはアノートにそう言うと続けて、
「君の願いがかなうかどうかわからないよ?」
とジラーチはアノートに指差してそう言った。
「えっ!?ど、どうして!?」
と言うアノートの問いに応えることなく、
「・・・・・・とりあえず、2匹ともそのお守りを
僕にかざして。」
とジラーチはフュールとアノート達2匹に
指差してそう言った。
「えっ!?あ、うん。フュール!」
「あっ!はい!」
とフュールとアノート達2匹は肌身離さず持っていた
友情結晶のお守りを慌ててジラーチにかざした。
「!!お守りから出た光が結びついて一つの
光になった・・・・・・!!」
とアノートが自分達の目の前で起こった出来事を
実況した。
「・・・・・・アラキ君、僕の声が聞こえるかい?」
とジラーチはアノート達2匹がかざしている
友情結晶のお守りお守りから出た光に向かって
優しく呼び掛ける。
「・・・・・・?誰?僕を呼ぶのは・・・・・・。
ここは夢の中・・・・・・?」
友情結晶のお守りから出た光の先から懐かしいアラキの
怪訝そうな声が聞こえてくる。
「僕はジラーチ。君の夢の中に呼びかけている。
僕の奥に誰がいるか見えるかな?」
とジラーチは友情結晶のお守りから出た光の先に
いるアラキに向かって優しく呼び掛ける。
「・・・・・・!アノート・・・!それにフュールも・・・!」
光の先からアラキの驚いている声が聞こえてくる。
「アラキ!!」
「アラキさん!!」
とフュールとアノート達2匹は光の先に向かって叫ぶ。
「彼女達は君がこっちの世界に戻ってくることを
望んでいる。危険を冒してまで僕の元を訪ねて
くれたんだ。」
とジラーチは光の先にいるアラキに向かって優しく
そう語り掛ける。そしてジラーチはアノート達の
いる方に向き直って、
「最後は君自身がどう感じたかなんだ。」
とジラーチはアノート達のいる方に向き直って
そう言うと続けて、
「僕がさっき願いが叶うか解らないと言ったのは
このことだ。最後は彼自身がこちらの世界に
戻ることを望んでいるかどうかなんだ。」
とジラーチはアノート達のいる方に向き直って
そう言うと更に続けて、
「さあ、僕が出来るのはここまでだ。
あとは君達2匹と1人次第だ。」
とジラーチはアノート達にそう言った。
「アラキ!!お願い!戻ってきて!
私達はまた貴方と一緒に過ごしたいの!!」
とアノートは光の先にいるアラキに向かって
そう叫ぶと続けて、
「一緒に過ごしてきた皆、それを望んでる!
私は皆の願いを背負ってここまで来たの!
貴方に会うために!!」
とアノートは光の先にいるアラキに
向かってそう言った。
「アノート・・・・・・。」
光の先からアラキの悲痛な声が
聞こえてくる。
「・・・・・・わすれてないよ。あの時の約束・・・。
貴方がポケモンが大好きって気持ち・・・・・・。
私達もそんな貴方が好きなの。」
とアノートは光の先に向かってそう言うと続けて、
「・・・・・・帰ろう、アラキ。私達と一緒に。」
とアノートは光の先に向かって自分の短い両前足を差し出す。
アラキは必死に自分のいる方に向かって差し出された
アノートの短かくて小さい両前足を無言で自分の両手で掴む。
するとアラキの体は人間からフォッコに変わっていた。
「おかえり・・・・・・。」
「・・・・・・ただいま。」
アラキとアノート達2匹は笑顔でそう言いあった。
ありがとうジラーチ・・・・・・!
そして私達は泣きながら抱きしめあった・・・・・・。
再び会えたことに感激ながら・・・・・・。
そして私達は気が付いたら寝てしまっていた。
目が覚めた時には、そこはいつもの私の部屋。
窓から朝日が差し込んでいる・・・・・・。
きっとジラーチとアグノムがここまでテレポートさせて
くれたんだろう。今度お礼に行かなくちゃね。
ふと、隣を見てみるとアラキがすやすやと寝息を立てて
寝ていた。見ていると、本当に帰ってきてくれたんだ
って感激して、気が付いたら涙でタオルケットが濡れていた・・・。
アラキの大冒険Season2PART0第3章その①に続く