アラキの大冒険part3第6章 その③
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/06/08 21:17:37
アラキの大冒険part3第6章 その③
「貴方達にお願いがあるんです。ソウルの暴走を
止めて下さい。」
とシナンは僕達にそう頼み込んできた。
「何であんたがソウルのことを知ってるの!?」
とアノートが驚きながらシナンにそう訪ねるとシナンは、
「私は情報収集が得意なんですよ・・・ふふふっ。」
とアノートを見ながらそう言って笑う。
「なので貴方方が今どういう状況かも把握して
ます。フュール君を助けるために時空の夢泉に
行きたいんでしょう?」
とシナンは僕達にそう訪ねる。アノートは、
「・・・うん。だから今からあるポケモンに頼んで
そこまでのマグナゲートを開いてもらおうと
思って探しに行くところなんだけど・・・・・・。」
とアノートがそう言うとシナンが、
「ただ、あの場所に行くだけではだめです。
あそこには無数の空間や夢が詰まってます。
その中にソウルのいる空間があるのです。」
とアノートを見ながらシナンはそう言う。
「その空間に入るには特別な道具が必要なのです。
それが貴方方に収集をお願いした切断の欠片
です。」
とシナンは僕達を見ながら、
「ソウルがいる空間に入るためには切断の欠片が
5つ必要なんです。貴方方は今2つ持って
居るはずなので後は3つです。」
とそこまで話すとアノートは、
「じゃあまさか私達にこれの収集を頼んできた理由
っていうのは・・・・・・。」
とシナンを見ながらそう言うとシナンは、
「・・・私はいずれこうなる事は予想していました。
ソウルは夢が入り混じるあの空間で全ての
ポケモンを夢から支配しようとしているのです。」
とシナンは僕達を見ながら続けて、
「彼を止める事が出来るポケモン・・・それを私は
探していました。そしてミイケタウンで貴方方
と出会って確信したんです。」
とシナンは僕達を見ながらさらに続けて、
「この方たちなら・・・・・・必ずやこの世界・・・いや、
全世界のポケモンが彼の手に渡るのを阻止して
くれると・・・!」
とシナンがそう言うとアノートは、
「・・・でもそれって何の根拠もないわよね・・・?
私達が世界のポケモンを救えるという根拠は・・・。」
とシナンを見ながらそう言うとシナンは、
「・・・言ったでしょう。私は勘が鋭いんです。
現にソウルがこうゆう事を仕出かすという予想も
当たってるじゃないですか。」
とシナンがそう言うと僕は、
(・・・確かにそうだけど・・・・・・。)
とそう思った。
「・・・それで、その時空の夢泉の中にあるソウルの
空間に行く為には、切断の欠片もあと3つ必要って
ことなのね?」
とアノートはシナンを見ながらそう訪ねるとシナンは、
「はい。5つ全てが揃えば奴の空間のバリアを
破壊することが出来る結晶が生まれます。」
とシナンがそう答えるとアノートは、
「わかった。それで、残りの切断の欠片の場所
は何処に有るかは分かっているの?」
とアノートはシナンを見ながらそう訪ねるとシナンは、
「こちらにメモしておきました。どうぞ。」
と言ってシナンがアノートに1枚の紙切れを渡した。
「5つのうち5番目はマグナゲートを抜けた先に
ある空間にあるので、ここでは3、4番目を探せば
大丈夫です。」
とシナンは僕達を見ながら続けて、
「では、何卒よろしくお願いします・・・。」
と言ってシナンはどこかに去っていった。
「・・・・・・本当に何者なんだろう・・・。」
シナンが去っていった後、
アノートが、そうポツリと呟いた。
「・・・・・・まあとにかくまずはマインドを探しま
しょう!欠片を見つけてもマグナゲートが
無いんじゃ先に進めないしね。」
とアノートはそう言って、一路ブイズの森に
僕と2匹一緒に向かう。
「アノートさんじゃないですか。どうかしたん
ですか?」
ブイズの森の入口にいた門番のイーブイが、
僕達を見て驚きながらそう言ってきた・・・。
その④に続く