7がつ12にち
- カテゴリ:日記
- 2017/07/12 05:47:27
第二次大戦から、人類は放射能汚染に悩まされてきました。
戦術核は言うに及ばず、原爆実験による高放射能汚染の悪影響は爆心地を中心に現在でも大きな問題になっています。
原発事故もあり、放射能汚染リスクは常にある状態です。
しかし、生物は様々な方法で放射線ダメージを回復する力があります。放射性物質を除去しやすい栄養素もあります。
闇雲に恐れるのではなく、放射能に対抗する方法を知ることが精神衛生上安全を得られる第一歩。
過剰に恐れたり、避ける必要はありません。できる範囲でも十分対処できます。
正しく恐れ、バランスを考え、適正に対処するのが健康に暮らす秘訣です。
放射性物質の減らし方
理想を言えば、できるだけ余計な放射性物質を体に入れないのが一番です。
しかし気を付けていても100%避けることは不可能に近いでしょう。
放射線にはα線、β線、γ線、中性子線の4種類があり、中でもα線は紙一枚でも遮断できます。
そのため、α線は体の外にある限り、体内には驚異にもなりません。しかし体内に入るとダイレクトに内蔵を刺激し、細胞にダメージを与えます。
ダメージの量はα線の強さによりますが、他のものの10倍のダメージがあると言われています。
皮膚は様々なダメージに対抗するため、多重防衛できる作りになっています。
メラニン色素を作って紫外線から守ったり(紫外線も放射線の一種)何重もの構造になっています。
しかし内蔵は消化吸収する器官なので、皮膚ほど防御力は強くありません。内部被曝が外部被曝より恐れられているのは、これが理由です。
しかし、少しの工夫で内部被曝を大幅に減らすことはできます。すぐに出来ることばかりなので、今日から実践してみましょう。
よく洗う
一番てっとり早いのは、「よく洗う」こと。
野菜や果物を扱うときは、大きなタライに浸して、しっかりすすいでから使いましょう。
半減期が長く、原発事故で主な問題になるセシウム137やストロンチウム90は水溶性です。
ナスやトマトでの実験では、しっかり洗うことで未洗浄の半分以上の放射性物質を取り除くことができました。葉もの野菜は表面積が広くて凹凸があるので、しばらく水に浸すと良いでしょう。
水に浸すことで、農薬や害虫、土砂なども多く取り除くことができます。
魚介類も、水洗いはぜひ行いましょう。魚介類を洗うときは真水ではなく、3%ほどの塩水で洗うと、うま味をしっかり残したまま取り除けます。
水洗いすることで内蔵や血などを取り除き、味が良くなる効果もあります。
茹でこぼす
食物全般に言えることですが、茹でこぼすことで放射性物質をある程度除去できます。
野菜はもちろん、魚、肉など、幅広い食材に使える技です。野菜はよく水洗い+茹でることで、ダブルの除線効果が期待できます。
塩茹ですると更に効率よく除去できます。塩の浸透圧で内部の放射性物質が、水分とともに絞り出す効果が期待できます。
しかし、茹でることで大事な栄養素が水に抜けてしまいます。放射線を恐れ過ぎて栄養が偏り、栄養失調になるのは本末転倒です。
これらの処置は汚染の心配が懸念されるものに限り、汚染が比較的少ないとされる地域の食材は、余すことなくいただきましょう。
脂にはセシウムはあまり残らない
セシウムは水溶性のため、脂とは相性が良くありません。
そのため、チーズやバターに加工すると、排出される乳清に多く含まれます。
日本では乳清を使うことはあまりないので、(欧米では「バターミルク」の名で流通し、安価で低脂肪のためよく利用されています)チーズやバターは安全と言えます。
酢漬けにする
放射性セシウムとストロンチウムは水溶性ですが、水より酢のほうがより溶けやすい性質があると言われています。
酢漬けにすることで長期保存もできるため、他の放射性物質の半減期を乗り越えることも期待できます。
漬け込んだ酢は放射性物質が入っている可能性があります。もったいないですが、気になる時は再利用せずに処分したほうが良いでしょう。
ここもやはり産地を気にすることで避けられる問題でもあります。
放射性物質が集まる部分を知る(芯、皮、内蔵を除去)
放射性物質は、核種によっても異なりますが、食品のある部分に集中して溜まる性質があります。
セシウムやストロンチウムは米ぬかや胚芽、魚介類の内蔵、えら、うろこ、骨に含まれることが多いと言われています。
骨ごと調理する料理はカルシウムをたっぷり摂取できて良いですが、ストロンチウムは骨に蓄積する性質があります。日常的に多量に食べるのは控えて、他の食材(海草や野菜)などからまんべんなく栄養を摂取すると安心です。
内蔵は、できれば取り除くほうが安心です。新鮮でない限り味も苦くて美味しくないので、しっかり除去しましょう。