Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険最終章 その①


   アラキの大冒険最終章 その①

 -アラキの大冒険最終章 最後の闘いへ-

  「・・・・・・残念ですが・・・・・・お別れです。
 しかし、もう貴方には2つしか選択肢が残されて
 いないのです・・・。」
 とシナンが僕に残念そうに言う。
 「1つは切断結晶を破壊して人間界に帰るか。
 もう1つは、破壊せずにこの空間で最期を迎えるか・・・・・・
 それだけです。」
 とシナンが僕にそう言うと続けて、
 「しかし、後者を選んだ場合、切断結晶は我が主人の
 野望通りポケモン界を怒りで覆い尽くし、暴走させ、
 やがて戦争が起こるでしょう。」
 とシナンが僕にそう言うと更に続けて、
 「そして最後には・・・・・・共に傷つけあったポケモン達は
 共に死んでいき・・・・・・現実世界でもゲーム回線が
 暴走してポケモンのデータ自体が消滅するでしょう。」
 とシナンはそこまで言うと僕に、
 「・・・でも貴方はそんなことは望まないはず。貴方は
 主人と同じ人間でも彼とは違って心優しい人間・・・。
 規則を犯すことなくポケモンを愛した者・・・・・・。」
 と言って更に続けて、
 「・・・貴方はポケモンが好きだと言った。勿論大切な
 ものが失われるのは・・・・・・嫌ですよね・・・?」
 と言って更に続けて、
 「ならば貴方は結晶を破壊するしかないのです。
 この空間には結晶と貴方しかいない・・・。」
 と言って更に続けて、
 「そう・・・全ポケモン世界を救えるのは・・・・・・
 もう貴方しか・・・・・・いないのです・・・・・・。お願いします、
 どうか私の最後の願いを聞いてください・・・。」
 とシナンはそこまで言うと今度は僕が、
 「分かったけど・・・・・・あの結晶って君の体と融合
 したんだよね?それにソウルと君達の主人も入っ
 てるしつまりそれを破壊するということは・・・・・・。」
 と僕がそこまで言うとシナンは、
 「はい・・・・・・あの結晶を破壊すれば・・・・・・、私達2匹と1人
 は・・・・・・死にます。」
 とシナンが僕にそう言うと続けて、
 「でも・・・・・・いいんです。それで大勢の命が助かる訳
 ですし。どの道私の体は死んでいるも当然です。
 なのでもう悔いはありません・・・。」
 とシナンが僕にそう言うと更に続けて、
 「それにソウルも私も・・・もう縛られて生きるのは嫌です。
 いっそ楽になれるなら・・・それを望みます。主人はもう
 生きる資格なしですし。
 なのでもう・・・・・・一思いに破壊してください・・・。」
 とシナンが僕にそう懇願する。僕は、
 「・・・・・・わかった。行こう。」
 と自分の体に力を込めると自分の体が暖かい光に包まれると
 自分の体はフォッコからマフォクシーに進化した。
 一方その頃・・・、
 「ポケモンが世界を壊して
 ポケモン界が消滅する!?」
 アノートはマインドの説明を聞いて素っ頓狂な声をあげる。
 「・・・ああ。あれはポケモンの怒りの結晶・・・たしかあの
 シナンというグレイシアが言っていたね・・・?
 そこから導き出した推測なんだけど・・・。」
 とマインドはそう言うと続けて、
 「・・・あの結晶の力を使ってあの愚かな人間は全ポケモン界を
 支配しようとした。その愚かな行為に結晶のポケモンの
 怒りが作用して伝説の凶悪ポケモン、イベルタルになってしまった。」
 とマインドはそう言うと更に続けて、
 「そして完全に暴走状態に入った彼の魂は結晶に
 飲み込まれて、彼の世界の支配という欲望と作用して、
 ポケモン界を怒りの感情で包むだろう。」
 とマインドはそう言うと続けて、
 「そしてポケモンは互いを憎み争い合い殺し合い・・・、
 この世界ごと破壊してまうだろう。」
