Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険最終章 その②


   アラキの大冒険最終章 その②

  「・・・・・・あいつは俺達の最後の希望なんだ・・・・・・。
 わかってくれ・・・・・・。」
 とソウルが悔しそうにその場にいた全員に
 そう言った。
 「(・・・・・・そっか・・・・・・。それがアラキが
 この世界に来た理由・・・彼自身の役目・・・。
 アラキは・・・・・・。)」
 そのソウルの説明にアノートは目から
 涙を流した。その時、フォッコからテールナーに
 進化した僕は、切断空間の最奥部に辿り着いた。
 (いた!あれがイベルタルだ!)
 そこにいたイベルタルは、見るからにおぞましい形に
 変化した切断結晶に侵食されて苦しんでいるようだった。
 僕は自分の尻尾から木の枝を取り出して構える。
 しかしイベルタルの攻撃と切断結晶の圧倒的な
 防御力の前に手も足も出なかった。
 「だ、だめだ・・・・・・攻撃が通用しない・・・!」
 僕がそう言ったその時、彼の必殺技
 「デスウィング」が僕の急所を
 的確に捉えて僕は、彼の必殺技を急所にもろに
 喰らって僕は、その場に倒れ込む。
 すると僕の体を光に包まれて、
 自分の体は、テールナーからフォッコに戻ってしまう。
 「どうすれば・・・・・・!」
 そう言って僕はその場に立ち上がり
 痛みに体を打ち震えながらそう言った。その時!
 「負けないで・・・・・・!!」
 何処からか聞き慣れた声が聞こえてくる。
 僕が懐から友情結晶のお守りを取り出すと
 友情結晶のお守りが光り輝きそこから
 アノートの声が聞こえてきた。
 「・・・・・・!聞こえる・・・・・・!
 アノートの声が・・・・・・!!」
 僕が懐から、光り輝く友情結晶のお守りを
 取り出して、光り輝く友情結晶のお守りから
 聞こえてくるアノートの声に耳をかたむける。
 「この友情結晶のお守り・・・・・・渡したときの
 私の言葉、覚えている!?」
 アノートは、光り輝く友情結晶のお守りを介して
 僕にそう聞いて来た。僕は、
 「この宝石には不思議な力が宿っていて、
 固い友情で結ばれた者が持つと・・・・・・
 奇跡が起きる・・・!!」
 とそう言った時、友情結晶のお守りが
 一際強く光り輝く。すると自分の体が、
 フォッコからマフォクシーへと進化し、
 光り輝く友情結晶のお守りが一本の剣へと
 変化した。
 「・・・・・・!!光が1つの剣になった・・・・・・!」
 すると光り輝く一本の剣へと変化した友情結晶のお守りから、
 「・・・!アラキ!その剣を使ってあの結晶を
 攻撃するのよ!!」
 と言うアノートの声が聞こえてきた。
 「その剣は私達3匹の友情の象徴・・・!友情の
 欠片もない者の野望と、身勝手な人間の感情の
 集合体である切断結晶になら・・・・・・!!」
 とアノートがそう言った時、イベルタルが見るからに
 おぞましい形に変化した切断結晶に侵食されて苦しんで
 また暴走を始めるのだった・・・。

                その③に続く




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