アラキの大冒険最終章 その③
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/06/26 21:35:13
アラキの大冒険最終章 その③
こうして僕とイベルタルとの最終決戦の
火蓋が切って落とされた!!
僕は彼の技によるPP低下により苦戦を強いられたが、
友情結晶の剣を強く握りしめ
「これがみんなとの友情の!絆の力だああああぁぁぁぁ!」
と叫びながらイベルタルに斬りかかり遂に
僕は彼を打ち倒した!!
こうして僕とイベルタルとの最終決戦は、
辛くも僕が勝利した。
僕とのバトルの後、イベルタルは僕の前から
姿を消す。すると彼のいた場所に人間界に続く
回廊が現れた。
「・・・・・・さぁ・・・・・・結晶がなくなったことでこの空間も
もうすぐ消えてしまいます・・・。早くこの回廊に
入ってください・・・・・・。」
とシナンの声に導かれるようにマフォクシーから
フォッコに戻った僕は人間界に続く回廊に進む。と、
「アラキ・・・!!・・・行っちゃうの・・・?」
アノートは、光り輝きながら元の形に戻った
友情結晶のお守りを介して僕にそう聞いてきた。僕は、
「・・・・・・うん・・・・・・。この空間の出口はこの人間界
へ通じるこの回廊しかない・・・・・・。だから・・・
ここでお別れだよ・・・。」
と友情結晶のお守りを介してアノートに
優しくそう言った。
「アラキ・・・そんな・・・・・・私達ずっと一緒だって
約束したのに・・・・・・!」
悲しそうなアノートの声が友情結晶のお守りから聞こえてくる。
「・・・・・・約束守れなくてごめん・・・。でも・・・
僕だって本当はこっちの世界に居たいさ・・・。」
と僕は、友情結晶のお守りを介してアノートに
寂しげにそう言った。
「・・・・・・もう行かないと・・・・・。」
と僕は、友情結晶のお守りを介してアノートに
そう言うと
「アラキ・・・!!」
と言う悲しそうなアノートの声が、
友情結晶のお守りから聞こえてくる。
「・・・・・・。」
一瞬の沈黙の後僕は、
「・・・・・・アノート・・・・・・今までありがとう・・・!
皆にもお礼言っておいてね・・・!!」
と僕は、友情結晶のお守りを介してアノートにそう言った。
「・・・・・・さよなら・・・。」
と僕は、友情結晶のお守りを介してアノートに
そしてこの世界に別れを告げ人間界へと続く回廊に
足を踏み入れる。
「!!アラキ・・・!!」
と言う悲しそうなアノートの声が、
友情結晶のお守りからとめどなく聞こえてくる。
「アラキ・・・!!」
アノートは、大粒の涙を流しながら
その場に泣き崩れる。
「・・・・・・行っちゃった・・・・・。」
とフュールがポツリと呟く。
「・・・そうか・・・・・・帰っちゃったんだな・・・・・・
人間界へ・・・。」
とネルフは、寂しそうな顔をしながらそう言った。
「アラキ君・・・・・。」
とライトが悲しげにそう言ったその時、
アノート達の目の前にシナンが現れる。
「ありがとうございました・・・。皆さんの
おかげでポケモン界の消滅は免れました・・・。」
とシナンがアノート達にそう言うと続けて、
「同時にアラキさんは私達を主人の束縛から解放して
くれました・・・・・。」
とシナンはそこまで言うとその場にいた全員に
「・・・・・・これで安心して旅立てます・・・・・。」
と言った。すると、
「シナン・・・・・・!!それって・・・・・・!」
とアノートがそう叫ぶとシナンは、
「・・・・・・私の命ももうすぐ・・燃えつきます・・・。
これが最後の会話になりますね・・・・・。」
とその場にいたアノート達にそう言った。アノートは、
「まって・・・・・・!!
逝っちゃ・・・・・・逝っちゃだめだよ・・・・・・!!」
とアノートがそう叫ぶとシナンは首をゆっくりと横に振って、
「・・・・・・もう私にはこの魂を入れる体も結晶と共に
崩壊してしまいました・・・・・・。魂だけここに
留まるわけにはいかないのです・・・・・。」
とアノートに諭すようにそう言った。
「ソウルももうアラキさんが戦っている間に
あの世へ逝ってしまいました・・・。」
とその場にいたアノート達にそう言った。アノートは、
「シナン・・・・・・!!」
とアノートがそう叫ぶとシナンは、
「・・・・・・私から本当に最後のお願いです。」
とシナンはその場にいたアノート達に、
「私を・・・・・・貴方達の友達にして
くれませんか・・・?」
と聞いて来た。
「勿論いいに決まってるじゃない!!」
とアノートは、大粒の涙を流しながら
そう言った・・・。
その④に続く