小さな巨人 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/06/10 16:55:22
小さな巨人 第8回
TBS 日曜夜9時~
▼新証拠
今回は、ストーリーとしては逃亡中の指名手配犯・横沢をいかに捕まえるかという、
単純なものだったのですが、裏切り、寝返りが酷かったですねw
冒頭は、何故富永の聴取をおざなりに釈放してしまったのか、香坂と山田が小野田に詰め寄るのですが、
小野田が言うには、なんと新証拠が出てきたとのこと。
それは学園の裏口から、犯行時刻の直後に横沢が出てきて、そばに停車していたトラックの荷台に乗り込む
という監視カメラの映像でした。
何故こんな分かりやすい証拠が今まで出てこなかったかというと、その直後に学生が4人ほど、
監視カメラの前で薬物を使用している姿が映っており、その中の1人が警察官僚の息子で、
富永はその事実を隠蔽するため、学園の職員たちとロッカールームで話し合いをしており、
その時にボールペンが落ちたのだろうということでした。
富永は学生が薬物をやっていたことを隠蔽するため、今までこの決定的な証拠を出さずにいたのであり、
小野田はこの証拠を出させるため、香坂たちが見つけてきた証拠を利用したと言うのです。
ともかくこれが、横沢が犯行後に学園や周囲の監視カメラに映らず、逃亡できた答えであり、
小野田は横沢逮捕に意欲を燃やすのでした。
一方、香坂たちはどうしても横沢を犯人と思えず、真実を確かめるためにも横沢に話を聴く必要があると、
横沢確保という目的だけは、小野田と一致したのです。
▼共同戦線
小野田に横沢確保を任された藤倉は、横沢をおびき出すため、香坂たち所轄と協力しようとします。
横沢の妻・亜美の誕生日が近いと知った香坂は、亜美に信頼されている祐里を亜美の見張りにつけ、
マスコミに別の容疑者が現れたなどというデマを流してもらい、横沢の連絡を待つことにしました。
亜美は、自分も何が起きているのか知りたいので、夫には出頭してほしいと思っていると言います。
そしてついに横沢から亜美に、会いたいというメールが来ます。
藤倉は香坂たちと協力して現場を見張りますが、ついに横沢は現れませんでした。
捜査側の情報が漏れていると感じた香坂は、祐里にある命令を下します。
後日再び会いたいというメールが来たため、藤倉たちは指定の場所のショッピングセンターで待ち受けるのですが、
横沢はメールで何度も会う場所を変えていき、最後は亜美が試着室に入ったかと思いきや、
非常階段から消えていました。
祐里もついていながら何たる失態…と思いきや、実は祐里が亜美から利用されているのを逆に利用して、
香坂たちは捜査一課に抜け駆けして、横沢の動きをつかんでいたのです。
亜美から逃亡用の金品を受け取ろうとしている横沢に、香坂と山田が迫ります。
しかしそこへ藤倉たち捜査一課が現れ、横沢を連行していってしまいました。
そんな藤倉に香坂は、何のために警察官になったのかと問いますが、藤倉はもう忘れたと嘯きます。
しかしこの時少なからず心が動いていた藤倉は、最終的に小野田を裏切って、
横沢を香坂たちがいる豊洲署へ連れて行ったのです。
▼山田再び
藤倉の初めての小野田への反抗をよそに、なんと横沢が豊洲署から逃亡してしまいました。
祐里が言うには、最後に見た時は、取調室で山田と一緒だったとのこと。
香坂は、亜美に利用されているフリをしていた祐里以外からも、捜査情報が漏れていると感じます。
試着室から消えた亜美は、まっすぐ捜査陣のいない階へと向かいましたが、それは祐里の知らない情報だったからです。
裏切っていたのは、山田だったのか。
最近おとなしくしてるなと思ってたら、またですかw
山田には、彼の父が学園の不正に関わっているかもしれないという心配事があります。
もし彼の父が失脚するようなことになれば、彼の将来にも暗雲が立ち込めるでしょう。
恐らく彼の目的は、裏帳簿から彼の父の名前を消すこと…なのかなと思っています。
また横沢から裏帳簿を受け取ることで、捜査一課を出し抜くことも可能です。
しかし一番心配なのは、またフリーになってしまった横沢です。
彼は立場上、いつ消されても不思議ではないですからね。
新証拠の監視カメラの映像に嘘がなければ、殺人現場に横沢がいたことはまず間違いありません。
山田が意識朦朧としている時に、逃げていく姿を見たのは、やはり横沢だった可能性が高くなりました。
一体彼は現場で何をしていたのか、そして何を見たのか…。
▼小野田の真意
小野田は今回、事ある毎に富永をかばったり、手伝ったりと、いかにもズブズブに見えますし、
小野田当人も、富永には多大なる恩があり、味方をするのは当たり前だと豪語しています。
しかし本当にそうなのでしょうか。
大恩を振りかざし、無理難題言いつけてくる今は部外者の大先輩、これほど小野田にとって、厄介な存在はないですよね。
このドラマのテーマ「敵は味方のフリをする」を当てはめるとすると、
小野田は富永を決定的に失脚させるため、今は味方のフリをしているとも考えることができます。
ちょっと穿ちすぎですかね?
芝署編の終わり方が中途半端だっただけに、最終回は大団円を迎えてほしいものです。
次回はセミファイナル、つまりあと2回で最終回ってことですね。