<最終回>CRISIS 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/06/14 16:59:37
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 #10(最終話)
フジテレビ 火曜夜9時~
▼復讐鬼
最終回の今回は、前回からの続きで、脱柵した自衛官・結城によるテロを防ぐお話でした。
結城により、特捜班のオフィスに爆弾を仕掛けられ、閉じ込められてしまった特捜班のメンバーたち。
爆発寸前に稲見は爆弾をつかみ、個室になっている取調室に投げ込み、被害を最小限に抑えます。
メンバーたちは何とか軽傷ですみましたが、オフィスはめちゃくちゃに。
火薬の量から、結城は彼らを殺そうとしたわけではなく、派手な宣戦布告だったようです。
大山は、結城に渡した閣僚のデータが入ったUSBに、居場所が検知できるウィルスを潜ませており、
そのため結城の居場所はすぐわかりました。
特捜班のメンバーたちはその場所に急行しますが、折りしも結城が車で去ろうとしたところで、
稲見は結城の車の前に立ちはだかります。
結城は稲見を跳ね飛ばそうとしましたが、すんでのところで田丸に助けられます。
稲見は、オフィスが襲われたのは自分のせいだと責任を感じ、命と引き換えに結城を止めようとしたんですね。
その後、結城のパソコンから大山がハッキングしたデータを検証していると、
何枚か同じ女性の写真が入っていることが分かりました。
その写真を見た田丸は、1年前に起きた喫茶店の爆破事件の被害者に、似た女性がいたことを思い出します。
女性と2人で写真に写っている結城は、親友だった稲見ですら見たことのない、幸せそうな顔をしていました。
結城は、恐らく恋人であろうこの女性の復讐のために動いていると、特捜班のメンバーは確信します。
▼喫茶店爆破事件
結城は次に、岸辺首相を狙い、なんと弓で矢を射かけました。
幸い致命傷にはならず、鎖骨を折っただけですみましたが、現場を見た稲見は、
この距離から結城が的を外すはずがないと感じます。
結城の本当の標的は誰なのか、また、首相は喫茶店爆破事件とどういう関係があるのか…。
そんな時、首相を見舞いにアメリカから戻ってくる息子の大介を、特捜班で警護するよう鍛治から命令されます。
そして、特捜班が喫茶店爆破事件と今回の事件が関係あると気づいていることを知った鍛治は、
実はその事件の犯人が、大介であることを告白します。
過激派にかぶれた大介が、仲間に命じられて駅構内で爆弾テロを起こそうとしたのですが、
途中で怖気づいて立ち寄った喫茶店に爆弾を置いてきてしまい、そこで爆発してしまったとのことでした。
事件は隠蔽され、ガス爆発として片付けられ、犯人の大介は留学という形でアメリカに飛ばされました。
結城の気持ちが痛いほど分かる稲見は、犯人である大介を守らなければならない立場に、戸惑いを覚えます。
そんな稲見に鍛治は、結城に銃口を向けられたら射殺せよと命じました。
この命令の真の意図を汲み取れなかった稲見は、後から苦しむことになるのです。
▼高校生のケンカ
特捜班は空港に到着した大介を警護するのですが、マスコミが押し寄せてきていて、3台ほどのマスコミの
バイクが追いかけてきたので、病院にいく前にオフィスに寄り尾行を断ち切ることにします。
オフィスの前に停車した途端、1台のバイクがそのまま大介に向かってきて、バッグを置きました。
バッグが爆弾であると察した田丸は、ビルの間の道に投げ込みますが、爆風を食らって倒れこんでしまいます。
その間、稲見は大介を連れてビルの中に逃げ込みます。
バイクの主はやはり結城で、大山を簡単にのした後、樫井を撃ち班長も叩きのめし、大介と稲見の後を追いました。
その後、ビルの中では待ち構えていた稲見と結城の壮絶な戦いが始まりました。
ここのシーンは大変見ごたえがありましたが、拳銃は序盤で落としてしまって、
ナイフと警棒での戦いとなったのですが、まぁほぼ殴り合いで、小栗は「高校生のケンカ」って言ってましたねw