 とマインドはそう言うと更に続けて、
 「しかもこの世界だけではない。本来ポケモンは
 ゲームという架空の存在だ。それを遊んでいる現実世界の
 ポケモンのデータも結晶の暴走で消し飛ぶだろう。」
 とマインドはそこまで言うと溜息をついた後、
 「まあもともとあの結晶は人間の自分勝手な切断行為に
 憤慨したポケモンの怒りの感情みたいだしね。
 自業自得としか言えないだろう。」
 とマインドはそう言うと続けて、
 「だが健全にプレイしている無関係者まで巻き添えを食らう
 事になるし、そうでなくても僕達がいるこの世界もこのままでは
 あの結晶によって崩壊する。」
 とマインドはそう言うと更に続けて、
 「そしてあの空間は切断されて・・・いわば、外部からの
 侵入が不可能な空間だ。つまり今あの結晶を破壊できる
 のは・・・・・・、」
 とマインドがそこまで言うとアノートが、
 「あの空間に一匹飛ばされた
 アラキだけ・・・・・・。」
 とアノートがそう言うと続けて、
 「でもそれじゃあアラキは・・・・・・。」
 とアノートがそこまで言うとマインドが、
 「・・・わからない。ただいえるのは、僕たちはただ彼を
 信じるしかない。」
 とマインドはそう言うと続けて、
 「人間達が犯した行為を、他人であれど同じ人間である
 彼が、人間達が犯した行為の象徴である切断結晶を
 破壊して清算することを・・・・・・。」
 するとその時、
 「・・・・・・アノート・・・・・・そしてそこにいる全員・・・。
 俺の声が聞こえるか・・・?」
 とアノート達がいる場所にソウルの声が聞こえてくる。
 「この声はソウルさん!?でもソウルさんは
 シナンさんの体と一緒に吸収されて・・・。」
 とフュールが驚きながらそう言うとソウルは、
 「・・・・・・ああそうだ。だが主人が暴走して自我を失った
 おかげで俺の声がお前たちに届くようになったのだ。
 ・・・・・・今の状況をお前達に話す。」
 とソウルは今、僕の置かれている状況を
 その場にいた全員に伝える。
 「・・・っておい、それじゃあアラキは・・・・・・。」
 とソウルの説明を聞いてシャドーが
 あんまりだと言わんばかりにそう言った。
 「・・・こちらの世界には・・・・・・戻ってこれない・・・
 ってこと・・・?」
 とアノートが絞り出すようにそう言うとソウルは、
 「・・・・・・残念だがそうなる。だが、全ポケモン界の
 ポケモン達や、あいつ自信が生き延びる為にも、もうそれしか
 手は残されてないのだ。」
 とソウルはそう言うと続けて、
 「・・・・・・だが、あいつがこの世界に来たのは、シナンが
 意図的にやったんだ。あいつなら俺達の主人を改心
 させてくれるかもしれない、と・・・・・・。」
 とソウルはそう言うと更に続けて、
 「結局主人はもう自我を失ったただのイベルタルだ・・・。
 だが・・・・・・俺達はあの縛りから解放されたかった・・・。」
 とソウルはそう言うとその場にいた全員に続けて、
 「・・・シナンがさっき言っていた。私はきっと
 初めから希望をアラキに託していたんだ・・・。」
 とソウルはそう言うとその場にいた全員に続けて、
 「・・・同じ人間でも、彼は違う。ポケモンと共に生きる
 喜びを持って、ポケモンを愛し、逃がしたポケモンの
 事まで心配する。」
 とソウルはそう言うと更にその場にいた全員に続けて、
 「ポケモンというゲームはシステム上孵化余りを逃がす
 ことは行われるけど、それを心配する彼は、
 本心からポケモンが好きだってことがわかった、って。」
 とソウルはその場にいた全員にそう言った・・・。

                アラキの大冒険最終章に続く




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