初老男の『グラブル』考
- カテゴリ:ゲーム
- 2017/07/05 09:12:29
深夜にアニメで『グランブルーファンタジー』というのを目撃。
絵柄は好みだしファンタジーだし、興味が湧きまして、
さんざん宣伝されていたゲームのほうに手を出して……呆れました。
いやいや、つまらないとか課金とか、そういう話ではございません。
私はゲーム参入時、攻略wiki等で入念な下調べを行うのです。
グラブルの攻略wiki……テクニカルタームのオンパレードで眩暈が。
これ、艦これよりも遥かに複雑です。一般的なゲームってこうなのか?
仕事で公共事業に新規参入したときの下調べと同程度の労力が必要です。
これを「楽しい」と思えるのか……少年ジャンプ的な無限鍛錬の文化かな。
こうしたゲームはだいたい、キャラクターと装備のレベルに依存しますよね。
更にその組み合わせ、みなさん最適解と効率を追求していらっしゃる。
いやいや私はお話を少しずつ楽しみたいだけなんだけど……結局やってみた。
すぐ行き詰った。敵が強くて倒せない。強くなるためにはどうするのか。
キャラクターのレベルを上げる。レベル上げ専用の部品を大量に入手する。
珍しくて強い武器を集める。この武器を鍛える部品も大量に必要。
wiki読みながらちょっとやってみた……こりゃ片手間にやれるもんじゃない。
大昔のドラクエで、メタルスライム探してさすらった苦行を思い出した。
肩が凝る前に撤退を決意いたしました。それで呆れたわけです。
1500万人もやってるんですね、このゲーム。凄いもんです。
「長い間遊ばせてお金を投じさせる」にはこういう方法しか無いわけか。
そうそう、wikiにも感じたことがある。ちょっと文学的な話になる。
艦これは『戦史・事実』という歴史が前提になっておりまして、
wikiの一部には実在した戦艦の経歴や帝国海軍の逸話が入っています。
この文章、戦記物ファンが書くんでしょうけど、割と読みやすく面白い。
グラブルのwikiおよび各種の攻略サイトは全く趣が異なるんです。
キャラクターを性能や使い方中心で解説している。一種マニュアル的。
攻略サイトになると日本語の不自由さが目立ち、たいへん読みにくい。
バカバカしい話ですが『歴史認識』ということを考えてしまいました。
ユーザー数から類推すると、グラブル的な方向が世の主流なんでしょう。
歴史大キライな私ですが、こりゃ問題じゃないかなー、という気もした。
たかがゲームで時代を読み取っては本末転倒ですが、でも考えちゃう。
業務連絡のメール、旧世代から眺めると短絡的・直截的すぎるのが目立つ。
返信で「じゃ、どうしますか?」というのを見た時は死にたくなった。
この感想もジジイ特有のボヤキ、少数派に過ぎないわけです。
どうするか聞いて何が悪いんだ!とみなさん仰るに決まっている。
いったいどこから話をするべきか……大方の場合、諦める。
「どうしますか?」に効率的な最適解を与えるのが良い企業、上司となる。
攻略wikiと同じことが求められている。文学的香気の欠片は不要である。
うーむ。日本は今後も変わっていくのだろう、との感深し。
おそらく今のスマホゲーは程度の差があれ、だいたいこんな展開だと思います。
企業も収益を上げなければいけないのですが、〇イバーエージェントはどれをとってもがめつさが前面に出てます。
収益を上げられる層は今や独身社会人が中心でしょうから、逆に言えばそういった層に好まれる展開しかできないのが開発事情なんでしょうかねー。。。
ここらで全く違うビジネスモデルが出ない限り、集金ゲーしかない世の中になりそうな気がします。