途中で大介が出てきて拾った拳銃を構えるのですが、すぐに結城に奪われ逆に銃口を向けられてしまいます。
間髪を入れず、稲見が結城に銃口を向けたため、殺されずにすみました。
そこへ意識を取り戻した他のメンバーたちが現れ、ちょっとの隙をついて大介は保護されます。
ちなみに樫井は胸ポケットに入っていた何か硬いモノが弾を止めていたため、大した怪我ではありませんでしたw
▼結城の最期
結城は、恋人が死んだ喫茶店に最初に入ったのは、隠蔽工作するために入った自分たちだったと言います。
被害者と深い関係にあることが分かり、結城はその後、任務から外されたそうです。
稲見は結城の横の壁を撃ち、おまえは今死んだ、新しく生きなおせと言い、結城は素直に縛につきます。
そしてビルを出た途端、結城はビルを取り囲んでいた機動隊により射殺されてしまいました。
指揮を執っていたのは鍛治。
最初から結城をおびき寄せるため、稲見のいる特捜班を利用していたのです。
鍛治が出した結城の射殺命令は、特捜班が結城と相対している時に射殺してくれれば、
自分が手を汚さなくてもすんだのに、ということだったのですね。
そして利用されていたのは特捜班だけでなく、大介自身も囮だったのです。
大介は過激派にかぶれるくらいなので、首相にとってみれば厄介なだけの親族。
大介の弟は結婚し子供もいて、穏やかに暮らしており、その弟さえ無事なら、大介はどうでもいいとのこと。
血を分けた親子なのに、そこまで非情になれるものなんですかね。
大介も同情はできないですが、さすがにちょっと可哀想でした。
この大介を、科捜研で相馬を演じていた長田成哉が演じており、そのせいかあまり憎たらしくなかったんですよねw
▼続く
この結末は、特捜班のメンバーに大きな影を落とします。
恐らくまとまってはいないでしょうが、全員が国家に背くことを考え始めています。
特に田丸は、前回の冒頭で中華系のスパイが接触してきましたが、そいつと再び会ってました。
私はこのスパイが今回の事件に関係しているのではないかと思ってましたが、続編への布石だったんですね…。
ラストシーンはテレビのニュースで、緊急速報が入ってきたというところで終わってしまいました。
多分金城のドラマに慣れてない人は、なんじゃこりゃ状態だと思います。
でもこれも多分、続きへの布石ですよね。
続編があるのか、SPドラマになるのか、それとも映画か。
それはまだ分かりませんが、特に関西での人気が高かったようなので、映画の可能性は高いと思いますね。
それにしても、最終回もこんなにストレスフルなオチだとはねえ…w
金城なので、他の刑事ドラマにありがちな予定調和だけは絶対ないと思ってましたが、
正直、衝撃度はボーダーを下回りますね。
特捜班のメンバーの誰かが闇に堕ちて、そいつとの戦いまで描かれていればよかったんですが、
それは多分次の機会なんですよね。
可能性としては、具体的な拠り所がある田丸が堕ちそうですね。
構図としても、稲見vs田丸だと、見応えありそうですしね。
ちなみに私は、特捜班vs神の光教団の第8回と、稲見が暴力団に潜入する第5回が好きでした。
とてもスッキリできたのが1回、後は救いようがなかったですからねw
首相についてちょっと疑問に思ったのは、息子が不祥事をしでかしたのが1年前、
自衛隊や警察などに国家権力を使い隠蔽させて、
その後ものうのうと首相の座にずっと居座れたことです。
表沙汰にできないとはいえ、与党内から辞任を求める声が出そうなんですけどね。
リアルと同じで他にできそうな人がいなかったのでしょうかw
ところでボーダーの続編制作決定の話はご存知ですか?
恐らくSPドラマになるようで、すでに脚本は出来上がってるようですよ。
このタイミングってことは、クライシスの人気にあやかってるのかなと思ったりw
それにしても、救いのない話ですね。
もう一人息子がいるからと、暗に死んでくれても構わないと言う含みを持た
せた首相が、一番非情かな。
怖気づいて、結局、喫茶店に爆弾を置いて来た息子も、悪いと言えば
悪いのですが。
田丸が一番可能性が高いですが、メンバー全員、国家に対して思う所あり。
そう言う感じでした。
続編か、映画化・・・どちらかでしょうねゞ