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おんな城主 直虎 感想文

おんな城主 直虎 第26回「誰がために城はある」
NHK 日曜夜8時~
▼今川の魔手
今回は、今川が商人の町・気賀に城を築き家臣に治めさせることになり、その城を築くために
井伊谷産の木材が使われることになって、直虎が騒動に巻き込まれるというお話でした。
三河に運ばれていた井伊谷産の木材を、龍雲党を使って何とか取り戻し、謀反の疑いを晴らした直虎。
木材は駿河に留め置くことになり、一安心していたところに、龍雲丸が怒鳴り込んできます。
彼が言うには、今川が気賀に城を築き、浜名湖岸の城主で今川の忠実な家臣である大沢基胤が治めることとなり、
その城を築くために井伊の焼印がついた木材が、駿河から運ばれてきたとのこと。
もちろん直虎は寝耳に水だったのですが、龍雲丸が怒り心頭なのを見て、何とかしたいと思い始めます。
政次は「井伊には関係ない」と、龍雲丸を追い返し、直虎には「どこの領主だ」と釘を刺すのですが、
一度思い立ったら後には引き下がらないのが直虎。
そこへ大沢からの使いがやってきて、木材の調達を依頼してきました。
どうやら気賀に運び込まれた木材は、何者かにより燃やされてしまい、他にも駐在する侍たちは
盗みなどの被害を受けており、大沢の使者はもはや武力に訴えるしかないと言います。
このままでは気賀がめちゃくちゃになり、龍雲丸も討たれてしまうと心配した直虎は、
政次が止めるのも聞かず、気賀に馳せ参じます。

▼仲直り大作戦
気賀は、溢れていた活気はどこへやら、ゴーストタウンのような様相となっていました。
まず龍雲丸が侍たちを追い出そうと、木材に火をつけたり盗みを働いたところ、
今回の決定に反対する商人たちが結束し、武士相手の商いはしないなどの対抗措置に出ました。
しかし今度は築城の容認派が出てきて、気賀の商人は二分されてしまったのです。
一番大きな中村屋は、どっちつかずの態度を取っていたため、どちらからも疎まれる存在となり、
今は店を引き払ってひっそりと暮らしているとか。
そこで直虎は、中村屋に頼み、容認派と反対派の商人及び龍雲丸と一堂に会します。
そこで反対派の主張を聞くと、今までのような商売ができなくなることに危惧を抱いていることが分かり、
それなら城を建てる代わりに、今まで通り商売ができるよう、頼めばいいと直虎は諭します。
一方容認派には、自分が今言ったようなことを考えていたのだろうと言い、両者の溝を埋めたのです。
話がまとまりかかっていたところに、龍雲丸が築城が一番許せないと主張。
築城を許すなら、自分たちは気賀から出て行くと、その場を去ろうとします。
直虎が呼び止め、理由を聞いたところ、龍雲丸がまだ子供の頃、武士の父親がある城を守るため、
自身を犠牲にしたという、つらい思い出があったため、城があれば敵が攻めてくると言うのです。
直虎は言葉を尽くして説得しようとするのですが、それならおまえが城主となり城を守れるのかと言われ、
絶句してしまい、龍雲丸はそのまま去ってしまいました。

▼カーン
気賀の問題はひとまず片付きそうなのですが、龍雲丸たちのことがどうにもあきらめられない直虎。
家臣たちに気賀での経緯を説明するのですが、その時方久がとんでもないことを言い出しました。
気賀の城を、大沢ではなく井伊が治めればいいのではないかと。
気賀と井伊はこのところ頻繁に接触しており、商人たちにも龍雲党にも顔が利く、
今回も町を二分した問題を収める方向に持っていったことも、心象をよくしたでしょう。
ただ大沢を城主とすることは今川が決めたことであり、井伊が任されることはないと直虎は言います。
しかし方久は、逆に言えば問題はそこしかない、と言うのです。
今回はここまで。
銭の犬・方久は、一体どんな得策を考え付いたのでしょうか。

▼気賀を我が手に
次回のサブタイはこれ。
恐らく「自由を我等に」という古いフランス映画(1931)の名作が元ネタかと思われます。
この作品はチャップリンのモダンタイムスのベースになったと言われている作品ですが、
まぁドラマには関係ないでしょうなw
この頃、ベルトコンベアでの流れ作業が普及し始めた頃で、それを皮肉った作品なのですけど、
21世紀の今、流れ作業のほとんどがロボットに奪われた状況を当時の人が見て、どう思うのでしょうね。
他にも大友克洋の自主制作映画に「じゆうを我らに」という作品がありますが、
知名度からしてフランス映画の方がかなり可能性が高いと思います。




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